節約は続けるのが大事!無理のない節約生活をする
貯金とダイエットは「始めること」と「続けること」がすべて。それ以外に成功させる方法はありません。禁煙も禁酒も同じ。近道もなければ抜け道もないし、裏ワザも必殺ワザもない。その代わり、続けられれば必ず結果につながる。じゃあ、どうすれば「始めること」ができて「続けられるか」、だ。
まず、「現状を知る」こと。なんとなくヤセたほうがいいな、くらいの気持ちじゃ、なかなかダイエットはできないもの。ところが医師から「そのままではメタボリックシンドロームになり、寿命が確実に縮まります」という診断書を突きつけられれば、ちょっとは真剣になるでしょう。健康診断の結果、「あ!ガンマGTPが200もある。こりゃ、死ぬよ」と言われれば、しばらくはお酒を飲むのをやめるでしょう。
貯金も同じ。じゃあ、貯金にとっての診断書とは何か。「マネー予想図」なのだ。結婚したり、家を買ったり、子どもを育てたり、幸福な老後を送るために、最低限必要なお金が、そこには書かれている。その金額を直視するのだ。目をそらしてはいけない。それは、最低限、絶対に必要なお金なのだ。まずはそのことを自分に言い聞かせよう。なければ困るお金なのだ。
そうやってマネープランとにらめっこすれば、すぐに貯金生活が始められるかもしれない。だって、いまから貯金を始めなければ間に合わないことがあきらかなのだから。「呼吸をしないと死にますよ」と言われているのとほとんど同じ状況なのだから。
ところが人間というのは弱い生き物だ。「とりあえず、いま、生きている」この厳然たる事実の前には、「呼吸をしないと死んでしまう」という永遠の真理すら色あせてしまったりするのだ。とはいえ、貯金がむずかしいのもまた揺るぎない事実。ただ「ガンバレ、俺!」だけでモチベーションを保ち続けることは、ふつうの人には至難のワザだ。そこで必要なのが、努力だけではなく工夫をすることだ。
というわけで、節約だ。節約というと、ツラい、苦しい、めんどくさい、貧乏くさい、寂しい、悲しい、ミジメ・・・というネガティブな単語が連想されるが、決してそんなことはない。さっきも書いたように、努力よりも工夫がカンジンなのだ。たとえば、待機電力の節約。節約の話になると必ず登場するので、知っている人も多いだろう。待機電力とは、テレビなどの家電製品で、スイッチがオンになっていなくてもコンセントにプラグが差し込んであるだけで消費してしまう電力のこと。
使わないときにプラグを抜いておけば、それだけ電気代が節約できる。省エネルギーセンターの調査では、待機電力だけで年間1万円の節約になることがあるという話もある。「それって、本当?」じつは私も信用していなかったし、実行していなかった。でも、いまは違う。節約できる金額が5000円でも、あるいは10円だったとしてもいいじゃないか。コンセントからプラグを抜くだけで、あとは何もしなくても節約できるのだから、やらない手はない。
というように、節約は「痛みを伴わない」ところから始めるのがポイントだ。つまりムダな出費をおさえるということ。いきなり「食費を半分にする」なんていうのは、目隠しをして相撲取りにケンカを売るようなものだ。まったく勝ち目がない。痛みが伴わない節約・・・つまり、必要のない出費は、けっこうたくさんある。レンタルDVDの延滞料金なんて、ムダの代表だよね。しかも、見ないで返しちゃったりして。使わないクレジットカードの年会費なんてのも、まったくのムダ。会費不要のカード一枚だけにまとめよう。何年か前に登録したインターネットの有料サイトで、使わないのにそのままになっているものはないかな?昨日、会社の帰りにコンビニで無意識に買ってしまった雑誌って立ち読みじゃダメかい?惰性で参加している飲み会は半分に減らして、そのぶんは「家飲み」にしよう。その500mlのペットボトル、まさか買ったんじゃないよね。
そうやってコツコツ節約して浮いたお金が「タネ銭」、つまり貯金の元になるわけだ。タネ銭がなければ、金利がどうのこうの言ったって始まらない。たとえば、がんばってひと月に5万円、ボーナス月は25万円節約できたとする。その調子で続けていけば、10年間で1000万円の貯金ができる。ところが、だ。必ずと言っていいほどこうなるのだ。
「今月は、ちょっと苦しいからいいや、貯金は。来月は2倍、節約しようっと」ということで、タネ銭づくりの極意と言われているのが「給料をもらったらまずは貯金してしまい、残りで生活する」という「貯金先取り方式」。毎月、給料が振り込まれたらすぐに、一定額を貯金にまわしてしまう。といっても、ATMで現金を引き出して別の口座に移して、なんていうのはダメ。絶対にやらなくなるから。
強制的に実行するためには、給料天引きの財形貯蓄か自動引き落としの積立て定期預金がベストだ。あとは残った給料でふつうに生活をするだけ。もちろん、さらに節約をしてタネ銭を増やしてもいい。では、足りなくなったら?ここではじめてガマンするのだ。給料日まであと1週間もあるのに、手持ちの現金が1万円しかない!でも、それでがんばろう。タバコをガマンする。飲み会をパスする。方法はいくらでもある。外食を控えるというのもひとつの手。もちろん、カラダを壊しては元も子もないので、最低限の食糧は備蓄しておこう。そうやって苦しい思いをしてはじめて「来月こそは!」と取り組めるのだ。
「ええい、もう、積立てなんか、やめちゃえ!」だって?定期預金だからおろすのに手間がかかるし、だいいち、途中で解約するとソンするよ。「ええい!こうなったらもう、カードでキャッシングだ!」それが、クレジットカードを不幸への片道切符に変えてしまう、もっともカンタンで確実な方法。「今回だけ」は必ず「その次」につなかっているのだ。