高級錫(すず)製品 ピューター辞典
すずは、英語:Tin 元素記号:Sn 漢字:錫
錫(すず)は、古来から知られている元素であり、錫(すず)の元素記号はラテン語のStan‐numに由来しています。
錫(すず)と銅から作られる「青銅」は古代から用いられた合金の一つで、
原鉱石である錫石から得られ、年間16万5000トンが生産されています。
錫(すず)は地球上に約450万トン以上が存在すると言われています。
錫(すず)は、やわらかい銀白色の金属であり、酸化被膜のため酸素におかされず水とも反応しません。
錫(すず)は、融点が低く、230度で溶かすことが出来ますので、加工しやすく、扱いやすい性質を持っています。
錫(すず)は、水を浄化すると言われて、中国では井戸に錫(すず)を沈めたそうです。
錫(すず)は、うまみを損なわず、そのものの味を引き出す力を持っています。
錫(すず)のグラスで飲むお酒はまろやかさを増すと言われています。
錫(すず)製品の特徴
- 錫(すず)は錆び・変色がなく、手入れも簡単で長期間使用できます。
- 錫(すず)は不純物を吸収する性質があり、水を浄化すると言われておりますのでグラス・花瓶など広く利用されています。
- 錫(すず)はイオン効果が高く、お酒やお茶・水もまろやかに美味しくなります。
- 宮中では、意味が転じて中身のお酒を「おすず」と言うそうです。
- 錫(すず)は、金属臭がなく人体には、全く無害な金属です。
- 錫(すず)花瓶に利用すると水垢がでにくく、花が長持ちすると言われています。
- 錫(すず)は美しい光沢を持ち、食品中に含まれる有機酸に対して鉄を犠牲陽極的に保護することから食品や飲料用の缶用材料として今でも広く使用されている。
- 熱伝導率が極めて高いので、「保冷・保温」性に優れいる。
- 冷たいビールを錫(すず)のグラスに注げば、瞬時に器が冷やされて、おいしいビールを長時間お楽しみ頂けます。
- 一般的に錫(すず)の食器を見た方は「銀食器」と思われる重厚な輝きと質感があります。
- 加工しやすいと言う利点から非常に優れたデザイン性の高いものが豊富です。
錫(すず)製品の歴史
紀元前1500年頃、エジプトの古代遺跡から出土した"巡礼者の壷"というのが、世界で一番古い錫 (すず)と言われているそうです。
日本では1300年くらい前の飛鳥・奈良時代に中国から渡来したとのこと。
神酒徳利や茶器に古くから使われ、貴族などの特権階級に広く愛用され、江戸時代前期には、庶民にも広まったそうです。
錫(すず)製品のお手入れ方法
錫(すず)は錆びないので、お手入れは簡単。
中性洗剤は使用しないで、水かぬるま湯で洗い、柔らかい布で水分をふき取るだけ。
錫(すず)に付いた汚れは、柔らかい布に練り歯磨き粉をつけてふき取ってください。
金属たわしやクレンザーの使用は避けてください。
錫(すず)製品のお奨め
錫(すず)は、古来より高級感のある金属として珍重され、割れたり、変色がほとんどありませんので、永年お使いいただけ、使い込むほど良さが出ます。
記念品としても最適で、結婚10周年の錫婚式のお祝いはじめ、成人・誕生日などのお祝いや母の日・父の日のプレゼントにも最適です。
例えば、錫(すず)は金に次いで水を浄化(イオン化)させる働きが高く、ビールやお酒を「まろやか」で「澄みきった透明感のある」に変化させます。
また、熱伝導効率の良い事から、器を冷やさなくとも冷たいビールを注ぐと瞬時に同じ温度になります。ビールマグで、おいしいビールを満喫してください。
ピューター(RCピューター RC.Pewter)
ピューターの価値は錫(すず)の純度で決まり、良いピューター製品ほど光沢が見られます。安物はすぐ錆びてしまうので注意が必要です。
ピューター(Pewter)、またはしろめとは、スズを主成分とする古くからある低融点合金であり、工芸用に使われる。成分の一例はスズ93%、7%のアンチモンで、融点は約250℃である。青灰色。
元々はスズに鉛を加えていたが、鉛の規制に伴って最近では、鉛の代わりにアンチモンを加えることが多い。
また、銅やビスマスを含むこともある。
ピューターと錫(すず)の違い
ピューターは錫(すず)、を主成分とし、これにアンチモンや銅を加えて調整した合金です。
その組成はさまざまでありますが、標準的には91%の錫(すず)・7%のアンチモン・2%の銅を含んでいます。
ピューターの工芸の歴史
本当の意味でのピューター(錫(すず)製品)工芸は、ローマ帝国占領下のイギリスで始まりました。ローマの兵士たちは、イングランドの鉱山から産出する錫(すず)からピューター(錫(すず)) 製品を鍛造して使用していました。この鉱山は、当時世界最大の錫(すず)・鉛・銅の鉱山でした。これらの金属は、中世からルネッサンスにかけて、イギリスの主要な輸出品となります。
中世になると、ピューター(錫(すず))の人気は急速に高まっていきました。1290年頃、イングランド王エドワード1世は300ものピューター(錫(すず))製の皿や塩壺を所有していたそうですが、銀製の皿は一枚も持っていなかったらしいとのことです。さらに1348年までには、ロンドンが世界最大のピューター製品生産地になります。イギリスでは、ピューター(錫(すず))製品に関する品質基準が定められて厳格な管理が行われました。その結果、ピューター(錫(すず))製品に対する高い評価が定着しました。現在では、マーレーシア・タイなどの東南アジアなどでも多く作られており旅行の際のおみやげとして購入者が増えております。
タイとすず(錫)の関係
タイで錫(すず)との繋がりであげられるのが、皆さんがご存知のプーケット。プーケットの魅力と言えばビーチですが、プーケットと錫(すず)の繋がりは歴史が古く、1603年にオランダ人がやってきて、錫(すず)の商売が始まったとされています。その当時のプーケットは、一つの島の真ん中から北側の住民(タイ人)と西・南側の住民(ポルトガル人・フランス人・オランダ人・中国人・インド人・イギリス人)が入植していましたが、主要な商品として、錫(すず)の取引が頻繁に行われていたそうです。現在でも、錫(すず)は島のメイン商品のひとつです。