お肌のターンオーバーは、表皮の新陳代謝つまりお肌の生まれ変わりのことを指します。
お肌がターンオーバーする(生まれ変える)ことで、お肌はうるおいを保ち、健康ですこやかな肌でいることが出来ます。
ターンオーバーが正常に機能していないと、シミやしわ、くすみといった肌トラブルの原因となります。
ターンオーバーは加齢とともにその周期が変化したり、紫外線やストレス、睡眠不足や食事の影響によってターンオーバーの機能が低下し、ターンオーバーが遅くなってしまいます。
そうならないためにも、ターンオーバーのメカニズムを知って、ターンオーバーを正常に保つよう心がけましょう。
1.お肌のターンオーバーとは?
ターンオーバー(=Turn Over)とは、「ひっくり返す」や「入れ変わる」という意味で、お肌のターン―バーは「新陳代謝」「生まれ変わり」のことを指します。
皮膚は、表皮⇒真皮⇒皮下組織から成り立っており、さらに「表皮」は一番下から、
基底層
⇓
有棘層
⇓
顆粒層
⇓
角質層
の4層でできています。
ターンオーバーが起こるのはこの表皮の部分で、一番下にある基底層で新しい細胞が生まれ、徐々に角質層まで押し上げられていき、最終的には垢となって剥がれ落ちるというサイクルを繰り返します。
この一連のサイクルをターンオーバーと呼びます。
このように、表皮は絶えず生まれ変わっているため、表皮に傷がついてもかさぶたとなって剥がれ落ちキレイな肌に生まれ変わるのです。
顔などの部分はターンオーバーのサイクルは早く、手や足などは顔よりも倍の時間がかかるといわれています。
2.ターンオーバーのメカニズム
ターンオーバーの仕組みについて詳しく見ていきましょう。
ターンオーバーは5つの一連の働きを繰り返すことで成り立っています。
①基底層で細胞分裂が起きる
基底層には、ケラチンをつくるケラチノサイト(角化細胞)と、
メラニン色素をつくるメラノサイト(色素細胞)があります。
まず、ケラチノサイトで分裂した細胞が、すぐ上の有棘層へと上がっていきます。
②有棘層で細胞が整えられる
有棘層は表皮の中で最も厚い層で、ここで不要な成分が分解され細胞は整えられます。
有棘層には、「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞があり、体内に入ってきた物質が異物なのかそうでないのかを判別します。
異物と判断した場合は体外に排出しようとし、その時に現れるのが「アレルギー反応」です。
③顆粒層でNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質を生成する
顆粒層では、3大保湿因子であるNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質が作り出されます。
④角質層でターンオーバー完成
基底層から角質層まで押し上げられた細胞は、それぞれの層での役割を果たし、すでに分裂する生命力を失っています。これを角化と呼びます。
角質層では最後のお役目として、14日間程度水分の貯蔵庫として働きます。
角質層があることで、皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から出た汗が混じり合って、3大保湿因子である皮脂膜を作り出し、水分の蒸発を防いで、お肌を保湿してくれます。
⑤垢となって剥がれ落ちる
お役目を全て果たした細胞は、その後にできた細胞に押し上げられて、最後には垢になって剥がれ落ちます。
健康なお肌であれば、この一連のメカニズムが一定のリズムで繰り返されます。
3.対称性真皮メラノサイト―シス(ADM)の対策
対称性真皮メラノサイト―シスは、シミではなくあざの一種です。
また、ADMは遺伝的要素が強い上に真皮層にあるため、スキンケアでは有効成分を届けることが出来ません。
ADMは皮膚の病気なので、対策としては皮膚科の治療を受ける以外に治すことはできません。
現在ADMに効果的だと言われている治療法は「Qスイッチレーザー」というレーザーのみです。
その中でも、メラニン色素に対して最も選択性の高いQスイッチルビレーザーはADMをキレイに治すのに効果的だといわれています。
3.ターンオーバーと年齢
ターンオーバーの周期(サイクル)は個人差があり、また年齢によっても違います。
20代 約28日間
30代 約45日間
40代 約60日間
50代 約75日間
60代 約90日間
といわれています。
あくまでも目安でしかありませんが、加齢によってターンオーバーの周期が長くなってしまうことは明らかす。
4.真皮層はターンオーバーしない!
引用:るろうに剣心
ターンオーバーはあくまでも表皮で行われる活動なので、ヒアルロン酸やコラーゲンが含まれる真皮層では行われません。
そのため、真皮層まで届く深い傷を負ってしまうと傷が残ってしまいます。傷が基底層でとどまってくれれば、いずれターンオーバーによって傷跡は消えます。真皮層に到達した傷は自然治癒する場合はほとんどなく一生跡が残ります。
治療したい場合は、レーザー治療など専門的な施術は必要となります。
4.ターンオーバーが正常ならシミはできないの?
メラニンは基底層にあるメラノサイトによって作り出されます。
メラノサイトは紫外線やストレスなど外的刺激を受けることによってメラニンを作り出します。
ターンオーバーが正常であれば、メラニンはターンオーバーとともに、基底層から角質層まで押し上げられ、角質とともに垢となって剥がれ落ちます。
そのため、紫外線のダメージが過度でなければメラニンがシミとなることはありません。
しかし、紫外線を大量に浴びたり、日焼け対策を怠るとメラニンの生成が過剰になってしまいます。
過剰に生成されたメラニンは、ターンオーバーとともに排出しきれず肌の上に残ってしまい『シミ』となってしまいます。
つまりターンオーバーが正常であっても、紫外線のダメージが大きければシミになってしまうということです。更に、ターンオーバーが正常でなければ問題はより大きくなるリスクがあります。
シミのない美白美人になるためには、ターンオーバーを正常に整えるのと同時に、紫外線対策をすることがとても大切です。