その高い技術から「ゴッドハンド」と称され、多くの著名人から支持されるエステ界の第一人者、髙橋ミカさん。数々の不調を経験したことで、今の自分があると話します。そのつらさを克服するために習得したセルフケア法が、1冊の本になりました。
10代から女性特有の不調に悩み続けた
「セルフマッサージを毎日続けてほしい。それで得る効果を実感してほしい」という髙橋さんの熱い思いがつまった『女性ホルモン力UP! 髙橋ミカの 日めくりリンパマッサージ』(集英社)は、女性特有の周期にあわせた髙橋さんおすすめのマッサージ法を紹介した1冊。誌面の端々に、不調に悩む女性に捧げる"エール"ともいうべき優しさが溢れています。
「私自身10代から月経不順に悩み、20代は激務や離婚のストレスで生理が止まったことも。30代後半になって医師のすすめでピルを飲み始めたのですが、ニキビや倦怠感に悩まされました。万策尽きて、ずっとこのままだったらどうしようって悩んで.......苦しかったですね」
実感した「セルフマッサージ」の力
体調不良だけでなく、肌はボロボロ、髪はパサパサ。女性に起こりうる不調のすべてと言っても過言ではないほど多くの悩みを経験した髙橋さんは、いまいちど基本に立ち返り、生活習慣を見直すことに。
「お客様のケアには必死。でも自分のこととなると忙しさにかまけて、ちゃんと向き合ってなかったんです。バランスのよい食事、運動や睡眠、ごく当たり前のことがいかに大切かということを痛感しました。そのなかでも、とくに効果を得られたのが毎日の "セルフマッサージ"なんです」
毎晩湯船につかって身体をあたため、おなかをマッサージ。首や肩、頭などのコリをほぐしたり、ストレッチをしてみたり。セルフマッサージを習慣にして数か月が経ったころ、ピルを飲まなくても規則的に生理が来るようになったとか。マッサージをすることで、"女性ホルモン"は整い、安定するのだそうです。
ゆるく楽しく続けるための5か条
「お酒も飲まない、口にするものは徹底してオーガニック」という美容関係者が多いなか、髙橋さんのスタンスは、至って自然体。夜遊びもすれば、甘いものも食べる。取材時は、ちょうど海外で日焼けして帰ってきたばかり。
「美容法を教えるのではなく、みなさんと共感したいんです。そして悩みを一緒にケアしていきたいと思っています。だから本の中では『がんばりすぎない』『できるときに』と、ゆるめのスタンスでいいと声高に言っています(笑)」
「マッサージを毎日楽しく継続するために」と髙橋さんが掲げるのが、次の5箇条。
1. 毎日、自分の身体に自分の手で触れてみよう
「質感やむくみなどを感じ取りながら、自分の身体をさわってみてください。ボディクリームを塗るときなどの"ついで"でOK。私は、タオルではなく手で身体を洗いながらチェックしています」
2. やりたいときにやる。細かいことは決めすぎない
「やる時間にルールを決めてしまうと、守れなかったときにヤル気がなくなってしまうもの。思いついた時にやればいいし、今日できなかったら明日多めにマッサージすればいい、そんな気楽さが大切です」
3. 愛情をたっぷり込めて。なりたい自分を意識する
「手でふれるだけでも癒しの効果があります。『お疲れさま』という気持ちで自分の身体にふれてください。また、『ひっこめ』『上がれ』と思いながら続けると身体のラインが本当に変わってきますよ!」
4. マッサージは歯磨きと一緒。毎日やっていくうちにうまくなる
「30分、1時間、自分でマッサージするなんて大変なこと。私でもできません。歯磨きのように1回2~3分、疲れていたらカッサやコロコロローラーでもOKです」
5. リンパ節はゴミ箱
「女性ならリンパの大切さはご存じのはず。本にはお風呂でも使える"リンパマップ"がついていますので、ぜひ見てみてくださいね」
続けることで、手にするごほうびはたくさん
本の別冊として用意されているのは、女性の周期にあわせた28日のリンパマッサージを載せた日めくりカレンダー。添えられたイラストもかわいく、髙橋さんのビューティコラムや美容トリビアがたくさん紹介されています。
そのなかから、オフィスでも簡単にできるものを2つ、髙橋さんに選んでもらいました。
<19日目/首ほぐし>
右手の人さし指、中指、薬指の3指を揃えて、指の腹を首の側面に添える。圧を加えながら手を左右に小刻みに振動させて揺らすようにほぐす。反対も同様におこなう。
※揉んだり押したりするのではなく、振動させてほぐすマッサージ。首の横の大きな筋肉をほぐすことで、むくみ解消に役立ちます。
<28日/ヘッドマッサージ>
1. 親指以外の4指の腹を使って、小刻みに上下に動かしながらマッサージ。髪の生え際から後頭部に向かって、頭全体をまんべんなくほぐす。1か所につき5~6回を目安に。
2. 両手を組み、頭頂部におく。手を組んだまま、手首を立てるようにして頭頂部をはさみ込み、手のひらのつけ根部分で圧をかける。5~6回を目安に。※骨盤と連動している頭蓋骨をゆるめることで、PMS緩和に。精神的にもリラックスできます。
「続けられるように、簡単で効果的なものを28コ紹介しました。どれも手のかたちはグーやパーでできる簡単なものばかり。これをやっていただけたら、本当に体調がよくなると思うんだけどなあ(笑)」
この日めくりカレンダーは、まるで大人のドリル。子どもの頃のように担任の先生からハマナルはもらえないけれど、手にするごほうびはたくさん。きっと28日後、「そういえばなんだか調子がいい」と効果を実感するはずです。
髙橋ミカ(たかはし みか)
1971年生まれ。高校卒業後、大手エステティックサロン勤務を経て、27歳で独立。2004年、都内に「ミッシィボーテ」を開業。多くの著名人や芸能人の支持を集め、その高い技術から「ゴッドハンド」と称される。化粧品プロデュースや各種講演、テレビ・雑誌・CM出演などで幅広く活躍。
(撮影/椿孝、取材・文/大森りえ)