GOTS認証詳細

創設の経緯と現況

オーガニック・テキスタイルの世界基準。
2002年、当時オーガニック繊維に関する基準が沢山あったため、ドイツ・ディッセルドルフで会合が開かれ、認証方法を統一して共通の基準をつくり、国際的なオーガニック綿製品取引をスムースにしようと合意された。基準(GOTS)を策定する為、IVN(ドイツ)、Soil Association(イギリス)、OTA(アメリカ)、JOCA(日本)がメンバーとなりIWG(国際作業部会)が組織された。2005年にversion 1.0を発表、以後3年毎にバージョンが更新されている。2005年から第三者の認証機関によるGOTSの認証が開始され、2008年にはGOTSのロゴマークが導入された。
GOTSはオーナー会議であり最高意思決定機関のIWG(インターナショナルワーキンググループ)、基準の改定や技術的な問題を扱うTC(テクニカル・コミティー)、Certifier Council(認証機関諮問会議)、Regional Representatives(地域代表)で構成され、ドイツでGlobal Standard Gemeinnützige GmbH(非営利活動法人)として登録されている。
2013年末現在、世界60カ国以上で3,085件の認証工場/企業がある。国別TOP3はインド(1029件)、トルコ(421件)、ドイツ(261件)となっており、日本では2013年末で79件の企業や施設が認証を受けている。
16の認証機関がGOTSの認証業務を行えるが、うち日本に事務所のあるのはControl Union JapanとEcocert-Japanの2社。(2014年)

GOTS基準の特長

オーガニック繊維で作られた製品のための基準。
GOTSのラベルには、「Organic」=製品の95%以上が認証されたオーガニック繊維、「Made with Organic」=製品の70%以上が認証されたオーガニック繊維を使用したもの、の2種類がある。Organicでは5%未満、Made with Organic では30%未満で使用可能なオーガニック繊維以外の天然繊維と化学・合成繊維についても規定されている。
対象となる繊維製品は糸や生地などの中間製品から、衣服、アクセサリー、ホーム・テキスタイル、ベッド用品、パーソナルケア製品までを含み、広い意味での繊維製品をカバーする。
GOTSは認証のための要件を明確に示した総合的な基準であり、「認証された原料とそのトレーサビリティー」「ケミカルの使用について禁止と制限の規定」「分離と識別」「環境管理」「残留物の限界」「社会的規範」などから構成されている。
GOTSには有機農業の基準はなく、使用するオーガニック原料はEUや米国、IFOAM(国際有機農業運動連盟)が認めた有機農業の基準で認定されている事が求められる。また、認定されたオーガニック・イン・コンバージョン(有機転換期間中)の原料の使用も認めている。
GOTS基準は3年に一度改定されていて、2014年にはVersion 4.0がリリースされた。改訂作業にはオーガニック繊維に関係する様々な領域の人たちの意見を聴取し、総合的でバランスの取れ実施可能な基準を策定している。
※GOTS基準、実施マニュアル、ライセンスとラベリングの手引きはGOTSとJOCAのウェブサイトでダウンロードが可能(以下参照)

認証機関の認証範囲

→ 機械的な加工と製造、その製品
→ 湿潤加工と仕上げ加工、その製品
→ 貿易取引とその製品
→ ケミカル・インプットのポジティブリストの作成とケミカルサプライヤーへのリリース

規定の主なもの

→ 分離と識別、汚染と混合の防止。
→ 使用する染料や助剤などの化学物質や配合剤は、毒性・生分解性などGOTS基本要件を満たすもの。
→ 毒性のある重金属・ホルムアルデヒド・芳香族溶剤・遺伝子組換え技術を使用した生物や酵素などは使用禁止。
→ 合成糊と油剤の使用を制限。
→ 漂白は酸素系のみ、塩素系の漂白は禁止。
→ 発がん性のあるアゾ染料は禁止。
→ 芳香族有機溶剤を使う抜染、フタレートやPVCを使うプラスティゾールプリントは禁止。
→ アクセサリー・付属物は天然素材や環境に負荷のない素材、リサイクルされた素材など。毒性のあるもの、絶滅危惧種由来の
ものは使用禁止。
→ 破棄物や廃水などの環境方針を持っている。
→ パッケージにはPVCを含まないこと。
→ 洗濯堅牢度などの技術的要件をクリアすること。
→ 原料、中間製品、最終製品、付属物の残留物の限界値をクリアしている。
→ 労働条件や労働環境の整備、児童労働の禁止、労働者の権利が守られる、など社会的規範の最低要件を満たしている。

認証の仕組み

GOTSの認証は、この基準に従って製品を製造加工する事業者・輸出入する事業者がGOTSのアプループされた認証機関に申し出て、年1回の現場検査を受け、残留物試験をクリアすると与えられる。
認証の範囲は業務認証(メカニカルな製造、湿潤加工、貿易)と、製品認証とで構成される。小規模でラベルの張り替えをしない輸入業者は適用外。小規模事業者(例えば産地の同業者や小規模事業者で構成するサプライチェーン)用のGOTS認証の特例がある。

GOTS version 4.0の改定作業

前回のVersion 3.0の改訂作業と同じように、広い領域から関係者の意見を聞いて改訂に反映するため2013年3月からスタートした改訂作業中に2回の聴取を行い、14の団体から200の意見が寄せられた。
GOTSの認知度が高まり、市場や事業者の興味が増加する中で、基準の対象範囲や基準の方向性への要望、期待度もさらに高度化し、サステイナビリティーの観点から、リサイクル(ポリエステル)やリユース(合成糊)、水やエネルギーの節約、動物愛護(絶滅危惧種、生き剥ぎ、生物試験)、環境保護(森林認証の紙)などの要件が増えた。
社会的規範の要件では途上国の労働環境への危惧から、防火防災、訓練の要件が追加され、一方でこの範囲で特化している基準による認証を参考にすることとした。
範囲認証書や取引認証書のフォーマットはTextile Exchangeと共通化され、事業者間での使いやすさと偽物の排除に寄与する。
対象製品の広がりの中でパーソナルケア用の繊維製品の基準が追加され、COSMOSコスメティック基準との連携が取れた。
GOTS version 4.0とその実施マニュアルは2014年3月1日にリリースされ、2015年2月末までの1年間で移行することとなる。
Version 3.0からの変更点に関しての詳細は「List of relevant changes GOTS 4 English-Japanese」 か「GOTS 3.0からGOTS 4.0への変更された事項のリスト」参照

GOTS version 4.0関連のダウンロード

GOTSのウェブにある日本語のダウンロード可能なドキュメント
日本語ドキュメントhttp://www.global-standard.org/information-centre/downloads.html#jp
GOTS_Version4-01March2014Japanese/English
GOTS_ Manual-01March2014Japanese/English
List_of_relevant_changes-GOTS_V4English-Japanese
Licensing and Labelling Guide-Japanese/English
JOCAのウェブにあるダウンロード可能なドキュメント
GOTS Version 4.0(和訳)
GOTS実施マニュアル(和訳付)
GOTS 3.0からGOTS 4.0への変更された事項のリスト(和訳付)
ライセンスとラベリング・ガイド和訳

GOTS国際作業グループ

GOTS IWG (Global Organic Textile Standard, International working group)

 

International Association
Natural Textile Industry (IVN), Germany

Soil Association (SA), England

Organic Trade Association (OTA), USA

Japan Organic Cotton Association (JOCA), Japan

 

© 2017 日本オーガニックコットン協会

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