美容皮膚科・外科専門ドクターによる”お悩み解決 ”ビューティー トーク

シミができる原因とメカニズム

30代から増えると言われる顔のシミ。シミは肌の老化を実感させ、老けた印象を与えてしまいます。できれば、増やしたくないものですね。では、なぜシミができるのでしょう? 一般的に、紫外線を浴び続けることでできることは知られていますが、実はその他にもいろいろと原因になることがあります。ここでは、その原因やメカニズムについてご紹介いたします。

その1.  シミをつくる原因とは?

シミをつくる原因は、大きく分けて「メラニンの生成によるもの」と「ターンオーバーの乱れによるもの」の2つに分けられます。それぞれの原因事象が発生する要因について、ご説明いたしましょう。

原因1. メラニンの生成

紫外線

紫外線を受けるとメラニンが活性化し、色素沈着を起こしてシミができます。
シミの多くは、この紫外線が原因です。日光性黒子、老人性色素班と呼ばれる淡褐色から濃褐色の色素班は、顔はもちろん、手や背中、腕などの露出する部位に目立ってできます。
特に、中年以降に多く見られるようになります。

ニキビなどの炎症

強い炎症が起きてニキビの跡が残ってしまった場合、放っておくとシミになることがあります。炎症が起こると、その刺激や活性酸素によって色素細胞が刺激を受け、大量のメラニンを生成。それが排出されずに沈着してシミになるのです。最初は赤みがあり、次第に黒ずんできます。

間違ったスキンケア

洗顔時や、化粧水や乳液をつける際にこすったり、強くパッティングすると、肌にとって刺激になります。
肌をこするなどして角質層が傷つくと、乾燥肌が進んでメラニン色素が沈着しやすくなり、シミを誘発してしまいます。肌は刺激を受けるほど、シミやニキビなどのトラプルにつながってしまうのです。

ホルモンバランス

ストレスや生活習慣の乱れなどからホルモンバランスが乱れると、メラニンを生成する色素細胞の活動が活発になって、シミが増える傾向にあります。また、女性の場合、排卵後から月経までの2週間や妊娠中は、メラニンを増加させる黄体ホルモンが上昇しているため、シミの発生につながりがちです。

原因2. ターンオーバーの乱れによるもの

乾燥

乾燥により角質層が硬くなると、古い細胞が肌の表面に留まりやすくなります。また、角質が乱れて角質間に隙間ができると、紫外線などのダメージを受けやすくなったり、水分が蒸発して乾燥が進むという悪循環が起こってしまいます。さらに、乾燥からコラーゲンが不足すると、肌細胞の生成が停滞し、メラニンが肌に残りやすくなるため、シミの発生を促すことになってしまいます。

加齢(老化)

年齢を重ねるごとに、老化によって体内のあらゆる機能が衰えてきます。そのため抵抗力が低くなり、ダメージを受けやすくなるのです。さらに代謝も悪くなりますから、肌細胞の生成は衰え、ターンオーバーもうまく機能できない状態に。その結果、メラニンの排出が困難になり、シミができやすくなってしまいます。

ストレス

ストレスなどによるホルモンバランスの乱れから、メラニンの生成が活発になるのに加え、体内において身体を錆びさせると言われる活性酸素の量も増えてしまいます。これにより肌の老化が促進し、ターンオーバーが停滞気味になるため、シミができやすい環境を作り出してしまいます。

睡眠不足

睡眠不足が続くと、就寝中の代謝がおろそかになります。夜の10時~2時にもっとも盛んに分泌される成長ホルモンは、細胞の生成を促すため、この時間に睡眠をとっていることが大切です。肌細胞の生成が停滞するとターンオーバーが遅くなり、角質やメラニン色素が肌に残り、色素が沈着してシミができやすくなります。

喫煙

タバコを吸うことでメラニンを抑えるビタミンCが減り、メラニンが増えます。
また、タバコに含まれるニコチンがターンオーバーを低下させるため、メラニンを排出できず、シミを作ってしまいます。ニコチンは乾燥や老化の原因になり、シミの発生につながります。

その2. シミができるメカニズム

上記のような原因からシミがどのようにしてできるのか、シミ発生のメカニズムについて解説いたします。

肌がダメージを受けると、活性酸素が発生し、メラノサイトが刺激を受けてメラニンを過剰に生成します。メラニンとは、肌細胞を紫外線から守る働きをする色素で、通常は28日間で生まれ変わります。これによって、メラニン色素で色づいた部分が剥がれ落ち、元の肌色に戻る仕組みです。

しかし、さまざまな要因から肌のターンオーバーが乱れることがあります。28日より短い周期で作られた肌細胞は、弱くて乾燥しやすいためダメージを受けやすくなります。逆に、28日以上代謝サイクルが遅くなると、剥がれ落ちるはずの肌が残り、メラニン色素が排出できずに肌内部に蓄積されるため、表面が硬く黒ずみ、シミになるのです。

その3. シミができる前に対策を

紫外線対策

メラニンをつくる要因となる紫外線を防ぐことが大切です。

紫外線から肌を守り、日焼けやコラーゲンの破壊を防いでくれる日焼け止めを活用しましょう。
塗り忘れないように習慣づけるといいでしょう。また、日傘や帽子、長袖などでできるだけ紫外線を浴びないようにしましょう。

スキンケア

乾燥させないことがポイントです!まずは洗顔で不要な角質を取り除きましょう。その際、刺激は禁物です。ぬるま湯を使い、こすらずやさしく洗ってください。洗顔後は、すぐにしっかり保湿を。美白成分と保湿成分、美容成分入りといった、美白に加えダメージケアできるようなスキンケア製品を使うと効果的です。

生活習慣の見直し

生活習慣を見直して、日々の十分な睡眠を確保し、バランスのとれた食事を心がけましょう。ミネラルやビタミンCを食事やサプリメントで採ることで、代謝の促進が期待できます。また、喫煙はビタミンCを破壊し、代謝を衰えさせ、活性酸素を発生させる美容の敵。やめることで改善されることは少なくありません。

 

肌のターンオーバーを正常に保つように心がけながら、日々生活することが大切です!