AGAコラム

公開日 2017.3.10
プロペシアの初期脱毛とどのように向き合うべきか

AGA治療といえばプロペシアが基本です。ジェネリック医薬品も登場するなど手の届きやすい価格設定となっているプロペシア。そのプロペシアの有効成分『フィナステリド』によってまずは抜け毛を抑制することがAGA治療の第一歩と言っても良いのです。初期脱毛が囁かれています。一体どのような理屈なのでしょうか?

 

 

 

 プロペシアの初期脱毛

 

プロペシアのAGA治療における役割は5αリダクターゼの抑制です。主成分であるフィナステリドが5αリダクターゼの働きを抑制します。AGA(男性型脱毛症)とは男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼが結合し、ジヒドロテストステロンへと変化することで起こります。このジヒドロテストステロンこそが抜け毛の要因なのです。ジヒドロテストステロンは髪の毛の成長サイクルを乱し、成長段階の髪の毛を休止期・退行期へと変化させ、毛を抜いてしまうのです。

 

結果、若い成長段階の毛が十分に育つことなく抜けてしまうので、ますます薄毛・抜け毛が促進され、いわゆる「ハゲ」が近付きます。このメカニズムに対し、フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑制することでテストステロンがジヒドロテストステロンへと変化するのを阻害し、抜け毛を抑制することが出来ます。いわば体中からホルモンに働きかけて抜け毛を抑制しますので、ドラッグストアで販売されている医薬部外品の育毛剤とは訳が違うのですが、そのフィナステリドを飲み始めた頃に急に抜け毛が増えることがあると困惑している人もいるのです。

 

 

抜け毛を減らしたいからこそプロペシアを飲み始めたものの、抜け毛が増えてしまう。これだけを見ると「プロペシアが効いていないのではないか」「体に合っていないのではないか」「この薬は大丈夫なのか」などと思う方も多いことでしょう。そもそも抜け毛が減ると言われて医師に処方してもらって飲んでいるのに、飲んだら抜け毛が増える。「AGA治療なんて嘘なんじゃないか」「ヘアクリニックに騙された」といったように、感情的になってしまう人もいるかもしれません。

 

ですがプロペシアを飲み始めてから抜け毛が増えるのは決してプロペシアが効いていないからではありません。むしろその逆で、プロペシアが効いているからこそ一時的に抜け毛が増えているのです。これを俗に「初期脱毛」と呼びます。安心してください。初期脱毛もまた、ある程度メカニズムが解明されているので、決して恐れるものではありません。ではこの初期脱毛について詳しく見ていきましょう。

 

プロペシアを飲むと起きる初期脱毛。その理由はヘアサイクルにあります。先にAGAとはヘアサイクルが乱れるものだとお話しました。AGAではジヒドロテストステロンが正常なヘアサイクルを妨害。これにより、成長期の髪の毛が休止期や退行期へと変化し、成長しなくなるだけではなく、抜けていくのです。これが様々な髪の毛に広がることで、髪の毛全体での抜け毛の量が増えていきます。

 

初期脱毛はこの「ヘアサイクル」が関係しているのです。しかしそもそも髪の毛は健康な成人であっても毎日ある程度の抜け毛があるのです。実はこの抜け毛のメカニズムに初期脱毛のからくりがあります。

 

ヘアサイクルとは一般に成長期、休止期、退行期に分類されます。名称からも分かるように成長段階にある髪の毛が成長期、髪の毛の成長が止まった段階が退行期、成長が終わっただけではなく、抜けるのを待っているのが休止期です。AGAではない健康な髪の毛はこの3つのヘアサイクルが正常な周期で繰り返されているのですが、AGAになると成長期が極端に短くなります。まだまだ抜ける段階ではないのに成長途中の髪の毛が抜ける。

 

その理由はジヒドロテストステロンの影響になるのですが、プロペシアに含まれているフィナステリドがジヒドロテストステロンの生成を阻害する。つまり、この乱れたヘアサイクルを正常な周期に戻そうとしてくれるのです。この過程でとある衝突が起きます。それはジヒドロテストステロンの影響によって強制的に休止期・退行期となってしまい、抜けるのを待っていた髪の毛が、プロペシアの働きによって正常となったヘアサイクルについていけずに、新しい髪の毛によって押し出されてしまうのです。

 

ジヒドロテストステロンの影響によって強制的に休止期・退行期へと以降した髪の毛はただ単に抜けるのを待つだけではなく、成長しきれていないので髪の毛がとても細く、弱いのです。AGA患者の抜け毛を見ると髪の毛が細くとがっているのは、十分に髪の毛が成長してきれていないからこそなのです。

 

一方で、新しく生えてくる髪の毛はヘアサイクルに邪魔されることなく、正常に成長していきます。簡単に言えば、プロペシアを飲み始めてから生えてくる髪の毛の活力が、ジヒドロテストステロンの影響によって弱っていた髪の毛を押し出して、より強く成長していけるように準備を始めるのです。抜けるのを待つだけだった弱い髪の毛は新しい髪の毛のエネルギーに屈して抜ける。

 

これが同時期に頭皮の至る所で起きますので、プロペシアを飲んで「抜け毛が増えた」と感じてしまうのです。つまり、「新しく生えてくる毛に押し出されて」抜けますので、初期脱毛はプロペシアが効いていないからではなく、むしろプロペシアが効いているからこそ起きる現象なのです。この初期脱毛は新しい髪の毛が生えてくる前兆になりますので、決して心配するようなことではないのです。

 

初期脱毛はプロペシアを服用した人すべてに起きるものではありません。中にはプロペシアを飲んでいるものの、特に初期脱毛らしきものは実感していないという人もいるのです。この違いはなぜ生まれるのかといえば、こちらもまた、ヘアサイクルが関係しています。

 

そもそもヘアサイクル、いわゆる毛周期には成長期と休止期、退行期がありますが、どの段階にあるのかは肉眼で確認出来るものではありません。日頃から髪の毛の手入れをしっかりと行っている人であれば、髪の毛は艶のある綺麗な状態でしょう。ですがそれでも休止期や退行期の可能性もあるのです。見た目では分からないからこそ、ヘアサイクルの問題は難しいのですが、先にもお伝えしたように初期脱毛はヘアサイクルは成長期へと切り替わった毛が休止期や退行期にある毛を押し出すからとされています。

 

つまり、生えている毛がまだジヒドロテストステロンの影響がそこまで強く表れていない状態、つまりはヘアサイクルが乱れていないのであれば毛は抜けません。気付かない量程度しか抜けない人もいるのです。ヘアサイクルがタイミングよく休止期、退行期に当てはまることもあるのです。

 

この違いから、初期脱毛が起こらない人もいます。そして、初期脱毛が起きていないからといってプロペシアが効いていない訳でもありません。ヘアサイクルの状態は見た目では分かりません。言いかえれば髪の毛が抜けて初めて分かる部分もありますので、初期脱毛が起きないからといって、こちらも焦る必要もないのです。

 

抜け毛を減らしたいからとプロペシアを飲み始めたものの、抜け毛が減るのではなく増える。初期脱毛のことを知らなければ「効いていない」「おかしい」と思うのは当然です。不安もあるでしょう。「初期脱毛が起きる」と分かっていれば「これは正常だ」と分かるのですが、初期脱毛のことを知らない人にとって、いきなり自分の抜け毛が増えれば不安になるのは当たり前です。

 

ましてやプロペシアを飲むのは抜け毛を減らしたいがため。にもかかわらず、抜け毛が増える。目的とはまったく違う結果となっている以上、不安に駆られるのは当然ですが、そこでプロペシアの摂取をやめてしまってはいけません。

 

プロペシアを飲み始めて抜け毛が増える。ならプロペシアを辞めれば抜け毛も戻る…。このように考える人も多いでしょう。ですがプロペシアの摂取を控えると、新たに成長期として生えようとしている髪の毛のヘアサイクルまで乱してしまいます。そもそもAGAである以上、プロペシアを飲まなければヘアサイクルの改善は難しいのです。仮にですが、初期脱毛で抜け毛が増えたからといってプロペシアの摂取を控えたら、それまでと同様にジヒドロテストステロンによって元のヘアサイクルは悪化したままです。

 

初期脱毛はいわば新しく強い髪の毛が生えるまでの生みの苦しみですので、初期脱毛が起きてもプロペシアの摂取を控えるのではなく、髪の毛を信じて飲み続けましょう。抜け毛が増えてプロペシアの摂取を控える方が髪の毛には悪影響なのです。

 

そうは言ってもやはり抜け毛が増えるのはとても怖いものです。プロペシアによる初期脱毛は起きない方が良いものですが、決して効いていない訳ではありません。その点さえ分かっていれば怖いものではないと気付くのですが、分からないからこそ怖いのです。ここで初期脱毛経験者の口コミから実際の初期脱毛がどんなものなのか考えてみましょう。

 

「ヘアクリニックに行ってAGAだと診断されてプロペシアを飲み始めることになりました。プロペシアを飲むようになってからしばらくすると、抜け毛が増えているような気がしたんです。減っていくと思っていたのに抜け毛が増えているんです。物凄く信頼出来る所だと思っていたのですが、抜け毛が増えている…。はっきり言って驚いたとかではなく騙されたって気持ちになりましたよ。

それもそのはず、だって抜け毛が減る治療を受けに行ったのに抜け毛が増えているんです。有り得ないじゃないですか。それでもう一度クリニックに足を運んだら、初期脱毛だと説明されました。実は初めに足を運んだ段階で初期脱毛のことは説明されていたんです。その時はピンとこなかったので良く分かっていなかったんですけど、自分自身のこの症状こそが初期脱毛だと。強い毛が生えてくるまでの準備期間のようなものだから心配せずにプロペシアを飲み続けて下さいって言われて。その後は二週間くらいは抜け毛があったものの、それが終わってからは抜け毛が劇的に減りました」

 

 

「抜け毛に悩んでいた時にとあるヘアクリニックに行きました。AGAだと診断されてプロペシアを処方してもらい、飲み続けました。初期脱毛のことも聞いていました。もしかしたらプロペシアを飲み始めた時に抜け毛が一時的に増えるかもしれないと。一応説明を受けていたので自分としては焦りはありませんでした。ただ、想像以上に抜けたので精神的にはキツかったです。

抜け毛をどうにかしたいと思って飲み始めたプロペシアで抜け毛が増える。普通に考えたらあべこべだと思うんですけど、でもこれが初期脱毛なんだなと。初期脱毛が起きても気にせずにプロペシアの摂取を続けて下さいって言葉を信じてプロペシアの摂取は辞めませんでした。すると三週間もしないくらいには抜毛も収まりました。その後は髪の密度もしっかりしてきて、初期脱毛のことなんて忘れてしまうくらい良い状態になりました。ただ、今思えば初期脱毛のことを聞いていなければびっくりするレベルだよなとは思いますけどね」

 

このように初期脱毛経験者の声が初期脱毛の恐怖を物語っています……しかし初期脱毛は決してどうにもならないようなことではありません。あくまでも生みの苦しみだと分かっていれば乗り越えられるのではないでしょうか。

 

 

 初期脱毛と普通の抜け毛の見分け方

 

AGAであればプロペシアによって抜け毛治療が出来る一方で、残念ながら抜け毛の原因はAGAだけではありません。抜け毛の問題はヘアサイクルだけの問題ではなく、ライフスタイルの問題が密接に関わっているケースも珍しくありません。クリニックに足を運び、AGAだと診断されればAGA治療へと移行すれば良いのですが、AGAではないものの髪の毛が抜けている。

 

この場合、プロペシアを飲んでも効果はありません。初期脱毛も起こりませんが、抜け毛改善効果も期待できません。つまり、抜け毛予防は常日頃のライフスタイルから自分自身を見直さなければならないのです。

 

 

髪の毛のケアの方法は多々あります。それらをいくつか挙げてみるとしましょう。また、これらは決してAGA患者であっても無関係ではありません。AGAはジヒドロテストステロンの影響で抜け毛が生じる病気ですが、抜け毛の原因は何もジヒドロテストステロンだけではないのです。これを読んで髪に悪影響を及ぼすことや正しいヘアケアについて知っておきましょう。

 

睡眠時間を確保することは髪の毛にとっても大切なことです。繰り返しになりますがヘアサイクルは成長期・休止期・退行期に分類出来ます。AGAによってそれらが乱れることによって抜け毛が促進してしまうのですが、睡眠時間が短いことによってもまた、ヘアサイクルの乱れが生じる可能性があるのです。

 

睡眠とは言わば休息と栄養の浸透です。睡眠もまた、それなりに体力を使いますので長ければ長い程良いという訳ではないのですが、睡眠時間が短いと髪の毛の成長時間も短いことになります。ジヒドロテストステロンのように直接的にヘアサイクルを乱す原因になるものではないのですが、睡眠時間の乱れが日常的となればヘアサイクルが乱れていくのは当然です。

 

とはいうものの忙しい現代人にとって睡眠時間はついつい削ってしまいがちなものです。睡眠時間以外に削る時間がないだけに、忙しい時はどうしても睡眠時間を削らざるを得ない状況かと思いますが、その状態は髪の毛に対しても決して良い影響は与えないのです。適宜体を休めることは必要なのです。

 

喫煙もまた、髪の毛には良い影響を与えません。「感情論なのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、喫煙をすると体内の血管を収縮させてしまいます。これにより、血行不良となります。体の調子を急激に悪化させる程のものではないのですが、血行不良は頭皮への血流不足にもつながります。

 

AGA治療薬の一つにミノキシジルが挙げられます。元々は高血圧治療薬として開発された治療薬で、ミノキシジルは血管を拡張し、血流増大による体の隅々まで栄養を送り届ける効果が期待されている薬なのですが、血流増大によって発毛効果が実証されたことからAGA治療薬に於いて「抜け毛防止のプロペシア」「発毛促進のミノキシジル」として欠かせないものとなっています。このミノキシジルの治療メカニズムからも分かるように、血流が良ければ栄養が行き届きやすくなるので毛も生えてくるのです。

 

そこで喫煙に戻ります。先に喫煙は血管収縮作用があるとお話しました。つまり、ミノキシジルと逆の作用があるのです。髪の毛に良い影響を及ぼすようなものではないことが良く分かるのではないでしょうか。副流煙やマナーなど、喫煙を取り巻く環境は日に日に厳しいものになっていますが、頭髪に対しても喫煙は決して良い影響を及ぼすものではないのです。

 

どのような問題にも顔を出すと言っても過言ではないストレスも髪の毛に対して良いものではないだろうと言われています。ストレスは体に様々な障害を及ぼします。かつてはストレスなど「甘え」と思われていましたが、現代医学においてストレスは様々な症状を悪化させるものです。ストレスによって各種数値が悪化することも珍しくないだけに、ストレスは髪の毛にも良い影響を与えないだろうと言われています。ストレスによる血行不良、ホルモンバランスの乱れ。これらが頭髪に悪影響を及ぼすと考えられています。

 

飲酒も適度であれば問題ないのですが、お酒が好きな人はなかなか「適度」で終えられないのではないでしょうか。アルコールは直接頭髪に影響を及ぼすのではなく、アルコールを摂取することによって様々な栄養が体内でアルコールを分解しようと働くことになります。

 

例えば亜鉛。アルコールの分解には亜鉛が大きな力を発揮してくれるのですが、亜鉛は髪の毛の作るために重要な成分でもあります。髪の毛を作るための成分がアルコールの分解に回る。つまり、髪の毛を作るための栄養素が無くなってしまいます。結果、髪の毛に悪影響を及ぼすのです。お酒も適量であれば良いでしょう。ですが大量のアルコールを摂取すれば大量の亜鉛が体内のアルコールを分解しようと働きますので、体が髪の毛の成長分の亜鉛を確保出来なくなってしまうのです。アルコールの大量摂取が髪の毛に悪影響を与えると言われているのはそのためです。

 

 

 毛穴の汚れは関係ないの?

 

おそらく「抜け毛の原因」と聞いた時に毛穴の汚れが原因なのではないか、と思った人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、育毛剤のコマーシャルでは「毛穴を綺麗に」と盛んに叫ばれていますし、クリニックのような医療機関ではなく、民間の髪の毛に関するサービスでは大抵が「毛穴を綺麗にしていれば抜け毛にはならない」と主張しているようです。

 

その理屈としては、毛穴が汚れているということは毛穴が詰まっていることを意味しています。毛穴が詰まっていると、生えるべき毛が生えてこられない。更には頭皮の汚れによって毛も抜けていくのだとか、頭皮が脂性だと髪の毛が脂によって滑るので結果、毛が抜けていくと主張しているサービスは多いです。果たしてこの理屈は本当なのでしょうか?

 

残念ながらそのようなサービスは精神的には良いかもしれません。抜け毛てで悩まされている人の多くは、「何とかしなければ」という思いや、「どうすれば良いか分からない」おかげで精神的に追い詰められる点にあります。先にストレスもまた、髪の毛には良いものではないとお話しました。つまり、そのような悩みがより髪の毛の悩みを促進することにもなるのです。ですがそのようなサービスを受けることによって「治療している」と前向きになれればストレスの緩和にはなるでしょう。

 

ですが残念ながらそんな主張に医学的な根拠はありません。確かに脂分が多い人は脂漏性脱毛症という症状にかかる可能性があるのですが、少々頭皮の衛生状態が悪いからと言って脂漏性脱毛症の症状にまで発展することは、そうそうあることではありません。抜け毛の悩みは誰にとっても深刻なものであるとともに、そもそも髪の毛の知識に長けている人もなかなかいません。そのため、業者の言葉が本当なのかどうか分からないものの、「不安だから」とついつい口車に乗せられるケースもあるのですが、繰り返しになりますが医学的根拠はありません。

 

そのようなサービスはあくまでも「営利目的のサービス」です。言うなれば位置付けとしてはエステと同じです。医療行為ではなく美容行為だと考えると分かりやすいでしょう。一方クリニックは医療行為を提供します。医療機関では治療が目的になります。決して美容が悪いものではありません。美容を求めている人にとってはそれらのサービスは有意義なものでしょう。

 

ですが抜け毛は医療的見地からも解明が進んでいます。かつてのようになぜ抜け毛が増えるのか医学的見地から説明出来ない時代にはそのようなサービスも付け入る隙があったものの、今では患者も抜け毛のことを簡単に調べることが出来る時代です。

 

そのたえ、民間サービス側は法律に抵触しない程度に「毛が戻る」といった言い回しでサービスを提供しようと考えているのですが、それは医療ではありません。医療行為が可能なのは医療機関のみであって、近年は髪の毛に関する悩みを抱えている人が増えているだけにその手のサービスも増えているのですが、それらはあくまでも医療行為ではなく、美容行為です。

 

 

 初期脱毛は嫌だからプロペシア以外の治療も考えたい

 

抜け毛には悩んでいる。でもプロペシアだと初期脱毛があるので他の方法で、更には民間のサービスではなく、しっかりと治療が出来るものはないか……と探している方には、育毛サプリメントをお考えの方もいらっしゃることでしょう。

 

サプリメントの中には抜け毛に効果があるとされるものもあります。もちろん効果に関してはAGA治療薬のプロペシアの方が期待出来ます。治療薬とサプリメントでは効果に大きな差があるのは仕方ないのですが、それでも初期脱毛が起こるよりかは…という人のために、抜け毛に効果があるとされる育毛サプリメントをいくつかご紹介します。

 

ノコギリヤシは様々な発毛・育毛サプリメントに含まれている成分です。5αリダクターゼの抑制効果があると言われているのですが、実際の所は臨床実験も小規模なもので信憑性には欠けると言われています。ノコギリヤシの研究からプロペシアの有効成分、フィナステリドが生まれたのは事実なのですが、ノコギリヤシにはそのフィナステリドほどの効果は期待できないでしょう。法律上、育毛剤は薬成分を使えません。そのため、薬以外で構成しなければならないだけに、ノコギリヤシは様々な育毛剤や育毛サプリに用いられるのですが、サプリメントはあくまでもサプリメントであって薬ではありません。

 

こちらも様々な育毛剤に含まれていますので、発毛効果の高いサプリメントなのだろうと思っている人も多いかもしれませんが、そもそもオウゴンエキス自体に発毛効果はありません。オウゴンエキスに期待出来る作用は保湿作用、抗炎症作用。そして5αリタクターゼの抑制作用があるとも言われているのですが、具体的なデータを探すのは難しいようです。

 

例えばフィナステリドであれば実際の症例が多々出てきます。臨床実験からどのようなデータがあるのか容易にわかるのですが、オウゴンエキスは治療薬ではありません。オウゴンエキスが育毛サプリメントに用いられているのは5αリダクターゼの抑制効果があるとされているからなのですが、では具体的にどれくらいの抑制効果があるのかまでは、私が本記事を執筆する際に調べた限りでは、プロペシアのように明確なデータを探し出すことは出来ませんでした。

 

こちらも育毛剤や育毛サプリメントでよく見かける成分です。イソフラボン等が主成分となっているのですが、なぜ重宝されているのかといえば5αリダクターゼの抑制効果があるとされているからです。

 

イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをすると言われているので、5αリタクターゼの抑制効果も期待されているのですが、ヒオウギ抽出液に関してもノコギリヤシやオウゴンエキス同様、医学的見地に基づくデータは探すのが難しいです。それでもイソフラボンから出来ているという期待感から、しばしば育毛サプリメントに用いられているのです。

 

こちらもまた、育毛剤でよく見かける成分です。亜鉛は髪の毛の元となる主要成分です。つまりは髪の毛の生成にも必要になりますので育毛サプリメントに使われていても不思議ではありませんし、他の成分よりは医学的な根拠もあります。

 

ただし亜鉛は「髪の毛の成分である」としか証明されていません。亜鉛を摂取することで、摂取していない人と比べてどれくらいの効果が出るのかまでは分かっていません。更には亜鉛にあるのは育毛効果で抜け毛の抑制効果ではありません。つまり、AGAの場合、亜鉛だけ摂取しても抜けていく毛に対しての効果は期待出来ないのです。

 

 

 サプリメントにメリットはないのか

 

これらの効果を見ていると、初期脱毛があっても良いのでプロペシアにした方が確実性が高いのではないかと思うのではないでしょうか。前提としてサプリメントと治療薬は同一線上で語るものではありません。薬として発売するためには様々な臨床実験、申請などが必要になります。また、治療薬は申請すれば必ず認可されるとも限りません。薬を製品として販売するためには様々なハードルを越えなければならないのです。サプリメントは市販されるまでのハードルがそこまで高くはありませんので、治療薬と比べて効果が低いのは仕方ありませんが、ここにはサプリメントならではのメリットがあるのも事実です。

 

プロペシアに限らず、薬には多少なりとも副作用があります。期待する効果の代償として期待されない副作用が出てしまうのです。副作用の程度は様々で、例えばプロペシアでも僅かではありますが、性欲減退や勃起不全などの副作用の症例が確認されています。とある国内の臨床試験に於いて、276例中12例の副作用が確認されています。確率にすれば4.3%と低い数字ではありますが、その4.3%が自分に当たる可能性はもちろんゼロではありません。

 

それだけに、少しでも副作用の可能性があるのであれば、出来れば薬の摂取は控えたいと思っている人もいるのではないでしょうか。ですがサプリメントには副作用がありません。薬ほど効果が強いわけではなく、体に負担を与えないので副作用はないのです。期待できる効果は薬ほどではないにせよ、服用において副作用はありませんので安全といえば安全です。抜け毛の問題はなんとかしたい。でも副作用のリスクが少しでもあるなら薬の使用は控えたい、と考えている人にとっては副作用がないサプリメントの存在はありがたいでしょう。

 

サプリメントの場合、入手が簡単な点もメリットです。薬の場合、医師に処方してもらわなければなりません。薬だけ欲しい場合であっても医師の処方箋が必要になりますのでまずは一度、医療機関で問診を受けなければなりません。つまりは入手するために一度病院・クリニックまで足を運ばなければならないのです。

 

ですがサプリメントの場合、処方箋は不要です。近くのドラッグストアやインターネット上でも問題なく購入出来るでしょう。実際に先に紹介したサプリメントはタブレット錠として様々な方法で手軽に購入出来ます。わざわざ処方箋がなければ手に入らない薬よりは断然入手しやすいですし、更に言えば値段も格段に安いです。

 

AGAではなく、ストレスなど心因性の抜け毛の場合、サプリメントではあっても「使っている」という安心感が得られます。安心感がストレスの緩和となって抜け毛を改善出来るのであればこれはメリットでしょう。何もしないよりはサプリメントを使用した方が可能性は広がるのです。

 

薬の場合、摂取する時間等も考慮しなければなりません。例えば食前や食後かも理解しておかなければなりませんし、中には他の薬との併用を避けた方が良いものもあります。ですがサプリメントにはそのような細かい注意点もありませんので、自分の生活に合わせて好きなように使用出来ます。細かい点にあまり気を使う必要がない点に於いてはサプリメントは薬よりも優れているでしょう。

 

 

 サプリメントのデメリット

 

もちろんサプリメントにはメリットもあればデメリットもあるものです。メリットだけではなく、デメリットも理解しておきましょう。

 

サプリメントは薬のように細かい臨床データがありません。いわばあくまでも「効果があるかも」といったものですので、効果が出る保証はありません。効果が出るかもしれませんし、出ないかもしれません。サプリメントの口コミを見れば分かるように、人によって効果が出る人もいれば出ない人もいます。薬のように様々なシチュエーションを想定して開発されているものではないだけに、どうなるのかは実際に自分で使用してみなければ分からないのです。

 

薬の場合、医師が処方箋を出してくれなければ入手出来ません。そのため、プロペシアもまずは医師に相談してからでなければ入手が難しいのですが、言い換えれば薬には医師が責任を持つことを意味しています。仮にですが薬を摂取している際に体調が悪くなったり、なかなか期待した効果が出ないのであれば医師が適宜判断して対処してくれます。人によって微妙な体質が異なる点なども総合的に考慮した治療で、安心感も与えてくれます。ですがサプリメントは基本的に自己責任です。効果が出ようが出まいが、副作用が生じるようなものではありませんが、効果が出ないからといって誰かが責任を取ってくれるものではありません。

 

 

 初期脱毛は恐れるものではない

 

初期脱毛が嫌だからサプリメントにする。これが少々ナンセンスな選択だと分かって頂けたのではないでしょうか。治療薬とサプリメントではどうしてもベクトルが異なります。また、先にもお伝えしたように初期脱毛は決して悪いものではありません。治療薬が効いているからこその症状と考えられますので、初期脱毛と向き合えば良いのです。

 

 

初期脱毛に対して恐怖感がある人の多くは、髪の毛が抜けていく恐怖感と共に「なぜ抜けるのか分からないから」怖いのではないでしょうか。抜け毛を防止するためにプロペシアを飲んだのに毛が抜ける。「あれ?」と思うのは当然です。ですが初期脱毛も抜ける理由が分かっていれば、抜けていく毛を見て残念には思っても恐怖は感じないはずです。なぜ不安に感じるのかといえば、どうすれば良いのか分からないから。理由さえ分かっていれば何も恐れる必要はありません。そのためにもAGA治療に限らず、医療に関しては正しい知識が求められるのです。

 

AGA治療をと考えた時、薬によって初期脱毛は起きる可能性がとても高いのですが、初期脱毛を含め、自分自身の声に耳を傾けてくれるようなクリニックを選ぶことは重要です。AGAという言葉も普及してきた現在、AGA治療を行っているクリニックはとても多いです。それだけに、どのクリニックで治療を受けるべきなのかで悩む人も多いでしょう。そこで患者の声に耳を傾けてくれるクリニックを選ぶと良いでしょう。

 

AGA治療を行うクリニックは多数あるのですが、どのような治療を行っているかはそれぞれの医療機関ごとに異なります。特に近年ではプロペシアの処方程度であれば一般病院の内科や皮膚科でも行ってくれます。つまり、AGA治療はとても身近なものになっているのですが、医療機関によってプロペシアを処方するだけの所もあれば、様々な薬・治療法を用意し、患者に治療の選択肢を委ねてくれるクリニックもあります。この治療時の選択肢の多さこそ、その医療機関がAGA治療にどれだけ力を入れているのかの証拠と言っても過言ではないだけに、そういった観点からそれぞれのクリニックを見てみると良いでしょう。

 

特にAGA治療は生涯治療と言われることもあり、長期的な視野が必要になります。今回問題になった初期脱毛は長いAGA治療の中ではほんの一瞬の出来事と言っても決して過言ではありません。AGA治療は正しい知識を持っていれば決して恐れるものではありませんので、長期的な付き合いが出来る医療機関を選ぶべきでしょう。例えばプロペシアの価格も医療機関によって微妙に異なりますが、微妙な金額の違いでも長期的に考えると大きな差にもなりますので、それらも含めて「長い目」での判断が大切になります。

 

 

 まとめ

 

初期脱毛も含め、プロペシアはまだまだ誤解されています。そもそもAGA治療薬のプロペシアのことを育毛剤のように思っている方もまだまだ多いのが現状です。プロペシアは育毛剤ではなく、抜け毛抑制薬といった方が良いでしょう。AGA治療の一歩目でもあるプロペシアもまた、正しい知識を持って正しい方法で摂取するよう心掛けてください。

 

初期脱毛に関しても心配することはありません。ただし、プロペシアを長期間服用しても抜け毛が減らない場合や、初期脱毛と思わしき症状で髪の毛が抜けてから新しい髪の毛がなかなか生えてこない場合など、不安な時は早目にかかりつけの医師に相談するようにしてください。いつでも相談できる信頼のおける医師を見つけておくこともまた大切です。正しい知識を持っていれば、初期脱毛しかりAGA治療において後悔の無い選択がとれるはずです。

 

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