ワキガの歴史
昔の人はどんなワキガ対策をしていたのでしょうか?明治以降、庶民にも肉や乳製品が手に入りやすくなったことによって食の欧米化が進み、現代人はワキガ臭もキツくなったと言われています。
しかし明治以前でもワキガという言葉や概念は存在していました。古くは奈良時代の万葉集にワキガ体質の人の記述があり、『ワキガ』という言葉は江戸時代に定着しました。
ワキガはアポクリン汗腺が出す独特の汗が原因なのでアポクリン腺がある限り、いくら野菜中心の食生活にしたところで臭いが多少軽減されることはあっても食生活だけでワキガが完全に治るということは無いのです。
自然素材でワキガ対処
日本人は匂いに敏感な民族なので昔からワキガに対する民間療法はあったようです。
市販のワキガ薬をずっと使い続けるのは抵抗があるという人のためにどんな民間療法があるのかまとめてみました。
ミョウバン
様々なデオドラントやワキガ薬にも使われているワキガ対策として有名すぎるミョウバン。別名はアルム石と言って火山地帯でとれる天然の鉱物塩なのです。古代ローマの時代からデオドラントとして使われていたとされ、世界最古の体臭改善薬であったようです。
ミョウバンの効能は3つあります。
第1にミョウバンは水に溶けると酸性になります。皮膚の雑菌はアルカリ性で増殖するのでミョウバン水をワキに付けることで肌が酸性に保たれて雑菌の増殖を抑えてワキガ臭を抑えるという仕組みです。また、菌の増殖を抑えるだけでなく殺菌する作用もあります。
第2に肌を引き締めて汗の分泌を抑える作用もあります。制汗効果でニオイの元となる汗を抑えることで雑菌の繁殖やニオイを発生しにくくします。
第3に消臭効果です。ミョウバンに含まれている様々な金属が汗と反応してワキガ臭を消臭してくれます。
これらの3つの効果の相互作用で強力な体臭予防効果を発揮するのです。ミョウバンは漬け物によく使われるのでスーパーで手軽に安く手に入ります。ぜひミョウバン水を作ってみてください。
用意するもの
水 500ml
ミョウバン 15グラム
スプレーボトル
ペットボトル
作り方
- 水とミョウバンをペットボトルに入れて蓋を閉めてよくふり混ぜる。
- 溶けきらない部分がありますが、一晩置きます。
- 透明になって完全に溶けきったことを確認します。
- 適量をスプレーボトルに移して使う。
- 冷蔵庫で保存しましょう。
りんごスプレー
リンゴにはペクチンという水に溶ける性質をもつ水溶性食物繊維が含まれています。このペクチンはワキガ臭の原因であるアポタンパクを分解する性質があります。
天然の消臭作用があるわけですね。このりんごの消臭作用を利用したのがりんごスプレーです。
用意するもの
りんご(消臭作用)
レモン(殺菌作用)
ミョウバン(制汗、殺菌作用)
スプレーボトル
- リンゴをまるごとすりおろします。
- ガーゼでくるんでりんご果汁をよく絞り出します。
- レモンの絞り汁とりんご果汁を混ぜてミョウバンをよく溶かします。
- スプレーボトルに入れて1~2週間以内に使いきる。
使い方は風呂上がりの乾いた脇にスプレーしてよくすりこむ。ミョウバンで汗を抑え、レモンで殺菌、りんごで消臭することでワキガ臭を抑えます。りんごの絞りカスは捨てずに脇に挟むことでこちらも効果が期待できます。天然のデオドラントなので市販のワキガ薬のような効果は期待できませんが、軽度のワキガの人にはかなり効果を感じられると思います。
酢風呂
浴槽のお湯に少しお酢を入れて入浴するという方法です。黒酢や醸造酢などのクエン酸が多い酢を選びましょう。
黒酢ならおちょこ一杯ほど、醸造酢や穀物酢などはコップ一杯を浴槽に入れて入浴します。リンゴには消臭効果があるのでリンゴ酢もおすすめです。
クエン酸には殺菌効果があり、肌を弱酸性に保つことで雑菌の繁殖を抑えます。
また、お風呂で血行を良くして発汗すると汗腺の機能が正常化して匂いにくい汗になります。まずは1週間続けてみましょう。
レモンローション
レモンを含む柑橘類にはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには殺菌作用があり、消臭効果を発揮してくれます。レモンは特にビタミンCが多くて香りも爽やかなのでレモンとミョウバンを使ったレモンローションは制汗、殺菌、消臭作用でワキガ対策に効果的です。
用意するもの
レモン 絞り汁少々
ミョウバン 5グラム
水 200ml
スプレーボトル
作り方
- 水にミョウバンを入れてよく振って溶かします。
- 24時間おいたあとレモン汁を数滴たらしてよく振って混ぜます。
- スプレーの容器に入れて冷蔵庫に保存し、1週間以内に使いきりましょう。
緑茶
緑茶に含まれているカテキンには殺菌効果があります。しかも非常に強力で緑茶1mlで一万個の菌が殺菌できます。
カテキンが殺菌できる菌はコレラ菌、赤痢菌、サルモネラなどの体内の有害な菌を始め、皮膚の常在細菌であるブドウ球菌や水虫菌まで効果があります。
夏の食中毒予防に緑茶が推奨されており、冬に流行するインフルエンザ菌にも効果があります。
もちろん脇の下の殺菌作用にも効果が高いので緑茶で脇を洗ったり出がらしをガーゼでくるんで脇に挟んでおくだけでも効果があります。市販のワキガ薬のように肌に密着してコーティングするわけではないので汗で流れやすく殺菌効果の持続時間は短いです。しかし軽度のワキガの人には効果を感じられると思います。
注意してほしいのはペットボトルの緑茶は急須で入れた緑茶の6分の1しかカテキンが入っていないということです。茶葉から直接緑茶を入れて出がらしを脇に擦り付けるのが一番効果を感じられますよ。
塩
塩は漬け物などの保存食に使われていることからも分かるように殺菌効果があります。お手製のミョウバン水に塩をひとつまみ入れたら殺菌作用がアップするのでおすすめ。脇毛処理した直後は少しヒリヒリするかもしれないので様子を見つつ調整しましょう。