アトピーの「好転反応」と「症状の悪化」の見分け方

前回、好転反応が発生するメカニズムを確認しました。

今回はそれを踏まえて、好転反応と症状の悪化をどのように見分ければ良いかについて考えてみます。

その前にちょっと僕自身の体験談を。

僕自身、アトピーの好転反応と悪化の見極めにものすごく苦労しました。

僕に好転反応が現れたのは、東京から沖縄に引っ越しをして2週間が経った頃でした。今までアトピーが出ていた部分に、更に別の湿疹が現れ始めたのです。初めはそれが好転反応だと分からずに「アトピーが悪化した!」と思いました。引っ越しに伴い当然環境が大きく変わったので、新しい環境の何かがアトピーに悪影響を及ぼしたのだと思ったのです。まさかの帰京が頭をよぎりました。

ただ、「変調の原因さえ分かればなんとかなるはずだ」と信じ、広がり続ける湿疹の中で混乱しながらも、自分の身体をじっくり観察し、原因とおぼしきものを順番に検証していきました。もちろん並行してインターネットを使っての様々な情報収集も行いました。その中で「これはもしや好転反応なのではないか?」という仮説に行き付き、経過観察を続ける中でそれは確信に変わっていきました。

そして最終的には、

  • 沖縄に来て空気が良くなり、有害物質の流入量が減った。
  • 東京での生活で抱えていたストレスがなくなった。
  • 玄米食を始めたことで、有害物質の排出量が増加した。

という要因が積み重なった結果、排出量が流入量を上回り好転反応が始まったのだと考えています。

もし症状の変化が好転反応だと気づかずに早々に東京に戻ってしまっていたらと思うとちょっとぞっとします。せっかくのアトピー解消のチャンスを棒に振り、漫然としたアトピーに悩まされる東京での生活に戻ってしまうところでしたので。

原理的にはアトピーも好転反応も「皮膚から有害物質を排出する行為」という点では共通なので、その見極めが難しいのも無理はありません。

ただ、もし好転反応が起こっているにも関わらずそこで判断を誤って引き返してしまうと、せっかくの改善のアクションが無駄となってしまい、同時にアトピーの苦しみから抜け出すチャンスも失ってしまいます。

そんな残念な結果にならないために、ぜひ好転反応と症状の悪化を冷静に見極めてみてください。

前置きが長くなりました。僕自身の体験に基づくアトピーの好転反応の見分け方をお伝えします。いずれも僕自身の経験を元に、できる限りの理由付けを添えて記載していますが、必ずしも絶対のものではないと思っています。もし、好転反応なのか悪化なのか判断に迷うときは、直近で始めた対策は一旦中止してじっくり患部を観察し、状況を見極めた上で再開するかどうかを判断してください。安全第一です。

見分け方その1:症状が出ていない部分の皮膚がつやつやしているかどうか。

好転反応が出るのは有害物質の排出量が流入量を上回り、アトピーが快方に向かっている状態のときです。ということは、まだ症状が残っている患部は仕方がないにしても、それ以外の部分は今までと同等か、それ以上に健康な状態になっているはずです。ですので、患部以外の部分につやがあり、みずみずしい状態であれば新しく現れた症状は好転反応であると考えられます。

見分け方その2:小さいニキビのような膿を伴う湿疹ができているか。

好転反応は「体内に蓄積されていた有害物質」が排出されてくる症状です。僕の場合は、直径0.5mmほどの小さいニキビのような湿疹が、首、肩、肘、膝部分に大量に発生しました。この小ニキビの中心には白い膿が入っていたのですが、この膿こそが体内に蓄積されていた有害物質なのではないかと推測しています。一旦体内に蓄積されている分、ある程度濃縮されており、それが白い膿という形になっているのではないかという予想です。もちろん個人差はあるところだと思いますが、普段のアトピーとは異なる排出物が見られるのであれば、それは好転反応によるものの可能性があります。

見分け方その3:今までに症状が出たことのない部分に、今までにない症状が出ているか。

体内に蓄積された有害物質は、それを最も排出しやすい部分を身体が選んで排出すると考えています。もちろん結果的に、首や肘・膝の裏側というアトピーの代表的な患部と一致することも多いと思いますが、一方でまったく別の場所から排出されるケースもあります。僕の場合、そのケースの一つが「手指の付け根にできた水疱と、そこからとめどなくあふれる透明な液体」でした。アトピー歴の長い僕ですが、手指の付け根にアトピーの湿疹が出来たことはこれまでありませんでした。しかし、好転反応の場合はかなり初期の段階から終盤に至るまで、ここに水疱ができ、ひどい時には無数の水疱がつながりあった結果、裂け目のようになり、そこから透明液体がとめどなく流れ続けるという状態でした。他にも、ふとももや尻に直径10cmほどの巨大な腫れが出来る、まぶたが頻繁に腫れ上がるといった、今までにない症状が現れました。もしアトピーの悪化でしたら従来の患部の悪化・拡大という形で現れるはずですので、まったく新しい場所に、新しい形で排出が発生した場合は、それは好転反応の一部である可能性があります。

以上が僕の経験に基づく、好転反応とアトピー悪化の見極め方です。

繰り返しとなりますが、あくまで僕の経験に基づくものですので、100%絶対の判断方法ではありません。判断に迷う場合は直近で始めた対策を一時停止して、充分に症状を観察した上で、再開するかの判断を行うようにして下さい。

次回は好転反応の症状の度合いをコントロールすることはできるかどうかについて考えてみます。

まとめ

  • 見分け方その1:症状が出ていない部分の皮膚がつやつやしているかどうか。
  • 見分け方その2:小さいニキビのような膿を伴う湿疹ができているか。
  • 見分け方その3:今までに症状が出たことのない部分に、今までにない症状が出ているか。
  • 見極めに迷ったら安全第一の対応を。

 

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公開日:
最終更新日:2013/11/09