肌断食には脂漏性皮膚炎のリスクあり。原因が分かれば予防もできる!

肌断食には脂漏性皮膚炎になるリスクがあると知っていましたか?肌本来の美しさを取り戻すために肌断食を始めたはずなのに、肌はどんどんボロボロになっていく……。そうならないためにも肌断食と脂漏性皮膚炎の関係を調査してきました!

宇津木の肌断食で脂漏性皮膚炎になる!?

化粧品や洗浄剤を一切使わない、肌本来の強さを取り戻そうということで話題になっている宇津木の肌断食。これが原因であかみや湿疹が出る脂漏性皮膚炎になる人が続出しています。肌に良いはずなのになんで?と疑問に思う人もいると思います。原因さえ分かってしまえば予防も可能!ということで、肌断食と脂漏性皮膚炎の関係と原因や、なってしまった場合の治療法を私が​詳しく調査してきました。

肌断食と脂漏性皮膚炎の関係

脂漏性皮膚炎は、皮脂​の分泌が多い場合に起こりやすい湿疹で、主な症状としては皮膚がカサついてかゆみをともない、赤くなったり、かさぶたの様にはがれてくる場合もあります。

かゆみや赤みの好転反応と似ている脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎の症状は、肌断食の初期症状であるかゆみや赤みの好転反応と似ているので、脂漏性皮膚炎になっているのかどうか見極めが難しいところです。あまりに激しいかゆみやかさぶたのようなものが剥がれ落ちてくる場合は、一度皮膚科を受診してみた方が良いかもしれません。

肌断食ではスキンケア用品を一切使用しません。それまでの肌の環境が大きく変化するため、その変化の過程で脂漏性皮膚炎が起こると考えられています。

肌の常在菌バランスの乱れ

脂漏性皮膚炎の原因はまだ解明されていませんが、マラセチア菌というカビが大きく関係していると考えられています。マラセチア菌は普段から人の皮膚にいる常在菌で皮脂を好み、皮脂が多い環境下では異常増殖することが分かっています。

肌には本来、マラセチア菌を抑える良い常在菌もいるんですが、化粧品などに含まれる防腐剤などは、良い悪いの区別なく肌の菌そのものを殺してしまいます。肌断食で化粧品を使わなくなると、化粧品の殺菌作用も良い菌の抑制力もなくなった状態で、炎症の原因となるマラセチア菌だけが皮脂によって増えてしまうためだと言われています。

肌の乾燥でバリア機能が低下

それまでは化粧品でしっかり保湿をしていた肌は、スキンケアをやめるととにかく乾燥しがち。乾燥は肌にとっては大敵です。肌のうるおいを蓄えるのは肌表面のわずか0.02mmの角質層の仕事です。乾燥や外部刺激から肌を守るこの層は、「肌のバリア機能」と呼ばれています。

乾燥するということは、肌のバリア機能が力が低下しているということです。肌のバリア機能が低下したところに、マラセチア菌が大暴れしてしまい、普段なら何でもない菌が炎症を起こしてしまうとも考えられています。

乾燥からの皮脂の過剰分泌

また、バリア機能が低下した乾燥肌は、肌を守るために皮脂を過剰に分泌させます。肌環境の急激な変化や慢性化した乾燥は、皮脂のコントロールを狂わせてしまいます。ちょっとした刺激で、皮脂がブワッと吹き出る敏感肌になる原因になります。

そして、皮脂はマラセチア菌に大好物です。肌環境の急な変化による皮脂の過剰分泌が、マラセチア菌の異常増殖を促しているわけなんですが、あいにく肌断食中は肌本来のバリア機能も化粧品の殺菌作用も働いてない状態。こうして増殖するマラセチア菌にされるがままになってしまうんですね。

水洗顔で余分な皮脂が落とせていない

肌断食では洗顔料もほとんど使いません。そのため、乾燥によって過剰に分泌した皮脂を水洗顔だけでは落としきれずに残ってしまうのではないかという見方もあります。

また、洗顔料には殺菌作用があるものが多く、菌に対してのそれなりの抑制力があるんですが、肌本来の抑制力である良性の菌が死んでしまっている状態で洗顔もやめてしまっては、マラセチア菌に対抗できるものが何もなくなってしまいます。

はっきりとした原因はまだ解明されていないんですね。他にも有力な説があったりするんですか?
直接的な原因はマラセチア菌の代謝物が有力だけど、原因と言うなら間接的には皮脂コントロールが乱れていることね。後で詳しく解説するけど、例えば、生活習慣の乱れストレスなんかも無関係ではないと言われているわ。

脂漏性皮膚炎になりにくい肌断食方法

それでは、脂漏性皮膚炎にならずに肌断食を成功させるにはどうしたら良いのでしょうか?常在菌のバランスと皮脂の過剰分泌が原因なら、それらを避けることである程度は予防できるのではないかと思います。「やらないよりはやった方がマシ」程度のものですが、脂漏性皮膚炎になりにくい肌断食方法を4つほど紹介しますね。

徐々に化粧品を減らしていく

肌の状態が安定してしまえば脂漏性皮膚炎も怖くはありませんが、安定する前の肌断食直後は工夫が必要だと思います。一度にすべての化粧品をやめるのではなく、安定するまでは少しずつ化粧品を減らしていくのも手ですね。

ビニール肌など痛んだ肌なら改善してからスタート

間違ったスキンケアで肌の角質がなくなってしまい、ツルッツルのキメのない肌を「ビニール肌」と言います。ニキビや肌荒れを角質のせいだと考えて、度が過ぎたピーリングでビニール肌になってしまうこともあるようです。

TVのCMは「角質を落とせ」を繰り返しますから、すっかり悪者なイメージが定着していますが、角質層は肌にとっては身を守る鎧のようなものです。その角質層が全くないということはそれはもう丸裸で戦場に行くのと同じようなもので、ちょっと刺激で赤くなったり、かゆみが出たり、ピリピリと張った感じが引かなくなってしまいます。肌のバリア機能なんてないに等しい状態ですから、脂漏性皮膚炎になるリスクは高まります。肌断食をする前に改善しておきたいですね。

脂っぽい肌なら水洗顔にこだわらない

肌断食で脂漏性皮膚炎になってしまった人の共通点として、「水洗顔にこだわり過ぎている」という点が指摘されています。これも化粧品を徐々に減らしていくのと同じ考え方で、徐々に使用頻度を減らしていくと良いと思います。洗顔の抑制力と化粧品の抑制力を同時に失っては肌を守るものが何もなくなってしまうので、脂っぽいなと感じたらこだわらずに洗顔料を使いましょう。

乾燥したら適度に保湿する

肌断食初期はとにかく乾燥します。これまでのスキンケアによる過剰な保湿で肌本来の保湿機能が衰えている状態なので、使うのをやめたらとにかく乾燥します。

肌が乾燥するということは、バリア機能が働いていないということです。肌断食でいくら「肌に本来の力を取り戻してもらう」といっても、裸一貫丸腰で荒ぶ戦場に放り出すのは酷と言うもの。乾燥を感じたら適度に保湿しましょう。肌断食中の保湿は、ワセリンが推奨されています。

ワセリンの使い方

酸化しにくく浸透しにくいため、肌の活動の邪魔をしないという理由で、肌断食中の保湿にはワセリンが推奨されています。ベトつくことと、落ちにくいことがデメリットですが、以下の点に気を付けて使っていけばデメリットを払拭しながら十分な保湿をすることができます。

  • 塗る時は少量を薄く
  • 改善してきたら塗る量を減らしていく
  • 精製度の高いものを選ぶ
  • 乾燥している場所にだけ塗る
  • 無理に洗い流さない

塗る回数は人によりますが、乾燥を感じたら薄く包み込むように顔全体に塗っていくと良いでしょう。それでも乾燥が収まらないようでしたら、もう一度薄く重ね塗りをして調整します。一度に塗り過ぎないように注意。コツは「乾燥は我慢せず、保湿は最低限」です。

肌をより良い状態にするために肌断食をするんだけれど、急な環境の変化は肌にとっても負担になっているのよ。急な環境の変化がストレスになるのは人間の心も一緒ね。
今は辛いけど、乗り越えれば良くなるから頑張ろうって支える気持ちでケアをしてあげないと、肌も心も変化に負けてあっという間に挫けちゃうのね。

脂漏性皮膚炎になってしまったら

皮膚科医に相談&治療しよう

もしも脂漏性皮膚炎になってしまったら迷わず皮膚科医に相談しましょう。肌断食の初期症状と似ているので、どこまでが脂漏性皮膚炎なのか判断が難しいところですが、できれば「気になったら行く」ぐらいの心構えでいる方がトラブルを未然に防げます。重症化してしまうと慢性化し、再発を繰り返してしまうことも多いので、早め早めの対処をおすすめしています。

治療は、炎症を抑えるステロイド外用薬、マラセチアの増殖を抑える抗カビ薬を中心に、かゆみがひどいケースでは抗ヒスタミン剤やビタミン剤を内服薬として使用することもあります。

またマラセチアの増殖しやすい肌環境のままでは再発するおそれがあるので、日常生活の改善も大切です。以下の点に注意しつつ、根気強くセルフケアをしていきましょう。

  • 皮膚を清潔に保つ
  • ビタミンB群を中心に食生活のバランスを見直す
  • 規則正しい生活と十分な睡眠
  • ストレスや過労のケア
  • 紫外線を浴び過ぎない

洗顔で余分な皮脂を落とそう

洗顔はしなさすぎてもよくないですし、しすぎても良くありません。洗顔のコツは「汗やほこり、酸化した皮脂などの汚れを落としつつ、皮膚を守る皮脂は残すこと」です。

酸化した皮脂は肌のトラブルの原因として嫌われいますが、洗浄剤などでしつこく洗い落とすと必要な皮脂まで落としてしまいます。皮脂は水溶性で、洗浄剤を使わなくても水に溶けて落とせるので、肌断食中は、朝・晩のぬるま湯洗顔で良いと言われています。

しかし、皮脂が過剰に分泌されている状態では、それだけでは余分な皮脂を落としきれません。その場合は洗浄剤を使って落とす方が確実です。とにかく余分な皮脂が原因になっていますので、皮脂の分泌が多いと感じたらぬるま湯洗顔にこだわらずに洗浄剤を使いましょう。その際、ゴシゴシと摩擦をするのはNGです。脂漏性皮膚炎にかかっている状態の肌はかなり弱っているので、摩擦を避けて優しく洗ってあげてくださいね。

症状が治まったら保湿をしよう

脂漏性皮膚炎改善には保湿が大切です。保湿剤はセラミドが入っているものを選びましょう。セラミドとは、表皮の角質層にある細胞と細胞の隙間を埋める細胞間脂質のひとつ。水分を蓄えて肌を保湿するほか、細胞間の隙間を埋めることで外からの刺激物をシャットアウトしています。年齢と共に失われていくもので、肌の乾燥はセラミドが壊れてしまっていることも大きな原因のひとつ。

セラミド配合の保湿剤は「セラミディアル」という商品がおすすめです。肌に悪いと言われているシリコンや石油系界面活性剤、香料などを一切使っていない肌に優しい無添加保湿剤です。

商品名セラミディアル モイスチャライジングセラム
メーカーエトヴォス
価格2,052円(税込み)

皮脂分泌を抑える生活習慣に変更

食事やホルモンバランスを整えることも大切です。皮脂の分泌には自律神経やホルモンバランスが大きく影響しています。自律神経の乱れには、ストレス、睡眠不足、喫煙など、様々な要因が関わっています。

ホルモンバランス

ストレスを受けると抗ストレスホルモン「コルチゾール」が分泌され、皮脂の分泌を促します。睡眠不足はストレスや疲労の回復、新陳代謝による新しい組織の生成を阻害します。喫煙には血流を妨げたり、コチゾールの分泌を促したり、肌に必要な成分を破壊してしまう働きがあります。こうしたホルモンの働きを正常に保つため、健康には規則正しい生活がなによりも大切だと言われているんです。

食事

食事も皮脂の過剰分泌の大きな原因です。バター、チーズ、卵などの動物性脂肪の多い食事や、砂糖や果糖を多量に含む食品、アルコールなどは皮脂の材料となる中性脂肪を多く含んでいます。そのため、これらの食品は皮脂の分泌を増やすと言われています。

また、小麦粉や白米とその加工食品、砂糖やお菓子などの甘い物は血糖値を急上昇させ、インスリンというホルモンが大量に分泌されます。インスリンは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を促す作用があります。

もしも生活習慣が原因で発症していた場合、いくら薬で抑えても皮脂の分泌を正常に保つ生活習慣に変えなければ再発してしまう可能性は高いです。そうならないためにも、治療と同時にホルモンバランスや食事を整えて完全な治療を目指しましょう。

そもそも脂漏性皮膚炎とは

マラセチア菌が原因の皮膚炎

脂漏性皮膚炎の詳しい原因は解明されていませんが、カビの一種であるマラセチア菌が深く関係していると考えられています。マラセチア菌は皮脂を好み、皮脂が多い環境下では異常増殖することは先に述べましたが、直接の原因はマラセチア菌が増殖する時に出す代謝物が皮膚に炎症を引き起こすのではないかという説が有力です。

湿疹やニキビのような症状

主な症状は湿疹とニキビ。ひどいケースでは皮膚がかさぶさのようにポロポロと剥がれ落ちてしまったり、ひどいかゆみをともなうケースもあるようです。主に皮脂が良く分泌される顔、頭皮、耳の後ろ、摩擦の多い太ももの付け根やわきの下などなどにも起こります。放置しておくと大量の皮脂が酸化してのこってしまうため、加齢臭のような臭いの原因にもなります。頭皮に症状が出るとはがれた皮膚が髪の上に浮いてくるので、フケ症と勘違いされることも多いようですね。

脂漏性皮膚炎になる原因

脂漏性皮膚炎はマラセチア菌が原因と言われていますが、マラセチア菌はもともと肌に存在している常在菌です。それが皮脂の過剰分泌によって異常増殖してしまうので、元を辿れば皮脂が原因といっても良いでしょう。皮脂の分泌や代謝には非常に様々な要因が絡んできます。例えば、主に以下の原因がよくあげられています。

  • 生活習慣の乱れ
  • 睡眠不足
  • ストレスの溜め込みすぎ
  • 刺激の強い食べ物
  • 中性脂肪や糖質の多い食事
  • 蓄積された古い皮脂
  • ビタミンB群の不足
  • 便秘

これらの要因が間接的に作用して皮脂の分泌を増やしてしまったり、皮膚のバリアを弱らせてしまうことで脂漏性皮膚炎になると言われています。

えぇ~、こんなにあるんですか!全部に気を付けるのは大変だなぁ……。
原因を特定してひとつずつ解決していくよりも、規則正しい生活バランスの良い食事を心がけることが大切よ。そうすれば皮脂のコントロールも自然と改善されていくわ。

肌断食の水洗顔で脂漏性皮膚炎完治の声も

肌のバリア機能Upで回復するケースがある

脂漏性皮膚炎の原因はマラセチア菌ですが、つまるところ肌のバリアとマラセチア菌のバランスが取れていれば起こることはありません。洗顔は肌にとってとても大切なケアですが、肌を守るために必要な皮脂や良性の菌までを殺してしまうことがあります。そうすると肌のバリアが弱ってしまうため、結果的にバランスを崩してしまうことに。

肌断食による症状は、肌の環境が大きく変わる初期段階なので、肌の状態が安定してきてバリア機能が回復したら脂漏性皮膚炎が完治したというケースもあるようです。効果が実感できるまで個人差はありますが、最低でも1~2ヶ月は続けることが推奨されています。

かゆいときは薬は使おう

脂漏性皮膚炎はかゆみをともなうので、我慢できずにひっかいてしまっては症状が悪化するばかりです。寝ている時に無意識にひっかいてしまったりすることもありますし、ひどい場合はかゆくて寝れないというケースもあります。かゆみで睡眠が浅くなってしまって、脂漏性皮膚炎で生活が乱れるという悪循環に陥ってしまうこともあります。あまりかゆみがひどい時は、我慢せずに皮膚科を受診して薬を処方してもらう方が良いでしょう。


脂漏性皮膚炎になるかどうかは前もっては分からない

今回は脂漏性皮膚炎の原因と予防法を解説してきました。脂漏性皮膚炎の直接の原因はマラセチア菌ですが、環境の変化だったり、ストレスだったり、睡眠不足だったり、食生活だったり、色んな要素がとても複雑に複合的に絡み合っているので、「生活習慣に気を付ける」意外の予防法ってないんです。

どれだけケアに気を使っていても、脂漏性皮膚炎になるかどうかは分かりません。なので、あれっと思ったら早めに皮膚科へ行ってくださいね。