界面活性剤が何種類も……!?界面活性剤が何種類も使用されている……!? サッポー先生こんにちは、サッポーです。今回はサッポーの「肌が育つケア」を開始されて1ヶ月の“Kyoko”さんのご質問を引用させて頂きました。 ■ “Kyoko”さんのご質問> 昨日は丁寧な説明とアドバイス有難うございました。> いつも朝の洗顔は、ぬるま湯で洗うだけだったのですが、早速、> クレンジングクリームを取り入れてみました。> そこで、クレンジングクリームについて疑問に思ったことを質問さ> せてください。> > 私は肌荒れがひどいので、EXソープを使うと刺激を感じていた> ため、以前お電話で相談したところ、クレンジングクリームだけ> の使用でもかまわないという解答を頂きました。現在は、夜の洗> 顔もクレンジングクリームだけで済ませています。> しかし、心配なのは、クレンジングクリームの成分には界面活性> 剤が何種類か使われているので、石鹸洗顔をしないと肌に残っ> たままになるのではないかという事です。> 何度も質問してしまい申し訳ありません。宜しくお願いします。■ スキンケア相談室からの返信以前のご案内では説明不足でしたm(_ _)m>> サッポーのクレンジングクリームは、洗浄剤を配合しないクレン>> ジングです。正確には化粧浮かせクリームと呼ぶべきかもしれ>> ません。>> 純なクリームです。いつまで続けても大丈夫です。……と案内しておりましたが、正確には「洗浄剤として働く界面活性剤」を配合していないという意味なのです。サッポーのクレンジングクリームには乳化剤としてのみ界面活性剤が使用されており、汚れや肌にくっついて働く、界面活性剤の“手”はないというわけです。でも、この説明では「えっ、どういうこと?」かもしれませんね。 界面活性剤が洗浄剤として利用されている場合の問題点 サッポーの視点界面活性剤は化粧品作りに、なくてはならない機能を持っています。界面活性剤の良くない面がいろいろと悪用され、様々な風説が流れていますが、界面活性剤そのものに毒性があるわけではありません。界面活性剤の親水基と親油基が生み出す魔法の内、直接肌に働かせるのが、洗浄です。簡単にいうと、水性・油性の汚れにくっつく性質が、洗浄に利用されているものです。しかし、同時に肌にもくっつくわけです。界面活性剤は“親水基”と“親油基”という2種類の手をたくさん持っています。界面活性剤が「乳化剤」として利用される場合、親水基と親油基の手は水と油を繋ぐ乳化に使い果たされ、肌の油に対してくっつく手は残っていません。しかし、「洗浄剤」に使用される場合、界面活性剤の親水基・親油基共に自由な状態にあり、これから様々なものにくっついていくわけです。そして汚れをバラバラに分解し(ほぐし)、洗い流しやすくするわけです。これが洗浄の秘密です。汚れにくっついた界面活性剤はすすぐことによって洗い流されていきます。ところが、角質がタイルのように整然と並んで層を作っている肌には、その一つひとつの角質を繋いでいる“細胞間脂質(セラミド等)”があります。この脂質部分にピッタリと界面活性剤がくっついてしまうわけです。強く擦ると取れますが、角質を繋ぐ脂質もろとも取れていくわけです。取らないと取らないで、これがジワジワと脂質を分解していくので、角質が剥がれやすくなり、いずれにしろターンオーバーが早くなってしまう……というわけです。もちろん、一気に角質剥がれが早まるわけではありません。日々気づく事もありません。でも、だからこそ怖いのですね。1ヶ月、2ヶ月と続けていると、いつのまにか角質の未熟化が進行しているのです。そしてどこかで均衡を保つようになるというわけです。この均衡を保った結果が、現在の肌が見せている姿……肌の育ち度レベルというわけですね。このように、界面活性剤が洗浄剤として利用されている場合、肌への使用には注意が必要だというわけです。 乳化剤なら大丈夫なの?界面活性剤の種類が多いのは? サッポーの視点それでは、「乳化剤」として利用されていたら大丈夫なのか?という事も説明しておかないといけません。理論的にはまず大丈夫と言いたいところですが、この辺りに品質の格差があるように思います。製品の完成度といった方がよいのでしょう。例えば、サッポーのクレンジングクリームは、12種類のオイル成分を配合して様々な汚れに対応しやすくしておりますが、これを乳化させるのに、6種類の界面活性剤を利用しています。1種類や2種類でも乳化は可能なのですが、使用感良く、しかも、界面活性剤の遊んでいる親油基の手を作らない事が大切なのですね。遊んでいる手があると、肌に働きくっついてしまうわけです。乳化剤として使用されている場合でも、遊んでいる界面活性剤の手があれば肌にくっつき残ってしまうわけです。この辺が緻密な計算に基づく完成度です。この“手を遊ばせている界面活性剤”を多く配合したのが、洗浄剤を配合したクレンジングクリームであったり、オイルクレンジング等々、そして様々な石けん以外の洗顔料というわけです。“Kyoko”さんの肌が早く育ち、界面活性剤が肌に残らない石けんでの洗顔ができるようになると良いですね。肌の育つ環境がさらに整ってきます。でも、肌が石けんのアルカリ性に過敏に反応する間は、サッポーのクレンジングクリームとすすぎだけによる肌洗浄がもっとも安心です。肌が育つ環境は十分に作られています。 界面活性剤の種類がたくさん配されていると、何となく不安になってしまいますね。しかし問題は種類の多さではなく、使用されている量と、遊んでいる手の量なのですね。誤解されている人は多いと思われます。“Kyoko”さん。この度は、有り難くご質問を引用させて頂きました。ありがとうございました。 ハイ、今日の授業はこれまで。 2015年6月11日 更新 コメントは受け付けていません。
界面活性剤が何種類も……!?界面活性剤が何種類も使用されている……!? サッポー先生こんにちは、サッポーです。今回はサッポーの「肌が育つケア」を開始されて1ヶ月の“Kyoko”さんのご質問を引用させて頂きました。 ■ “Kyoko”さんのご質問> 昨日は丁寧な説明とアドバイス有難うございました。> いつも朝の洗顔は、ぬるま湯で洗うだけだったのですが、早速、> クレンジングクリームを取り入れてみました。> そこで、クレンジングクリームについて疑問に思ったことを質問さ> せてください。> > 私は肌荒れがひどいので、EXソープを使うと刺激を感じていた> ため、以前お電話で相談したところ、クレンジングクリームだけ> の使用でもかまわないという解答を頂きました。現在は、夜の洗> 顔もクレンジングクリームだけで済ませています。> しかし、心配なのは、クレンジングクリームの成分には界面活性> 剤が何種類か使われているので、石鹸洗顔をしないと肌に残っ> たままになるのではないかという事です。> 何度も質問してしまい申し訳ありません。宜しくお願いします。■ スキンケア相談室からの返信以前のご案内では説明不足でしたm(_ _)m>> サッポーのクレンジングクリームは、洗浄剤を配合しないクレン>> ジングです。正確には化粧浮かせクリームと呼ぶべきかもしれ>> ません。>> 純なクリームです。いつまで続けても大丈夫です。……と案内しておりましたが、正確には「洗浄剤として働く界面活性剤」を配合していないという意味なのです。サッポーのクレンジングクリームには乳化剤としてのみ界面活性剤が使用されており、汚れや肌にくっついて働く、界面活性剤の“手”はないというわけです。でも、この説明では「えっ、どういうこと?」かもしれませんね。 界面活性剤が洗浄剤として利用されている場合の問題点 サッポーの視点界面活性剤は化粧品作りに、なくてはならない機能を持っています。界面活性剤の良くない面がいろいろと悪用され、様々な風説が流れていますが、界面活性剤そのものに毒性があるわけではありません。界面活性剤の親水基と親油基が生み出す魔法の内、直接肌に働かせるのが、洗浄です。簡単にいうと、水性・油性の汚れにくっつく性質が、洗浄に利用されているものです。しかし、同時に肌にもくっつくわけです。界面活性剤は“親水基”と“親油基”という2種類の手をたくさん持っています。界面活性剤が「乳化剤」として利用される場合、親水基と親油基の手は水と油を繋ぐ乳化に使い果たされ、肌の油に対してくっつく手は残っていません。しかし、「洗浄剤」に使用される場合、界面活性剤の親水基・親油基共に自由な状態にあり、これから様々なものにくっついていくわけです。そして汚れをバラバラに分解し(ほぐし)、洗い流しやすくするわけです。これが洗浄の秘密です。汚れにくっついた界面活性剤はすすぐことによって洗い流されていきます。ところが、角質がタイルのように整然と並んで層を作っている肌には、その一つひとつの角質を繋いでいる“細胞間脂質(セラミド等)”があります。この脂質部分にピッタリと界面活性剤がくっついてしまうわけです。強く擦ると取れますが、角質を繋ぐ脂質もろとも取れていくわけです。取らないと取らないで、これがジワジワと脂質を分解していくので、角質が剥がれやすくなり、いずれにしろターンオーバーが早くなってしまう……というわけです。もちろん、一気に角質剥がれが早まるわけではありません。日々気づく事もありません。でも、だからこそ怖いのですね。1ヶ月、2ヶ月と続けていると、いつのまにか角質の未熟化が進行しているのです。そしてどこかで均衡を保つようになるというわけです。この均衡を保った結果が、現在の肌が見せている姿……肌の育ち度レベルというわけですね。このように、界面活性剤が洗浄剤として利用されている場合、肌への使用には注意が必要だというわけです。 乳化剤なら大丈夫なの?界面活性剤の種類が多いのは? サッポーの視点それでは、「乳化剤」として利用されていたら大丈夫なのか?という事も説明しておかないといけません。理論的にはまず大丈夫と言いたいところですが、この辺りに品質の格差があるように思います。製品の完成度といった方がよいのでしょう。例えば、サッポーのクレンジングクリームは、12種類のオイル成分を配合して様々な汚れに対応しやすくしておりますが、これを乳化させるのに、6種類の界面活性剤を利用しています。1種類や2種類でも乳化は可能なのですが、使用感良く、しかも、界面活性剤の遊んでいる親油基の手を作らない事が大切なのですね。遊んでいる手があると、肌に働きくっついてしまうわけです。乳化剤として使用されている場合でも、遊んでいる界面活性剤の手があれば肌にくっつき残ってしまうわけです。この辺が緻密な計算に基づく完成度です。この“手を遊ばせている界面活性剤”を多く配合したのが、洗浄剤を配合したクレンジングクリームであったり、オイルクレンジング等々、そして様々な石けん以外の洗顔料というわけです。“Kyoko”さんの肌が早く育ち、界面活性剤が肌に残らない石けんでの洗顔ができるようになると良いですね。肌の育つ環境がさらに整ってきます。でも、肌が石けんのアルカリ性に過敏に反応する間は、サッポーのクレンジングクリームとすすぎだけによる肌洗浄がもっとも安心です。肌が育つ環境は十分に作られています。 界面活性剤の種類がたくさん配されていると、何となく不安になってしまいますね。しかし問題は種類の多さではなく、使用されている量と、遊んでいる手の量なのですね。誤解されている人は多いと思われます。“Kyoko”さん。この度は、有り難くご質問を引用させて頂きました。ありがとうございました。 ハイ、今日の授業はこれまで。 2015年6月11日 更新