セラミドとはいったいどういう物質?
セラミドとは、肌のバリア機能を持つ角質層を構成する重要な物質です。
バリア機能とは、その名の通り肌の表面にバリアをはるかのように、肌を刺激から保護する機能です。普通に生活しているだけで、肌は大きなダメージを受けています。。
日光の刺激はもちろん、空気に触れる事で水分も蒸発してゆきます。ホコリやゴミ、そしてウィルスや細菌といった刺激にも絶えずさらされています。
身近な例で言うと花粉でしょうか。花粉の時期になると顔や手など外気に触れている所がムズムズかゆくなったり赤みを帯びたりする方が多いと思います。
こうした刺激から肌を保護するのがバリア機能であり、セラミドがバリア機能の鍵を握っているのです。
バリア機能を持つ細胞間脂質のなんと約55%が、セラミドで構成されています。セラミドは人体が本来持っている成分で、特殊な成分ではありません。
そして大きく分けて2つの働きがあります。1つ目は、水分を溜め込んで逃さない保湿効果です。この効果により肌の潤いを保つ事ができています。
2つ目は、外部の刺激から肌をガードする効果です。もしこのセラミドが不足するなら、肌のバリア機能は低下してしまいます。肌荒れや湿疹、かさつきや乾燥肌、アトピーといった肌のトラブルを引き起こしてしまうのです。
問題なのは、人間なら誰しも持っているセラミドが、年齢とともに減少していくことです。赤ちゃんの肌がきめ細かくてぷにぷにしていて、年齢を重ねるほど乾燥してたるんだりしていくのはセラミドが減ることも原因のひとつです。40代の方と20代の方で比べれば、セラミドはおよそ半分まで減ってしまうというデータもあります。
つまり、どんな方でも加齢で体内のセラミドが少なくなるのは避けられないので、何らかの方法で外部から補う必要があるということですね。
セラミドにはいろんな種類があります
肌をガードしうるおいを保つ上で重要な働きをするのがセラミドです。セラミドの発見に伴い、セラミド配合の化粧品も劇的に増加しました。
しかしセラミドさえ配合していればよい、というわけではありません。セラミドにもいくつかの種類があり、セラミドの質がとても重要なのです。
セラミドにはいくつかの分類方法がありますが、大きく分けて3つの種類があります。
3種類のセラミド
天然セラミド(植物セラミド)
主に植物などの天然の素材から抽出したセラミドです。
ヒト型セラミド
人体のセラミドとほぼ同じ構造を持つセラミドです。
合成セラミド
化学合成をしたセラミドと似た分子構造を持つ成分です。
こうした3種類のセラミドですが、肌に最も有効なのは2番のヒト型セラミドです。
人体のセラミドと構造が極めて近いため、刺激が少なく肌に馴染みやすい点が特徴です。そして保湿力や浸透力も極めて高く、バリア機能にとても大きな効果を発揮します。
したがって化粧品を選ぶ際には、ヒト型セラミドが配合されているものを選ぶ事がとても重要なのです。
乾燥肌はくすみやシミに!保湿と美白の深い関係
美白を気にかけているならば、保湿は欠かせません。それには大きく分けて3つの理由があります。
まず、保湿された肌は紫外線に強くなるという点です。逆に乾燥した肌は、紫外線によるダメージを受けやすくなります。
上述の通り、肌にはバリア機能が備わっています。保湿をしっかりとしているならば、バリア機能の効果が最大限に発揮されます。結果として紫外線の吸収を抑制し、肌荒れや炎症といったトラブルを防止するのです。
くすみやシミから肌を守るという点です。くすみやシミの原因はメラニンという物質です。肌が刺激にさらされると、肌を守るためにメラニンという物質が生成されます。
そしてメラニンは傘のように肌を保護するわけですが、これがくすみやシミになってしまうのです。保湿がしっかりされているならば、肌はバリア機能で保護され、メラニンは生成される事がないのです。
さらに、保湿により潤った肌は化粧品が浸透しやすく、美白効果が得やすいのもメリット。結果として化粧ののりも良く、最大限の美白効果を得る事ができるのです。
セラミドはサプリメント摂取も有効?
バリア機能の鍵を握るセラミドですが、主に2つの摂取方法があります。
それは化粧品による外部からの摂取と、サプリメントによる内部からの摂取です。化粧品による外部からの摂取は、肌に直接吸収され確かな効果が期待できます。
しかし、それに合わせてサプリメントによる内部からの摂取も重要です。
まずサプリメントによる摂取が重要な点として、全身の皮膚をカバーできるという点があります。化粧品の場合ですと、顔や手といった一部分しかカバーできません。しかし内部からの摂取ですと異なります。体内に吸収されたセラミドは身体の各部にまで行き渡り、潤いのあるみずみずしい肌を作り出すのです。
さらにサプリメントによる摂取により、外部からの摂取をサポートしバックアップする事ができます。
実際に過去に行われた研究では、サプリメントの効果が実証されました。セラミドサプリメントを毎日0.6g、1ヵ月間摂取した結果、皮膚の保湿性が向上したという報告です。
同時に皮膚からの水分の蒸発量も少なくなりました。外部からの摂取をメインで行いサプリメントで補助的に摂取する、というスタイルが効果的でしょう。
また、サッポロビール(株)も、2012年に北海道大学との共同研究で、植物形セラミド(フィトセラミド)が小腸から吸収されるメカニズムを世界で初めて実証しています。
セラミドの内服については、皮膚科医によっては効果がないという方もいます。ですが上記の研究結果などである程度の効果は実証されていることから、あまりサプリ等が流行ると医療現場としては歓迎できないのでは、と邪推もしたくなります。