冬のガサガサ肌をお風呂で解消 季節湯でツルツル素肌に!<前編>


日本には古くから旬の植物や食べ物をお風呂に入れて、美容や健康効果を得る「季節湯」という習慣があります。肌が乾燥しがちなこの季節、季節湯でトラブル解消を目指してみませんか。


 

 


ガサガサ!かゆい! 冬のトラブル肌って?


冬になって湿度が下がり、空気が乾燥し始めると、次のような肌トラブルが起こります。誰もが思い当たるものがあるのではないでしょうか。

<冬の5大肌トラブル>
・粉ふき乾燥肌……乾燥が原因で肌が白く粉を拭いたようになる
・冬だけ敏感肌……化粧水やタオルなど少しの刺激でもピリピリ
・かゆみ肌……肌がカサカサ乾燥して、かゆくてたまらない。
・赤ら顔……皮膚が薄くなることから血管が透けて赤く見える
・乾燥ニキビ……皮膚が乾燥するため、皮脂が過剰に分泌されてニキビが!

これらの主な原因は乾燥です。肌が乾燥すると、角質層からセラミドなどのうるおい成分が失われてしまいます。そうなると、肌のバリア機能が正しく働いてくれない状態なので、角質がめくれてカサカサしたり、ちょっとした刺激にもピリピリしてしまうのです。
また、冬は気温が下がるので、春や夏に比べて血行が悪くなり、新陳代謝がダウン。その結果、肌のターンオーバーの周期が乱れることも、肌トラブルの原因です。

冬のトラブルから肌を守るためには、潤いを補う「保湿」と新陳代謝をアップさせる「保温」が欠かせません。毎日のスキンケアはもちろんですが、バスタイムに季節湯を取り入れることで、リラックスしながら美肌を目指すことができます。

 


トラブル肌におすすめ!「季節湯」12カ月


「季節湯」のなかでも、5月5日の菖蒲湯や、冬至の柚子湯などは、知っている人も多いのではないでしょうか。それ以外にも、薄荷湯、生姜湯、桃湯など、暑い季節には日焼けやあせもなどの肌トラブルをやわらげ、寒い季節には体を温め、乾燥しがちな肌をケアするなど、季節ごとに理にかなった季節湯があります。代表的なものをご紹介しましょう。

<季節湯12カ月>

1月【松 湯】
効用……松の精油成分には血行促進効果が。肩こりや腰痛をやわらげる。
入り方…よく洗った松の葉を煮出し、煮汁をこして浴槽に入れる。

2月【大根湯】
効用……ミネラルやビタミンなどが豊富に含まれ、肌への保温効果を高める。
入り方…干して刻んだ大根の葉を煮出した煮汁を浴槽に入れる。

3月【よもぎ湯】
効用……血行促進のほか、精油が雑菌の繁殖を抑える。香りはストレス解消や安眠に。
入り方…乾燥させた葉をお茶パックや布袋に入れ、浴槽に入れる。
(※陣痛促進作用があるといわれているの で妊婦さんは使用を控えましょう)

4月【桜 湯】
効用……桜の樹皮のエキスには、湿疹や打ち身などを消炎効果がある。
入り方…乾燥した樹皮をお茶パックや布袋に入れて煮出し、煮汁を布袋ごと浴槽に入れる。

5月【菖蒲湯】
効用……無病息災を願う奈良時代から続く伝統行事。疲労回復や血行促進効果がある。
入り方…根付きならそのまま浴槽に入れる。葉だけなら刻んでお茶パックなどに入れて浴槽へ。

6月【どくだみ湯】
効用……どくだみのエキスで、あせもや湿疹、水虫など夏のトラブル肌を改善。
入り方…どくだみを細かく刻んでお茶パックなどに入れ、浴槽へ。よくもんでエキスをだすとよい。

7月【桃 湯】
効用……桃の葉に含まれるタンニンの消炎、収れん作用による日焼肌のケア。
入り方…桃の葉をお茶パックに入れ、鍋に入れて水から煮出す。煮汁を浴槽に入れる。

8月【ハッカ湯】
効用……冷房による冷えを解消し、発汗を押さえる。血行促進や保湿効果もある。
入り方…乾燥させたミントの葉をお茶パックに入れたもの、もしくはミントティーを浴槽に入れる。

9月【菊 湯】
効用……血行を促進し、夏の疲れを癒す。香りによるリラックス効果も。
入り方…菊の花(生でも乾燥でもOK)をお茶パックに入れて熱湯をかけて蒸らし、汁ごと浴槽へ。

10月【しょうが湯】
効用……辛味成分と精油成分には保温、防腐、抗菌、血行促進作用がある。風邪予防に。
入り方…すりおろしたしょうがをふきんに包んで絞り、絞り汁を浴槽に入れる。

11月【みかん湯】
効用……精油成分リモネンにリラックス効果が。皮には乾燥を防いで美肌を作る作用も。
入り方…みかんの皮を乾燥させ、細かく刻んでお茶パックに入れて浴槽に入れる。

12月【ゆず湯】
効用……体を温めて新陳代謝を高め、冷え症を改善。冬至に入ると1年中風邪を引かないといわれている。
入り方…半分に切った柚子5~6個をそのまま浴槽に浮かべる。絞ったあとの柚子の皮を布袋などに入れて使用してもよい。

 


美肌推しはどのお湯? さまざまなオリジナル湯も登場!


季節湯のなかで、特に冬のトラブル肌におすすめなのが、みかん湯や柚子湯。かんきつ類の皮にはリモネン(*)という精油成分が含まれています。リモネンは肌の表面に薄い膜を作り、水分の蒸発から肌を守って湯冷めを防ぐので、乾燥肌対策に必要な「保湿」と「保温」両方の効果があります。冬はかんきつ類の旬なので、みかんの皮や柚子の皮を捨てずにとっておいて、手作りの入浴剤として利用するのもいいですね。

その他にも、ラベンダー湯、薔薇湯、日本酒湯、コーヒー湯、ワイン湯など、ユニークなオリジナル湯があります。最近では、スパなどの温泉施設や銭湯などで目的に合わせて楽しむ人も多いかもしれません。お風呂は、美肌にはもちろん冷え性対策やダイエットなど、女性にうれしい効果がたくさんあります。

ただ、なかには効果がないどころか、肌にダメージを与える間違ったお風呂の入り方もあるので注意が必要です。次回のテーマは「キレイになるお風呂、おブスになるお風呂」です。お楽しみに!

 
* 柑橘類の皮に含まれるリモネン・ピネンなどには刺激性や光毒性があり、肌がヒリヒリすることがあります。何かトラブルがある場合は、医師に相談してください。
★ご紹介した季節湯を実践する際に、体調のすぐれない方、持病を持っている方、アレルギー体質の方は医師に相談してください。