モチベーションが重要!部下のやる気が高まるオーナー目線のエステサロンづくりとは

やる気にあふれていたスタッフが、意欲を低下させてしまうのは残念なことです。そんな様子を見るのは、オーナーとしても辛いところでしょう。いくらエステの仕事が「好き」という気持ちで始めたとしても、一度下がってしまったモチベーションは、きっかけなしではなかなか上がりません。

そのきっかけづくりも、オーナーの大切な仕事。スタッフが心地よく働けるサロンづくりを意識し、モチベーションを高める雰囲気づくりに取り組んでみましょう。

モチベーションが低くても目標達成できる職場に

エステティシャンには、初めから独立を希望し、高い目標をもってスタートする人もいれば、紹介や勧誘をきっかけに、「とりあえず」「多少興味があったので」「副業で」と、何となく始めたりする人もいます。

前者のような、開業という目的意識をもって働くスタッフにとって、オーナーは身近な成功事例であり、そばにいるだけでもモチベーション維持の一助となります。一方、後者のスタッフは、将来的な目標がないことから、もともとのモチベーションはあまり高くなく、維持も難しいことがあります。オーナーとして、スタッフ全体のモチベーションを高めるためには、個々の目標を共に考え、ゴールに向かうサポートにも力を入れなければいけません。

ゴールを目指すスタッフの伴走者として、常にエールやアドバイスを送り続けることで、スタッフは仕事の楽しみを実感し、モチベーションが継続しやすくなるはず。達成しやすい目標を設定し、それに向かって、本人が手ごたえや気づきを得られる過程が必要です。

成長を目に見える形で自覚してもらう方法

エステティシャンのキャリアは、独立開業だけではなく、人によってさまざまです。具体的なゴールを提示しなくても、人はモチベーションを感じられるポイントがあります。それは、自身の成長を感じること。

スタッフ自身が成長を自覚するために欠かせないのは、周りからの「承認」です。技術や知識、接客など、普段の仕事のなかで何か1つでも成長を感じられることを増やしていきましょう。もちろん、お客様に喜ばれたりほめられたりすることも後押しとなりますが、同僚やオーナーから認められる事実は、さらにスタッフの自信につながります。

具体的な方法としておすすめするのは、スタッフのポートフォリオを作成すること。ポートフォリオとは、これまでの学習過程で残した成果や体験、強みやアピールポイントなどをまとめたものです。お客様の悩みや目的を明確にして施術やホームケアの経過を記録するカウンセリングシートがあるように、スタッフそれぞれに向けて、業務における成長記録を残してみましょう。

個別のポートフォリオを作成することで、それまでの実績はもちろん、その人の強みや弱み、伸ばすべきところなどがわかり、目指す方向性が見えやすくなります。売上やリピート率とは異なる活動の軌跡を再認識することにより、スタッフ自身の興味や特性にも気づくことができ、自己肯定感を向上することにも役立ちます。結果的に、将来のビジョンも見えてくるかもしれません。

ポートフォリオを取り入れることで、オーナーにとっても、スタッフの長所や指導ポイントが明確になります。より良い職場環境にするために、どのようなスタッフ配置にするか、どのスタッフに何を任せるかなどを判断する材料にもなります。

型どおりでない、さまざまなロールモデルを見せる

ポートフォリオは比較的自主的な取り組みですが、目に見える部分に対しての評価に偏りがちです。そこで考えたいのが、仕事だけでなく、ライフプランまで視野に入れたモチベーションアップへの取り組みです。より具体的な例を見せながら、スタッフ自身が働く価値や将来的な可能性について気づける機会も増やしていきましょう。

その際に役立つのがロールモデルです。多様なライフスタイルがあるなかで、求められるロールモデルも型どおりではありません。かつての「仕事か家庭か」といった二者選択ではなく、より幅広い考え方を持つことで人生の目標や夢が見えてくるのではないでしょうか。

どんな職業であっても、人は、ただ言われたことをこなすのではなく、自分自身がワクワクするような未来を描いたときに、最も意欲が高まります。仕事だけを目標にするのではなく、個人の夢や希望するライフスタイルを叶えるためには、どんな働き方が理想的なのか。スタッフと一緒に、ライフスタイルモデルを考えてみましょう。

また、理想的な働き方やライフスタイルを叶えている人に会い、話をする機会を与えるのも一案です。マネージャーやスペシャリストとして活躍する人、正確な技術を伝える人、家庭との両立を図る人、熱い思いを語る人…それぞれの理想とする働き方を叶えた人と話すことは、モチベーションアップのきっかけになるはずです。スタッフが反応するのは型やノウハウではなく、自身の望む生活に合わせていきいきと活躍する姿かもしれません。

夢を叶えた人との出会いは、視野を広げ、新しい価値観に気づかせ、人の意欲に変化をもたらします。スタッフの生き方を応援し、働くことの意義に気づきをうながすことも、オーナーとして取り組んでいきたいこと。モチベーションアップへの働きかけは、数字や理屈よりもビジュアルや感覚に訴えたほうが響くことがあるので覚えておくとよいでしょう。

きっかけ次第でモチベーションは高めることができる

好きなことや得意なことであっても、毎日続くと飽きてしまいがちです。もともと高いモチベーションを持っていなくても、誰もが変わるチャンスがあります。

大切なスタッフの成長を止めないよう、実績を振り返る機会やロールモデルを構築できる機会を提供するなど、工夫を凝らして取り組んでみましょう。スタッフが一丸となって、それぞれの夢を追える、モチベーションの高いサロンづくりを考えたいですね。