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玉ねぎの食べ過ぎは臭いおならの元【臭いの原因から対策まで解説】

    <監修食生活アドバイザー 藤沢 淳司>

     

    現代の食卓は伝統的な和食が減り、ずいぶんと洋風化されてきました。そのため胃腸器官や血液に悪影響が出やすくなっています。

     

    そんな食卓の救世主として注目を浴びているたまねぎですが、食べ過ぎは臭いおならの元になるってこと、ご存じでしたか?

     

    たまねぎといえば有毒ガスの臭いにも喩えられるほどの強力な臭いを発することがあります。今回は知っておきたいたまねぎの臭いの原因から対策まで解説します。

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    たまねぎってどんな野菜?

     

    たまねぎはネギ科ネギ属に属する野菜で、中央アジア原産です。

     

    古くはニラやニンニクと共にゆり科に分類されていましたが、1990年代の研究によりゆり科ではなく「ネギ科」に分類されるようになりました。

     

    そのため出版された年が古い植物図鑑などを見ると、ゆり科にたまねぎがふくまれていることもあります。

     

    私たちが主に食用としているのは葉の根元にある鱗茎(りんけい)と呼ばれる部分です。

     

    鱗茎とは養分を蓄える場所で、同じく鱗茎部分を食べるものにはニンニクやラッキョウがあります。

     

    たまねぎが日本に入ってきたのは明治時代になってからで、比較的新しい洋野菜と言えます。

     

    たまねぎは非常に品種が多く、日本国内で主に出回っているものだけでも黄たまねぎ類、白たまねぎ類、紫たまねぎ(赤たまねぎ)類、小たまねぎ類があります。

     

    またヨーロッパ原産のエシャロットも栽培されています。

     

    普段私たちがスーパーで見かけるたまねぎは、収穫後乾燥させて保存性を高めたたまねぎです。黄たまねぎ類が乾燥に向いているため、よく目にします。

     

    これに対して乾燥せずに葉つきで出荷されるたまねぎを新たまねぎと呼びます。新たまねぎとしてよく出回っているのは水分量の多い白たまねぎ類です。

     

    たまねぎは北海道から九州まで日本全国で栽培され、収穫する時期もずれるため年間を通して安定供給されやすく、そのため安価でわたしたち消費者の手元に届く野菜です。

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    たまねぎは栄養バランスに優れた野菜です

     

    食卓の野菜不足がよくメディアで話題に上がりますが、そんな中でもたまねぎは「家の中に常備されている野菜」として不動の地位を誇る存在です。

     

    便利なだけではなく、栄養バランスに優れた野菜でもあります。たまねぎに含まれる栄養については以下の通りです。

     

    【ビタミン類】(ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6)

     

    【ミネラル】(カリウム、カルシウム、銅、マンガン、セレン、モリブデン)

     

    【食物繊維】

    わたしたちの腸内環境は悪玉菌・善玉菌、そして両者の間で優勢な方に荷担するどっちつかずな日和見菌のバランスによって決まります。

     

    当然、善玉菌がやや優勢な状態にしておくことが肝心なのですが、そのためには善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維が欠かせません。

     

    【ケルセチン】

    ビタミンのようなはたらきがあるポリフェノールの一種です。たまねぎの特徴的な黄色みのかかった薄皮部分に多く含まれる成分です。

     

    抗酸化作用のほか肝機能・腎機能を増強したり、血液さらさらの効果があります。

     

    ただし抗生物質を服用している人は、ケルセチンの摂取には注意が必要です。念のため医師に相談した方がいいでしょう。

     

    【硫化アリル】

    血栓を溶解させる効果があるため、血液をさらさらにしてくれます。

     

    さらに血液中に含まれている中性脂肪やコレステロールを減少させる効果もあるため、血液の健康を維持増進させる作用があります。

     

    血糖値の上昇もゆるやかにする一方で血流改善効果により「冷え」の改善にも効果があります。

     

    さらに硫化アリルはビタミンB1と共に摂取することで、体内に留まりやすいように補助してくれるので、よりお互いの効果を引き出すことができます。

     

    【イソアリイン】

    たまねぎ特有のぐっとくる辛み成分の正体がイソアリインという硫黄化合物です。

     

    加熱に弱く、カレーや肉じゃがといったしっかり加熱する調理方法ではイソアリインをあまり摂取することはできません。

     

    【オリゴ糖】

    たまねぎの甘みにはオリゴ糖という糖類の一種が影響しています。オリゴ糖は善玉菌の栄養分にもなり、腸内環境を整える効果があります。

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    たまねぎを上手に摂取すると8つの嬉しい効果あり

     

    栄養豊富なたまねぎには、さまざまな嬉しい効果があります。どんな効果があるか解説します。

     

    抗酸化作用

    たまねぎに含まれるケルセチンはポリフェノールの仲間です。ポリフェノールは体内で作られてしまう「活性酸素」が増えすぎないように発生を抑える効果があります。

     

    活性酸素そのものは細菌を排除するため人間の生命維持には欠かせない存在ですが、増えすぎると今度は体内の細胞を酸化(=サビつかせる)してしまう油断ならない存在です。

     

    細胞が酸化してしまうと美容や健康に悪影響を及ぼします。しかしケルセチンはこの酸化作用を抑えてくれます。

     

    また気になる加齢臭も活性酸素が原因の1つですが、たまねぎの抗酸化作用により抑えることができるのです。

     

    生活習慣病の予防

    硫化アリルケルセチンの血液さらさら効果により、血管の健康を維持・向上させることができます。

     

    加齢や食習慣によって血管が硬く弾力性を失ってしまう「動脈硬化」や「高血圧」、血栓ができることで発症しやすくなる「脳梗塞」など、血管が不健康だと様々な疾患をひきよせることになります。

     

    特にケルセチンは血管内が詰まる要因となりやすいLDLコレステロール(悪玉コレステロール)量の発生を抑え、蓄積しないように予防する力に優れています。

     

    しかも善玉コレステロールは適度に増加させる作用があるため、血栓をできにくくするという効果もあります。

     

    ケルセチンはたまねぎの皮に多く含まれる成分ですから、まるごとたまねぎを食べるかたまねぎの皮をお茶にしたり煮だすことで摂取できます。

     

    免疫力向上

    たまねぎには抗酸化作用をはじめ、免疫力を向上させるはたらきがあります。

     

    特にケルセチンは体内に侵入してきたヒスタミンのはたらきを抑制し、アレルギー症状の緩和にも効果を発揮します。

     

    有害物質を体外に排出するデトックス効果も期待できます。風邪はもちろん花粉症の予防疲労回復にもたまねぎはぴったりです。

     

    質の高い睡眠効果

    たまねぎに含まれる硫化アリルは神経を沈静化させる作用があります。そのため催眠効果が期待でき、質の高い睡眠をサポートしてくれます。

     

    睡眠不足や不眠傾向がある人にはもってこいの成分です。また質の高い睡眠は成長ホルモンの分泌には欠かせません。

     

    美肌効果

    抗酸化作用といったアンチエイジング効果もさることながら、たまねぎに豊富に含まれるビタミン類お肌のターンオーバーに欠かせない成分です。

     

    またポリフェノールミネラルなど、美肌を作るのに必要な原料もたまねぎにはたっぷりと入っています。

     

    脂質や糖の代謝が活発に行われることで、老け顔をつくる要因である肌のトラブルを解消できます。

     

    ダイエット効果

    たまねぎには中性脂肪燃焼効果血流改善効果があります。そのため体温上昇と発汗作用が期待でき、ダイエット中に食べるのにはもってこいの野菜です。

     

    また腸内環境を整える成分が豊富に含まれているため、便秘を解消するという効果もたまねぎには期待できます。便秘はむくみの原因にもなり、ダイエットの大敵です。

     

    消化不良を起こさないようにたまねぎと海藻など、消化を手助けする食べ物を積極的に摂取するといいでしょう。

     

    ただし極端に食べ過ぎると軟便気味になることもあるので要注意です。

     

    冷え対策

    体内の血流、特に末端にうまく血液が流れなくなることで生じるのが「冷え性」です。

     

    たまねぎには血液さらさら効果がありますので、冷えの根本的な原因である血流を改善してくれます。

     

    血糖値の改善

    たまねぎに含まれるイソアリインには、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果があります。インスリンの効果を活性化させる作用があるためです。

     

    そのため血糖値上昇の予防になるのですが、このたまねぎの効果は糖尿病患者にも有効です。すでに血糖値の上昇に伴う疾患で悩んでいる人にもたまねぎは心強い味方になります。

     

    ただしイソアリインはたまねぎの辛み成分ですので、長く水にさらしたり加熱するとあまりその効能を発揮できなくなるので摂取方法には注意が必要です。

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    たまねぎを食べるとおならが臭くなる原因はコレ

     

    たまねぎを食べるとおならが臭くなる原因はずばり「硫化アリル」です。

     

    血液さらさら効果や生活習慣病の予防など、健康に嬉しい効果をもたらしてくれる硫化アリルですが、腸内分解の過程で硫黄水素の原因物質を発生させるという性質があります。

     

    おならは食べたものや血液中に含まれるガスが原因となって発生します。

     

    特にタンパク質を多く含む食べ物を体内で分解して消化・発行させる際にガスの原因となる物質が発生しやすいのです。

     

    たまねぎの場合は硫化アリルが消化の過程で臭いおならの原料を生成してしまいます。

     

    「便意はないけどなぜか下腹部がぽっこりして恥ずかしい」という場合、もしかしたら食べたものが原因でガス溜まりによって膨満感やお腹が膨らんで見えている可能性があります。

     

    また硫化アリルは揮発性が高いため、調理の最中に空気中に放出され、目がしみる原因となります。

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    臭いおならの対策5選

     

    おならが臭くなるのは困りものですが、たまねぎの持つ健康にプラスな効果も捨てがたいですよね。

     

    そこで臭いおならの軽減方法について解説します。実践してみて下さい。

     

    腸内環境を整える

    おならの臭いは、腸内環境にも大きく左右されます。

     

    腸内には無数の細菌が活動していますが、中でも摂取した食べ物の腐敗を腸内で進ませる原因となるのがウェルシュ菌です。

     

    このウェルシュ菌が優勢になると、たまねぎから作られる硫化水素はもちろん、アンモニアやインドール、スカトール、揮発性アミンなど臭いガスの原因となる物質が合成されやすくなります。

     

    そのため善玉菌が悪玉菌に負けないように腸内環境を整えておく必要があります。具体的には善玉菌を増やす効果のある物質を積極的に取り入れるのです。

     

    特に「発酵食品」「オリゴ糖」「水溶性の食物繊維」が善玉菌のエサとして有効です。

     

    ヨーグルトをはじめとする発酵食品はビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を多く含み、働きがそれぞれ異なるので様々な種類を試してみるのがおすすめです。

     

    中には自分には合わない菌もありますので注意が必要です。

     

    オリゴ糖は善玉菌のエサとなる物質です。栄養を与えることで、善玉菌を増殖させることが可能になります。

     

    たまねぎにもオリゴ糖は含まれていますが、大豆とその加工食品や牛乳、バナナにも豊富に含まれています。

     

    食物繊維は悪玉菌が作ってしまう有害物質を体外に排出するのに欠かせません。またオリゴ糖と共に善玉菌のエサとなるため、増殖をサポートします。

     

    便秘は日頃から解消しておく

    便秘になるということは、それだけ摂取した食べ物が体外に排出されず体内に留まり続けるということです。

     

    体内に残った食べ物は腐敗すると臭いガスを増やし、空気中に放出されると臭さが倍増します。

     

    便秘にならないようにするためには無理に便意を我慢しないなど生活習慣の見直しの他、食事内容そのものの見直しや適度な運動、ストレッチやマッサージ、水分補給が必要です。

     

    消臭効果のある食べ物を活用

    たまねぎを食べた際に一緒に食べると、独特の臭い成分を打ち消してくれる消臭食物をご紹介します。

    ✅ 緑茶や柿の葉茶

    ✅ 人参の葉

    ✅ ナツメグやシナモンなど肉料理の臭い消しに使用される香辛料

    ✅ パセリ

    ✅ 大葉

     

    たまねぎだけではなく、ニンニクや肉を多く含むジャンクフードやスナック菓子を食べる際にも臭いおならが出やすくなるので、これらの食べ物が有効です。

     

    ストレスは解消しておく

    胃腸は心身の状態に影響を受けやすい器官です。そのため「過敏性腸症候群」といった、ストレスによる腹痛や便秘、下痢、おならといった症状が出てしまうきっかけとなります。

     

    くわしいメカニズムについてはまだ不明な部分が多いですが、心理的な負担により自律神経が影響を受けた結果、胃腸器官の機能が狂うことが原因だとみられています。

     

    またストレスを感じると空気を過剰に飲み込んでしまう癖がつき、ガスとして体外に排出されやすい環境を作ってしまいます。

     

    そのため極力ストレスは解消しておくと臭いおならを予防することができます。

     

    「これをしていればイヤなことは吹き飛ぶ」という趣味を持ったり、運動に打ち込んだり旅行に行くといった自分なりのストレス解消方法を身につけておくといいでしょう。

     

    入浴やアロマといったリラックス方法もストレス緩和には効果が期待できます。

     

    原因物質は摂取しない

    「一生たまねぎを食べない!」とはいきませんが、例えば大事な会議やデートなど、「臭いおならが出るのは困る」という場合は数日臭いの素となる食べ物を我慢するのも1つの手です。

     

    「ここぞ!」という時のとっておきの手段ですね。

     

    というのも、たまねぎに含まれる臭いおならの原因となる硫黄成分は、私たちの爪や髪の毛、軟骨を形成するのに必要な不可欠な存在なのです。

     

    あまりにも不足すると不健康な見た目になってしまいますので、おならを我慢するためだけに「全く食べない」というのは問題があります。

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    おならの臭いが改善されない時は病気に要注意

     

    おならの臭いが改善されない場合、ひょっとしたら病気が原因かもしれません。おならのにおいが臭くなる可能性の高い疾患について解説します。

     

    大腸癌

    悪性腫瘍が大腸にできる疾患です。

     

    大腸癌患者のおならと大腸癌を発症していない人のおならを比較した場合、大腸癌患者はメタンチオールが10倍検出されたとする研究結果もあります。

     

    メタンチオールは腐ったたまねぎのような臭いのする成分です。

     

    また大腸癌が原因でおならに腐敗臭がする場合、大腸における出血のにおいも混じってしまいます。

     

    もしも血の臭いが混じった臭いおならが出る場合や血便が続くようであれば要注意です。

     

    胃腸炎症・潰瘍

    癌でなくても、大腸など胃腸に炎症や潰瘍ができた場合にも内壁が爛れることで悪臭がするおならがでる場合があります。

     

    また胃腸器官の疾患により、食べ物の消化吸収機能が弱まります。すると体内に食べ物が留まりやすくなり、腐敗しやすくなり臭いおならの原因となるのです。

     

    下腹部に膨張感や痛みを感じる症状が長く続くようであれば注意が必要です。

     

    胆のう疾患

    胆のうは肝臓で作られた胆汁を貯蔵する器官です。食べているものに左右される器官で、もしもコレステロール値が高い食べ物ばかり摂取していると、胆のうの疾患を発症してしまいます。

     

    特に胆石症を発症すると、腸内で悪玉菌が増殖し、おならが臭くなることがあります。その他、胆のう炎胆管がんを発症した場合もおならが臭くなる可能性があります。

     

    尿路結石

    尿路結石とはその名の通り、尿路に石が出来る症状です。

     

    激しい腹痛の他に、尿路が石で塞がれたために腸管にガスが溜まりやすくなり、溜まったガスが腐敗して体外に出た際に臭くなります。このおならの臭さは結石が排出されるまで治りません。

     

    肝臓疾患

    胆のう疾患によるおならが臭くなるケースについてご紹介しましたが、胆のうの機能は肝臓と直結しているため、肝臓疾患を発症するとおならが臭くなる場合があります。

     

    肝硬変肝炎の可能性があります。

     

    膵臓疾患

    膵炎などの膵臓に関わる疾患では、みぞおちあたりに激しい痛みを感じると共に便やおならがとても臭くなることがあります。

     

    心不全

    心不全をはじめ、血流の異常が起きる病気を発症すると、体内で発生したガスの吸収力が落ちます。

     

    するとおならの形で体外に排出されるためおならの臭いが強くなることがあります。

     

    たまねぎの食べ過ぎによる臭いおならの原因から対策まで解説しました。

     

    うまく付き合っていけば生活習慣病の予防や美容対策に素晴らしい効果を発揮してくれます。におい対策をつかってたまねぎを食べていきましょう。

     当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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