ここ数年低糖質ダイエットがブームになっています。
誰でも簡単に始められるダイエット法ですね。
しかしメディアやネット上では健康への観点から否定的な意見も。
今回は糖質制限の注意点についてお話していきます。
低糖質ダイエットとは
おそらく誰しもが一度は耳にしていると思います。
言わずもがなですが低糖質ダイエットについて簡単にお話していおきますね。
低糖質ダイエットとは文字どおり糖質の摂取を控えるダイエットのことです。
食事で糖が最も多く含まれるものは炭水化物です。
ご飯やパン、パスタなどの麺類、イモ類や根菜などがその代表ですね。
ここまで低糖質が浸透したのはその効果の即効性にあります。
開始から1ヵ月で10kg減量できました。
運動せずに糖質制限で簡単に痩せれました。
糖質OFFで脂質は摂れるから無理なく継続できます。
このようにあまりストレスなく継続でき、その効果も折り紙付きとなれば体型を気にする現代では誰しもが試してみたくなりますよね。
糖質制限で脳梗塞や心筋梗塞?
このように誰でも手軽に始めることができる糖質制限。
最近ではTV出演中のタレントさんも『今低糖質やってます』といったコメントをよく耳にする機会もよくあります。
しかしその反面、糖質制限を続けると脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまいます。
といったメディアやネット上の情報をよく見かけます。
事実として20代や30代の若くて健康的な方が糖質制限を始めて脳梗塞や一過性脳虚血(TIA)を発症したという事例も。
そして糖質制限に警鐘を鳴らす根拠としていくつかの研究結果が引用されます。
アメリカハーバード大学
対象:スウェーデンの女性4万3396人
アンケート実施期間:1991~1992年
追跡調査期間:平均16年
対象疾患:心筋梗塞や脳卒中などの血管障害
症例数:血管障害発症例1270例について検証。
方法:炭水化物とタンパク質の摂取量により10の群分類し分析。
結果:低炭水化物・高タンパクの群は発症リスクが1.6倍高まった
国立国際医療センター 研究グループ
方法:2012年までの低糖質に関する9件の論文を統合し分析を行う
対象:27万2216人(論文9件の総対象人数)
結論:糖質制限を5年以上続けると死亡リスクが高まる可能性がある
このように糖質制限はリスクがあるという研究報告があっています。
しかしこれらの研究には少し無理があるという見解も。
例えば米国ハーバード大学の研究では食事に関するアンケートは1回のみしか実施しておらず、その1回のみの食生活を16年続けると考えることには多少なりとも無理があります。
また国立国際センターの研究でも9つの論文のそれぞれの信頼性を問題視する声もあり、未だ議論は加熱気味です。
脳梗塞や心筋梗塞になる根拠
ここまで研究結果に注目してきましたが、糖質制限により血管障害イベントが起こるとされている根拠は何でしょうか。
これは多くの意見がタンパク質と脂質の摂りすぎという意見です。
以下がその根拠といわれるものです。
糖質制限ではエネルギーとなる糖質の摂取量が減ります。
そのためエネルギーを他で補う必要があるのです。
糖質が摂れないなら肉や魚のタンパク質や脂質で補うことになります。
このタンパク質と脂質の摂りすぎにより悪玉コレステロールを増加。
この悪玉コレステロールの増加が原因で高血圧や動脈硬化が進行。
その結果、血管障害イベントの発生。
最もらしく聞こえますね。
しかし個人的にこれは少し整合性に欠けているように思えます。
このようにコレステロ―ルの大部分が体内で生成されるため上記の見解には多少無理があるのです。
確かに実際にはある糖尿病患者Aさんが糖質制限を開始。
糖質以外は何を食べてもいいため、大好きだったとんかつやアルコールを連日大量摂取。
その結果、脳梗塞発症という症例を聞いたことがあります。
しかしこれは誰が見てもツッコミどころ満載の問題ある行き過ぎた例です。
そのため私個人の見解としては『糖質制限が問題ではない』と考えています。
もともと栄養バランスが偏った食事をしていた人が糖質制限。
さらに偏食となった結果の血管イベントの発生。
このように考えるのが最も合理的ではないでしょうか。
では安全な低糖質ダイエットを行うには何に気を付けるべきでしょうか。
糖質制限の注意点
この糖質制限では『糖質を抜く』『脂質は摂っても大丈夫』ということが先行してしまい、栄養バランスに関しては深い理解が浸透していません。
少し話が逸れますが、筋トレを例えにお話します。
筋トレを行う目的は筋肉を大きくすることです。
そのためにはしっかりと筋肉を使い、意図的に筋断裂を起こさせます。
その後筋肉の修復のためにタンパク質を補給することで筋肉がより大きくなるのです。
低糖質ダイエットも同様です。
目的は健康的に痩せることです。
糖質制限はそのための手段。
しかし、いつの間にか糖質を制限することが目的となっている方が多くいらっしゃいます。
その結果栄養バランスが偏り様々な不調の原因になってしまうのです。
ほぼ完全に糖質を制限してしまう健康法を提唱している方もいらっしゃいます。
しかし、同時にリスクもあるのです。
筋トレやダイエット、勉強など何事も正しい方法で行えば安全にいい結果が得られます。
糖質制限で言えば、重要なのはそのバランスです。
例えば夕飯だけ炭水化物を抜いてみる。
今まで1日で摂取していた糖質を半分にしてみる。
その分タンパク質やミネラル、脂質を少し増やす。
このように栄養バランスを考慮した糖質制限が大切です。
ここでは触れていませんが、糖質制限にはケトン回路の作用機序による脂肪燃焼など他にも多くの知識があります。本気でダイエットを行うのであれば、正しい知識と正しい方法を身につけることを強くお勧めします。
いかがでしたでしょうか。
何事もやりすぎは身体に予想以上のストレスがかかってしまいます。
健康を維持するためにも正しい知識をもって臨みましょう!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。