2007年06月21日

HOOP96年9月号に、「ロス五輪の思い出は、ボビー・ナイトコーチに叱られてマイケルが泣いたこと」というサム・パーキンスのコメントがあり、叱られて泣くマイケルなんて想像できないな~と思ったんですけど、それっきりその話題を見かけることもなく。
ところが、先日届いた『TIP OFF』をパラパラしていたら、ロス五輪代表チームの章に書いてあったんです! どういう状況だったのか知りたい~という想いが11年ぶりに叶いました。(^^)v

<TIP OFFより>
78対67で勝利した西ドイツ戦は、最大22ポイントのリードを失ったという意味で、著しい減速バンプだった。ジョーダンは、4-14のシューティングに6ターンオーバーという、めずらしくさえないパフォーマンスに終わった。ボビー・ナイトはベンチで荒れ狂い、試合後、ジョーダンに向かって、自分のプレーぶりをチームメイトに謝罪するよう命じた。これは、ジョーダン本人だけでなく、ジョーダンのプライドの高さや試合への献身の深さを知っている仲間たちにとっても特別な侮辱だった。ナイトに対して何を言えばいいか分からないまま、反抗的な態度で立っているジョーダンの目には、涙がたまっていた。「マイケルは他の誰よりも才能があった。彼の才能は群を抜いていた」と、パーキンスは言った。

――ナイトコーチは彼に自分の立場を分からせる必要があったんだね。コーチは、気に入らない相手や全力を注がない男を怒鳴りつけた。それは私たちも分かっていた。でも、あのとき彼は、マイケルに向かって、「お前は自分のプレーを恥じるべきだ!」と怒鳴ったんだ。マイケルが何も言い返さなかったことには驚かなかった。彼は少し泣いていた。コーチがマイケルにそんな仕打ちをしたのは、あれが初めてだった。そして、仲間は皆、「気にするな」と言いながら、彼の背中を軽くたたいていたよ。私たちは本当に、マイケルがひどいプレーをしたとは思っていなかった。でも、それは私たちの見方だ。ナイトコーチは蓄えられているものを知っていたんだ。そして、それがマイケルをかりたてることになった。――

リオン・ウッドやパーキンス、他の皆がジョーダンのところへ行き、今のことは忘れるように言った。そして、アメリカチームは二度とナイトを苛立たせるような試合をしなかった。彼は紙コップを何個か倒しただけだった。スペインとの決勝戦の前、ナイトはロッカールームのバックボードにテープでとめてあるメモを見つけ、それから何年も友人たちに見せびらかした:「コーチ、僕らはさんざんどやしつけられてきましたから、今夜は負けるわけがありません」。それはジョーダンからのメモだった。アメリカはスペインを31点差で下し、金メダルに輝いた。

ジョーダンとパーキンスは、それぞれのやり方でナイトに耐えた。パーキンスは良い兵士だった。ジョーダンは、将軍からは疑問視された人望の厚い将校だったが、とにかく仕事をやり遂げた。これが数年後のNBAだったら、ナイトはオリンピック本番のずっと前に解雇されていただろう。しかし、それこそナイトがプロで働かない理由の1つだ。彼は昔から、自分より高給で、さまざまな厚遇を楽しんでいる選手たちはコーチしたくないと言っていた。ナイトはもうジョーダンほどの才能の選手をコーチすることはないだろう。そしてまた、ほとんどのコーチも。
この記事へのコメント
『TIP OFF』興味深い記事を”日本語”で読めるシアワセ♪
まきさん、ありがとう!

「泣いたMJ」
子供の頃好きだった「泣いた赤鬼」を思い出しました。激怒するボビー・ナイトは赤鬼っぽいですね。ハルバースタム『ジョーダン』でもナイトは、比較的短い描写でキョーレツな印象を与えます。指導者ナイトの絶頂期見たかった!

前記事「シカゴの24番」どうなるでしょうね^_^;
ブルズ現有勢力のまま東制覇困難はプレーオフで明らかに。コービーのレイカーズ残留も、アノこじれ具合では!??両球団の利害は一致。(もちろんリスクもあるわけですが)
「シカゴのコービー」に”運命”を感じるのはワタシだけ?(笑)



Posted by む~ぶ at 2007年06月22日 21:48
私も「泣いた赤鬼」を思い出してました。ボビー・ナイトと赤鬼をかけたわけではないんだけど、ピッタリね。ひょうたんから駒。Thanks.

何年前かのラリー・キング・ライブで(まだ同時通訳がなくて内容が全然理解できなかった頃だから、かなり前)、MJについて問われたナイトコーチは、「あらゆるチームスポーツ史上最高の選手だと思う」(これだけは理解できた。(笑))と言ってました。
島本和彦氏お気に入りの来日時のエピソードといい(ご存知?キリンカップに出場したインディアナ大学がソ連に負けた後、島本さんとA新聞がコーチを共同インタビューしたんだけど、A新聞の記者が「ロス五輪にソ連が出場していたら勝てたと思うか?」と質問して怒らせちゃったため、島本さんまでインタビューを打ち切られたという顛末。「あんたはマイケル・ジョーダンのプレーを見たことがあるのか?ない?なけりゃそれでいい。もう会見は終わりだ」のコメントのみで帰ってしまったという)、ナイトコーチは大好きです。(^^)

ブルズは「あと1枚」必要だと思うし、コービー級のスーパースターはそうそう手に入るものじゃないし、本当にコービーがシカゴを望んでいるなら、断るのはもったいないでしょうね~。でも、誰を失うか考えたら迂闊に手も出せないよね。
コービーって、実力のわりに博打感プンプンなんだもん。なんだこの不安定感は…(^^;
Posted by まき at 2007年06月23日 14:47
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