赤ちゃんや小さなお子さんにポツンと水疱が出来て痒がる姿を見ると、なんとも心苦しくなりますよね。

“とびひ(飛び火)”は感染性皮膚炎の一種で『黄色ブドウ球菌』の接触感染により起こります。

 

 

 


スポンサードリンク


この『黄色ブドウ球菌』。よく食中毒の原因として見掛けますが、自然界に普通にいる、どちらかというとやっかいな細菌です。

例えば包丁を使っていて“ピッ”と指を傷付けた時、その傷が化膿した場所に黄色ブドウ球菌は「エサだー」と繁殖します。

この繁殖する時に『とびひ』になる毒素を出すんですね。

特に幼子の柔肌はまだ肌の免疫機能も不充分な上に栄養が豊富な為、黄色ブドウ球菌にとっては素敵なエサ場となる訳です。

もちろん、普段のお部屋からアルコール消毒などで予防することも大切ですが、あまりに守り過ぎた肌は大人になっても弱いままになりますから、適度に普通に暮らすことが大切です。

まずは“汚部屋”に注意しましょう。

赤ちゃんの場合、痒がるので泣きながら掻きむしることになります。赤ちゃん手袋などでガードしてもいつの間にか“ペッ!”と取って、また掻いて「ぎゃー!」とこの世の終わりの如くに泣きます。

もうこうなったら病院に行き早く治しましょう。

まずは『とびひ』にはどんな症状が出てくるのか見ていきましょう。

 

 

とびひの症状とは?


ここでは①予防段階、②初期症状、③罹患症状、④重篤症状に分けて経過ごとにご説明します。

 

①予防段階

 

特に物言わぬ赤ちゃんをメインにお話ししていきます。

彼らには専用の 『よだれ掛け』なるものがあります。

赤ちゃん達は歯がまだ無いので『よだれ』に含まれる消化酵素が栄養素の分解に役立っています。

なので、よだれまみれの彼らの口周りが赤くなることがあります。

これは唾液による微量なタンパク質分解酵素に負けちゃうんですね。

またよだれなどでふやけたうるうる肌は容易にウイルスや細菌の温床になりやすくなります。

そこでウズウズした口元を彼らは手首や腕を用い拭ったり、かゆいと爪で引っ掻いたりする訳です。

すると当然炎症を起こします。

スポンサードリンク



一般的に『とびひ』は夏に多くなりますが、炎症の症状として『熱を持ち腫れる』というものがありますので夏に出やすくなります。

炎症を起こした肌で黄色ブドウ球菌はワシャワシャと増殖を始めます。

次にまた『とびひ』の温床となる『あせも(汗疹)』についてですが、彼らはまだ体温調節機能がうまく使えません。

すぐに身体が暑くなりやすいのです。

具体的に北海道と九州に住む人の毛穴の数は倍近く違うそうです。

これは南の人ほど汗を発散しやすくして体温を下げる為に数は多くなり、北の人ほど汗を発散しないで体温を維持しようとする為です。

これは3才くらいまでに決まると言われています。

つまり南の地方の人ほど、特に夏はあせも(汗疹)に注意する必要があります。しかし今は異常気温のせいで北の地方でも夏は暑くなっているので注意が必要です。

ここが予防ラインになります。

まず口元が汚れていたら優しく拭いてあげる。体温調節がうまくいかないので汗をかいたらこまめに着替えさせてあげるなどが必要となります。

 

②初期症状

 

よだれまみれのまま着替えさせずに汚れた部屋や服などで勝手によだれを拭ったり、また肌の弱い赤ちゃんは気を付けていても、よだれを拭った手首などにポツポツと発疹が出てきたり、口周りが赤々と腫れてきたり、また汁が出てきたりします。

『黄色ブドウ球菌』の名の通り、黄色い汁が出てきたら要注意です。

この汁が『とびひ』します。

ですから、この初期のうちに小児科や皮膚科に行って薬をもらったりするなどして早めの対処が必要になります。

 

③罹患症状

 

上記の初期症状を気付かずに放っておくと、やがて水疱(水ぶくれ)が出来てきます。痒みを我慢できずに彼らは掻いてしまうので、他の場所にも汁が飛び水疱が出来てしまったり、痛くなって泣いたりします。

 

④重篤症状

 

罹患症状に気付き、病院に行って薬をもらい一安心と思っていると、赤ちゃんがなんだかぐったりして熱っぽくなっている。

とりあえず今日は寝かせて明日また病院に行こうと思いますが、『ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群』の可能性があることを知っておきましょう。

これは、皮膚で繁殖した黄色ブドウ球菌がのどや鼻の粘膜などに感染し、その毒素が血流に入って全身の皮膚に達し、全身が赤く腫れたようになる病気です。

広範囲に赤く腫れて苦しがるようなら、水分補給を欠かさずにすぐに救急病院にかかりましょう。

重篤化すると火傷のように皮膚の炎症が酷くなります。

 

スポンサードリンク



 

とびひの症状で子供と大人の違いは?

 

 

大人の『とびひ』は実は子供のとびひと違う細菌の場合が多いです。

『痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)』といって、主に『化膿レンサ球菌』が原因となります。

この『化膿レンサ球菌』も身体にいる常在菌ですが、免疫力の低下などにより罹患する場合があります。

この細菌が毒素を出すと、水ぶくれが厚くなり赤いかさぶたになるのが特徴です。

また子供のとびひとは異なり、リンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みが出ることもあります。

比較的夏場に多い子供のとびひとは違い、季節や年齢に関係なく発症するのも特徴です。

 

 

とびひの原因とは?

 

 

『黄色ブドウ球菌』や 『化膿レンサ球菌』などの細菌が直接的な原因となります。

この細菌達が皮膚などを温床に増殖をする時に毒素を出すことにより、とびひを発症します。

またこれらの細菌の温床になりやすい、『あせも(汗疹)』や『アトピー性皮膚炎』の掻いた後などに出来やすい傾向があります。

とびひの画像写真は?

それではとびひの写真を実際に見てみましょう。


破れやすい水疱が痛々しいです。


薄い水ぶくれが破けた状態です。

出典 http://www.e-skin.net/dd_inpet.htm


大人の痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)というとびひです。

出典 https://www.maruho.co.jp/kanja/tobihi/popup/09.html

適切な対処をしていたら4~5日の期間で治る疾患(アレルギー性皮膚炎を除く)ですから、気になる症状が出たら早めに小児科や皮膚科に行き受診するようにしましょう。

こんな記事も読まれています