アクアリストにとって、水槽を管理する上で必ずと言っていいほど目にする緑色のコケ。
実際にはコケでは無く、緑藻になりますがその発生場所は、ガラス面や水草・流木・石など、ありとあらゆる場所に発生します。
多少の緑藻が水槽に発生するのは仕方無い事ですが、この量が多くなるとメンテナンスをするのも大変です。
そこで、この緑藻が水槽に発生する原因と対策・対処方法を紹介します。
緑藻とは
水槽のガラス面や流木・石などに発生するフワフワした毛のような緑色のコケなどと呼ばれていたりしますが、実際には藻類に分類される緑藻といいます。
光合成の色素として、クロロフィルaとbを含んでいる藻類に分類されます。
アオミドロなども広義的には、緑藻に分類されます。
そして、緑藻は水草などとも同じ緑色植物亜界に属しています
緑藻が必要とする栄養源
緑藻が必要とする栄養源として、主にチッソを必要としています。正確には、硝酸態窒素となります。
この硝酸態窒素は、水槽内のろ過の過程で最終的に発生する硝酸態窒素となります。
という事で、水槽を立ち上げたばかりの水槽などろ過バクテリアがまだ機能していない状態だとこの硝酸態窒素が少ない状態なので、緑藻が発生しにくい状態となります。
逆に、緑藻が発生するという事はろ過機能がしっかり働いている事になります。
水槽のろ過機能が安定した場合には、どうしても硝酸態窒素が発生してしまうので、緑藻が発生する環境となります。
緑藻が必要とする光の波長
緑藻が必要とする光の波長は、クロロフィルaとbという事で、まさに、水草などと同じ光合成に必要な波長となります。
広義的には同じ緑色植物亜界に属しているので、水草が育ちやすい環境は緑藻も育ちやすい環境となります。
また、この緑藻は光合成を行って成長していきますが、水槽内のCO2も水草などと同じように必要としています。
緑藻が成長しやすい環境
まさに、水草が生長しやすい環境が緑藻が成長しやすい環境となります。
しかし、pHやCO2の状態でその成長環境は変化します。
特に水草に光合成をより行わせるために、CO2の添加を行いますが、水槽内のpHによって水草が利用しやすいHCO3-の状態と、藻類が利用しやすいCO2の状態に変化します。
pHが6.3位で、大体HCO3-とCO2の半分位に変化します。
逆にpHが7.5位で9割方がCO2の状態で、残り1割程度がHCO3-の状態となります。
という事から、水槽内のpHがアルカリよりだと緑藻が良く成長しやすい環境となります。
逆に、pHを弱酸性にもっていくとCO2が水草が利用しやすいHCO3-になっていくので、大体の水草が生長しやすくなります。
緑藻が発生しにくくする対策方法
先程の緑藻が成長しやすい環境から、わかるとおり水槽内のpHを水草が光合成を行うために必要なCO2を利用しやすい弱酸性の状態へもっていきます。
そして、水槽内の窒素量が多くあると、水草も成長しますが緑藻も成長します。
ただし、ここで水草と緑藻の違いがあります。
水草は、根や葉の部分から栄養分を吸収しますが、緑藻は水槽内の水中からしか栄養源である窒素を吸収しません。
そこで、まず水槽内の窒素を水草が大量に消費させる必要があります。
もしくは、水槽内の水中の栄養源が少ない状態にもっていく必要があります。
先程も書きましたが、水草は根からも栄養を吸収するので、底床内に適切な固形肥料を埋めて、水中は貧栄養状態に出来ると緑藻が成長しずらい環境となります。
水中を貧栄養状態にもっていくには、こまめな水換えにより水槽内の栄養を水槽外へ出す方法と水中から栄養を吸収しやすい生長の早い水草を大量に入れる方法があります。
もちろん、照明の点灯時間が長くなると、緑藻が光合成出来る時間が長くなり成長が早くなります。
適切な照明の点灯時間が水草を生長させて、緑藻を成長させにくい環境を作ります。
照明の点灯時間は、大体6~8時間が妥当な所ではないでしょうか。
しかし、完全に緑藻が発生しない環境は、水草も生長しにくい環境になりがちなので、多少の緑藻が発生する事は、水草にとってはベストの状態でしょう。
緑藻が発生した場合の対処方法
どうしても、大なり小なり緑藻は発生してしまいます。
そこで、緑藻を食べたりする生体などで、対処する方法があります。
エビで対処する
緑藻自体は、エビが食べてくれます。発生している緑藻の量にもよりますが、エビを水槽内に入れておく事で緑藻が発生する予防にもなります。
エビを水槽内に入れておくことで、流木や石・水草に付いた緑藻は食べてくれますが、ガラス面の緑藻までは上手く食べれないようです。
貝で対処する
エビがガラス面の緑藻を上手く食べれないので、ガラス面の緑藻には貝類で対処できます。
大きい貝だと、水草自体に付く緑藻は上手く食べてくれませんので、エビと一緒に入れておくといいでしょう。
遮光により対処する
ガラス面などの緑藻は、メラミンスポンジやスクレイパー・三角定規など、手で擦り落とす事で対処できますが、余りにも大量に発生した場合などは、水槽自体に光が入らないように遮光する方法で対処する事が出来ます。
しかし、遮光する事により緑藻にもダメージを与えられますが、水草自体にもダメージが出る場合があります。
あくまで、1週間程度の遮光で緑藻に対処するのは最終手段としておいた方がいいでしょう。
水槽内の環境をしっかりと整えてあげる方が、水草自体にもダメージが少ないです。
まとめ
緑藻が発生する原因は、
- 水槽内が富栄養化(特にチッソ)
- 照明の点灯時間が長い
- 水槽のpHが中性から弱アルカリ性より
という事が考えられます。
そこで、これらの環境を整えてあげると、そこまで大量に緑藻が発生する事は無いでしょう。
しかし、完全に緑藻が発生しない環境だと水草も育ちにくい環境となるので、多少の緑藻の発生は日々のメンテナンスで対処する方がいいでしょう。
それではノシ