☆【回答編】「落屑」ってナニ!?


こんにちは、まつもとです。


今日はご質問をいただきましたので、お答えしたいと思います。



では、いきます♪




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まつもと先生、こんにちは。


アトピーのことでわからないことがあり、ご質問させていただきます。


「落屑」についてです。


現在顔全体が赤い、という状態なのですが、毎日毎日、薄い透明の膜のような皮が張ります。


剥けてもすぐ張ります。


これは皮膚を治そうと出てきているリンパ液だと聞いたことがあります。


ということは、皮が張れば張るほど、治癒しようとしているので良いということなんでしょうか?


リンパ液、といっても、黄色いジュクジュクした液ではなく、透明で、本人は液が出ている感覚はありません。


無駄に繰り返して良くなっていかないので、もしかしたら水分が多いとか…?


中医学でいう落屑の意味を教えてください!


(一部改変しています)



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しょこりきさーさま、ありがとうございます。


このご質問の中には、アトピーの症状を理解するにあたって、とても参考になるポイントがいくつも含まれています。


順にお答えしていきますね。




1、「落屑(らくせつ)」とは……?


呼んで字のごとく、「皮膚が剥がれたもの」を言います。


炎症のあと、炎症により正常でなくなった皮膚は剥がれ、次の角質に場所を譲ります。


ご相談者さまがよく使われる表現に「皮膚が『フケ』のように剥がれ落ちる」というのがありますが、まさにそんな見た目です。


これが細かいと、「粉をふいたような」ケバ立ち=「鱗屑(りんせつ)」と呼びます。


これらは炎症により、ターンオーバーの日数が異常に短くなって、どんどん剥がれ落ちてしまったもの。


「皮膚」です。


アトピー性皮膚炎の症状が激しいときは、大きな落屑がバッサバッサと落ちますが、炎症の勢いが鎮まってくるにつれ、細かく鱗屑になっていきます。


慢性期に、美肌を再生していく段階では、ほとんど見られなくなります。




2、「痂皮(かひ)」とは別モノ


ジュクジュク・アトピーのときにみなさまご経験されると思いますが、部分からジュクジュク汁が滲み出ること、ありますよね。


汁のことを「浸出液(しんしゅつえき)」といい、これが乾くとカサブタになります。


「皮膚」ではありません。


中医学的には「熱」が強いと分泌物が白から黄色に変わりますから、「黄色痂皮」はアトピーの急性期に頻繁に見られるもの。


漢方薬で適切にお手当していくと、見られなくなります。




3、炎症が激しいと、皮膚のターンオーバーが早くなる


とても強い症状のとき。


これは皮膚にとって、超緊急事態です。


そんなとき、どうするか。


炎症によって皮膚が破壊されていくのに対抗して、どんどん新しい皮膚を作って対抗しようとします。


どんどん新しい角質細胞が作られ、どんどん表面に押し出されていきますが、炎症によってまた破壊され……を繰り返します。


ゆっくり正常なスピードで作られた角質細胞は、表面に辿り着くまでにたくさんの「バリア膜」の材料を内部に貯めます。


表面の「角質」に届いたときにパチン! とはじけ、まわりに保湿成分をまき散らして角質になる。


これが健常な皮膚の場合。


一方、炎症によって、異常なスピードで作られ続けた角質細胞は、充分に材料を貯える間もなく、角質へ。


すると、パチン! とはじけても、まわりに保湿成分を補給することができません。


保湿成分は、角質細胞どうしを結びつける、「のり」の役割もしていますから、あらあら、炎症のある部分の皮膚は、のりでつなぎ止められることもなく、パラパラと剥がれ落ちてしまう。


落屑や鱗屑とは、こうした状態で起こります。





ご質問者のしょこりきさーさまは、「中医学的にはどうか?」とお尋ねでしたが、今の中医学は「中西医結合」といって、西洋医学の知識も援用して、総合的に病気を考えます。


とくに今回のご質問は、西洋医学の分類(中医学でもこの分類は使います)に沿ってまとめると整理しやすいと思われました。


文章を拝見した限りでは、ご質問者さまの状態は、確かに「落屑(または「鱗屑)」でしょう。


これは痂皮と違って皮膚ですので、「リンパ液(「痂皮」になる)」とは違うように読み取れます。


剥けるのがよい・悪いということはなく、炎症が続いているよ、ターンオーバーのペースが乱れているよ、とお考えくださるのがよいように思います。


ただ、実際のご本人さまにお会いしたワケではないので、断言は避けます。




対策としては、まず炎症を鎮めること。


それから、充分に成長して、保湿成分を貯えることなく表面に押し出されてしまう角質細胞を助けるため、適度な保湿をお勧めします。


この状態を繰り返すと、皮膚は薄くなり、刺激に極端に弱くなります。


ここまで来ると、また更に次の炎症を起こしやすくなり、なかなか治りません。


まつもとは、ご相談者さまには状態に合わせて、炎症を鎮める漢方薬の外用をご紹介したりしています。


生活やご予算にもよりますが、みなさま数週間で治まっていかれますよ♪




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