エステサロン開業に必要なもの ~ベッド・スツール・大型備品の選び方~

エステサロン開業時に欠かせないベッドやエステ機器などの大型備品。存在感のあるアイテムたちは、サロンの印象を左右するため、慎重に選びたいものです。購入したものの、後で買い替えが迫られるようでは、予算がいくらあっても足りません。備品を購入する前に、機能や使用感をチェックしておきましょう。今回は、大型備品の選び方についてお伝えします。

最低限そろえておきたい基本のエステ用品

エステサロンを開業する際に、最低限必要なのがベッドやスツール、ワゴンなどです。大型のものほど予算がかかり、スペースも必要です。それぞれの機能を確認し、サロンのイメージに合わせて最適なものを選びましょう。

エステベッド・スツールの選び方

エステベッドには、主に3つの種類があり、一般的なベッド同様に固定されたフラットタイプ、フェイシャル用として高さや角度を調節できる可動タイプ、持ち運び可能なポータブルタイプがあります。
マッサージ店などでも使用されるフラットタイプのベッドは、全身に対応する施術に利用可能で、最も一般的なもの。価格帯も幅広く、ベッドの高さやクッションマットの質などによってさまざまな種類が販売されています。

可動タイプは、フェイシャルのほか、フットケアや目元の施術などパーツメニューを中心としたサロンで役立ちます。お客様の姿勢を快適に保ちながら、エステティシャンにとっても無理なく施術できるというメリットがありますが、価格帯は少し高め。ポータブルタイプは折りたたんで持ち運びができるため、出張も視野に入れている人におすすめです。

ベッドやスツールを選ぶ時には、クッション性や高さ調節のできるものを検討したいところ。ベッドのクッション圧は5cm以上あると、理想の睡眠姿勢を保つことができ、お客様にとってより快適な環境をつくれます。また、エステティシャンが施術しやすいベッドは、一般的に60cm程度の高さが良いとされています。しかし、お客様が乗り降りしやすいのは45cm以下とされており、どちらを選ぶかを検討する必要があります。電動昇降ベッドであれば、費用はかかるもののお互いの負担は減ることになります。高さのあるベッドを選び、お客様が乗り降りしやすい踏み台を用意する方法もあるので、サロンのスペースや環境に合わせて検討するとよいでしょう。

ワゴンの選び方

ワゴンは施術に使う道具に合わせ、引き出しの深さや横幅を確認しておくことが大切です。化粧品ボトルの高さはもちろん、その他の必要な備品も置くことができると便利です。清潔感を維持するために、傷のつきにくい素材を選ぶことも忘れずに。プラスチック製の場合、傷がつきやすく、傷部分に汚れが残りやすい傾向がありますが、安価なため買い換えやすいというメリットがあります。一方で、見た目もシャープなステンレス製は、傷がつきにくく、掃除もしやすいものの、重さがあり、価格も高めです。予算や将来性を考えて選んでみましょう。

開業セットや居抜き物件も視野にいれたい

エステの備品を専門に取り扱う卸業者ではベッド・スツール・ワゴンなどがセットになった「開業セット」を提案するところもあり、別々に購入するよりもお得になる場合がほとんどです。開業コストを抑えたい人はチェックしてみましょう。また、居抜きでテナントを借りる場合、備品が残っている場合もあります。内容を確認し、サロンのコンセプトに合うようなら使用するのもよいでしょう。

基本のエステ機器はどう選ぶ?

提供するメニューによっては、大型のエステ機器の導入を検討することもあるでしょう。国産か外国産か、新品か中古か、購入かリースも慎重に決めたいところ。それぞれのメリット・デメリットを抑えておきましょう。
外国産製品の場合、販売元や製造経路、メンテナンス時の対応を確認すること。国内に拠点がないメーカーは、修理や代替品の調達、送料などにコストがかかります。中古製品は安いのが最大のメリットですが、保証期間が過ぎている可能性もあります。購入の際は、取扱説明書、保証書の有無、メンテナンス先や必要な消耗品の入手先まで事前のチェックが必要です。
リース契約は、契約期間中は解約できず、最終的な支払額は割高になりますが、初期費用が抑えられ、固定資産税が納付不要というメリットもあります。エステ機器導入の際は、目先のメリットにとらわれず、長期的な費用やメンテナンスのことも考えて購入したいですね。

あると便利なタオルウォーマー&クーラー、衛生機器

基本の備品に加えて、あると便利なエステ用品もご紹介しましょう。

例えば、タオルウォーマ―&クーラーは、拭き取り用のタオルやスポンジを温めたり、冷却用タオルの保冷ができたりと、施術前の準備を効率化してくれるアイテムです。冷蔵庫や電子レンジを使用することでも対応は可能ですが、専用機器を用意することで衛生的でスムーズなサービスが提供できます。

また、施術に使用するスパチュラや刷毛などは、抗菌・除菌などの衛生管理が必要です。
備品の消毒には、エタノールや逆性せっけんなどを利用できますが、手間が取られたり、実施方法を誤ると備品の劣化につながってしまったりして、効果が不十分になってしまいます。スイッチを入れるだけで消毒できる衛生機器を活用すれば、手間もかからず安心です。ただし、木の材質、合成ゴム素材、綿布類は衛生機器の紫外線照射による消毒ができない場合があります。適切な消毒方法を確認し、衛生環境の負担を軽減させましょう。

お客様にもエステティシャンにも優しい備品を選ぼう

ベッドやワゴン、機器などの大型備品は長く付き合っていくもの。耐久性や長期保証を含めコストパフォーマンスに見合ったものを検討しましょう。サロンのコンセプトや間取りに合わせて、最適なものを選びたいですね。