あなたは下剤依存症!?絶対知っておくべき下剤の種類と副作用
あなたは、下剤を飲んでいますか?
- 便秘が中々治らないからつい下剤に手が伸びてしまう
- 太りたくないから下剤ダイエット!
- 毎日スッキリ出さないと気持ち悪くて・・・
- 昨日食べすぎたから、下剤でリセットしちゃえ
- 下剤を飲む事が当たり前になってる・・・
その下剤、今すぐに止めないと大変な事になります!
私も、軽い気持ちで下剤を飲み始めていつの間にか下剤依存症になっていました。
ですから、下剤が手放せない気持ちは痛い程よく分かります。
しかし、下剤は便秘を治してくれる薬ではありません。
下剤を飲めば飲むほど便秘は悪化し、飲めば飲むほど段々と量が増えていきます。
そして最後には下剤依存症になり、数々の恐ろしい副作用があなたを待ち受けています。
これから、下剤の作用の仕方や種類、副作用について、色々とお話していきます!
- あなたが普段飲んでいる下剤とは一体何なのか?
- 下剤の副作用とはどんなものなのか?
- 下剤をやめて便秘を治すにはどうすれば良いのか?
順番にお話ししていきますね!
強制的に便を出させる下剤とはいったい何者!?
ひとたび下剤を飲めばスルッと便が出てくれて、あんなに頑固だった便秘が治る!
・・・ように見える下剤ですが、いったい何者なのでしょうか?
下剤をやめるには、まず下剤とは何なのかを知る事が大事ですよ!
物を食べてから排便するまでの流れを説明!
下剤をより詳しく理解する為に、大まかな排便までの流れを頭に入れておきましょう。
- 口 : 食べ物を入れる門であり、歯で細かく噛み砕きます。
- 胃 : 胃液で食べた物を溶かします。
- 十二指腸 : 胃で溶けなかった脂分などを溶かし、胆汁で便に黄色い色をつけます。
- 小腸 : 栄養を吸収します。
- 大腸 : 結腸と直腸に分かれています。
- ⇒ 結腸 : 水分を適度に吸収し、軟らかく練ります。ぜん動運動により、直腸へ便を送ります。
- ⇒ 直腸 : 直腸に便がたまると脳に指令がいき、便意を感じます。
- 肛門 : 肛門の筋肉(肛門括約筋)により、「いきむ」「我慢」が選択されます。
下剤の種類は大きく分けて2つ、小さく分けて6つある!
下剤には大きく分けて2つの種類があります。
- 機械性下剤・・・4種類
- 刺激性下剤・・・2種類
また、それぞれに種類がありますので、細かく分けると6種類の下剤が存在する事になります。
機械性下剤
機械性下剤(きかいせいげざい)は便に作用し、便の水分やカサを増やして排便を促すタイプの下剤です。
副作用は少ないですが、その分作用力も弱いです。
機械性下剤は4種類あります。
塩類下剤(えんるいげざい)
腸に水分を集め、水と共に排泄を促すタイプの下剤です。主成分は塩分。
妊娠中の方によく処方される酸化マグネシウムというものが塩類下剤に当たります。
- 処方薬・・・マグラックス、マグミット、カマ
- 市販薬・・・スラーリア便秘薬(ロート製薬)、3Aマグネシア錠(ナガエ薬品)
糖類下剤(とうるいげざい)
腸内の水分を増やして便を軟らかくするタイプの下剤です。主成分は糖。
副作用が少なく、赤ちゃんの便秘対策としてもよく使われています。
- 処方薬・・・D-ソルビトール、モニラック
- 市販薬・・・マルツエキス(和光堂)
膨張性下剤(ぼうちょうせいげざい)
寒天や小麦ふすまを主成分としていて、繊維が膨らんで便のカサを増やします。
ダイエットをしている方や高齢者の方など、食事の量が少ない場合に使われます。
- 処方薬・・・バルコーゼ
- 市販薬・・・サトラックス(佐藤製薬)、 ウイズワンα(ゼリア新薬)
浸潤性下剤(しんじゅんせいげざい)
便に水分や薬の成分を含ませやすくする作用があります。界面活性剤が主成分です。
刺激性下剤が一緒に含まれている事が多く、浸潤性下剤だけではあまり使われません。
- 処方薬・・・バルコゾル、ビーマスS
- 市販薬・・・今現在発売されていない
刺激性下剤
機械性下剤が便に作用する一方で、刺激性下剤は腸に作用します。
刺激性下剤には2つ種類があります。
小腸刺激性下剤
消化と吸収を行う小腸に刺激を与えて排便を促す下剤です。
ひまし油やオリーブオイルなどがこれに当たります。副作用は弱いです。
大腸刺激性下剤
大腸に刺激を与え、自然に起こるはずのぜん動運動を強制的に行わせる下剤です。
市販薬の7割がこの大腸刺激性下剤で、効き目がよく即効性がありますが、副作用も強いです。
- 処方薬・・・アローゼン、センノシド、ダイオウ
- 市販薬・・・コーラック、ビューラック、スルーラックS
大腸刺激性下剤・・・コイツがとてもやっかいな存在なんです。
もっと詳しくお話していきます。
副作用だらけ!恐怖の下剤、大腸刺激性下剤
「便秘だから下剤を買おう」
ドラッグストアに行きパッと目について手に取る下剤は、基本的に大腸刺激性下剤です。
あなたが今飲んでいる下剤も、十中八九、大腸刺激性下剤でしょう。
私も下剤の種類なんて全く知らず、いつの間にか飲んでいましたから・・・。
「自然由来」「生薬配合」にだまされるな!それは下剤の最終兵器!
大腸刺激性下剤とは、別名アントラキノン系下剤と呼ばれています。
大腸刺激性下剤の主な成分は、自然由来の生薬です。
- センナ
- アロエ
- 大黄(ダイオウ)
- センノシド
- カスカラ
- ビサコジル
- ピコスルファーストナトリウム
その為、「自然由来」「生薬配合」という宣伝文句でいかにも体に優しいイメージを受けますが、まったく違います。
大腸刺激性下剤は、下剤の最終兵器と呼ぶべき最凶、最悪な薬です。
「便秘茶」、飲んだ事ありますか?
お茶と名が付く事からいかにも健康的なイメージを持ちますが、実は大腸刺激性下剤の主成分でもある「センナ」が原料になっています。
センナの葉は薬事法で食品には使用できないのですが、茎の部分には規制がないのです。
その為、便秘茶にはセンナの茎が使われている事がとても多いのです。
「なんとなく」で飲んでいる便秘茶に、下剤の最終兵器と同様の成分が含まれているなんて・・・想像もできませんよね。
その為、副作用も多く報告されています。
便秘解消・改善をうたう「健康食品」で知られる、センナ茎を使ったお茶や錠剤に、薬と同程度の下剤成分が含まれていることが国民生活センターの商品テストで明らかになりました。
センナ茶で「半日くらい下痢が止まらなかった」などの相談が国民生活センターの全国消費生活情報ネットワーク・システムに寄せられています。
同センターは、センナ茎を原材料に使用している「健康食品」二十銘柄(茶類十五銘柄、錠剤五銘柄)をテストし、このほど結果がまとまりました。
(省略)
下剤成分であるセンノシドが検出されたのは十八銘柄でした。
お茶は一日に二回飲んだ場合や、錠剤では摂取目安量の範囲内でも、下剤としての生理作用を及ぼす可能性のあるものが十四銘柄にのぼりました。
腸を無理やり動かす!大腸刺激性下剤の作用の仕方
では、下剤の最終兵器である大腸刺激性下剤は、どのようにして便秘を治してくれる(ように見せかける)のでしょうか?
本来であれば、腸は自ら動き便を肛門まで送り出してくれます。
これが「ぜん動運動」です。
便秘の原因は人により様々ですが、ぜん動運動がうまく行われないパターンが多いです。
大腸刺激性下剤は、ぜん動運動を強制的に行わせる薬です。
ぜん動運動さえすれば、便がどのような状態でも強制的に出す事ができる訳です。
まだ出る準備の整っていない便を無理に出す訳ですから、
- お腹が痛くなる
- 下痢っぽくなる
- スッキリ感がない
このような症状が出ます。
・・・・・これだけで済めば良いのですが、大腸刺激性下剤にはもっと恐ろしい副作用が待っています。
大腸がんとの関連性もある!?とっても恐ろしい下剤の副作用!
大腸刺激性下剤は、気軽に飲んでよい薬ではありません。
習慣性(依存性)があり、飲み続ける程に量が増えていきます。
なぜ量が増えるのかというと、薬剤耐性の影響です。
薬剤耐性
やくざいたいせい
drug resistance
耐薬性のこと。単に耐性または抵抗性ともいう。
薬物を反復投与すると,そのあとでは同じ量を投与しても当初と同様の効果が現れず,所期の効果を得るためには用量を増す必要のあることがある。この現象をさす。
以前と同じ量では効果が薄くなり、気が付くと3錠、10錠、20錠・・・と飲む量が増えていきます。
下剤依存症の始まりですね。
そして下剤を常に求めるようになると、必ず副作用が起きます。
下剤の副作用① 腸を自力で動かせなくなる
大腸刺激性下剤が腸に作用してぜん動運動を起こさせる事は先ほどお話しました。
本来であれば必要な時に自ら動く腸を、下剤によって無理やり動かしているのです。
その状態がずっと続けば腸は
「もう自分で動かなくていいんだ」
と判断し、自ら動く力を失ってしまいます。
下剤の副作用② 肛門括約筋が衰える
「便を出す」
という事は、ちゃんと順番が決められていて、それぞれの器官が綿密な連携を取り、やっと肛門から出される行為です。
下剤を飲めば、この順番も、器官の連携も、全てが狂います。
そうすると、便をしぼり出す最後の器官である肛門の筋肉、肛門括約筋がどんどん弱っていきます。
肛門括約筋は、「我慢する」「いきむ」をコントロールする筋肉です。
肛門括約筋が衰えれば勝手に便が出てきてしまうようになります。
ごく稀に、下剤により肛門が使い物にならなくなった為、人工肛門になってしまったという方もいる程です。
下剤の副作用③ 腸内細菌が死滅する
下剤は腸内の便を強制的に排出する為、それにつられて腸内細菌もごっそり流れていきます。
腸は第二の脳とも呼ばれていて、それには腸内細菌の働きが大きく関わっています。
善玉菌も悪玉菌もいなくなった荒れ放題のあなたの腸を放っておくと、
- 食べ物を消化吸収できない
- 肌荒れが起きる
- 免疫機能が落ちる
- 便秘が悪化する
- 大腸がんになる
最悪の場合、がんになってしまいます。
下剤の副作用④ ミネラル欠乏症
下剤を飲むと、体内でちゃんとしたプロセスを踏まずに便として排出されます。
その為、下痢になる事が多々あります。
子供の頃、下痢をすると「ポカリスエットを飲みなさい!」なんてよく言われませんでしたか?
これはどういう事かと言うと、下痢のせいで体の中のミネラルが失われているので、ポカリスエットで補おうとしているのです。
ミネラルは体内で作り出す事ができませんので、外から摂るしか手立てはありません。
ミネラルは、生きる上で絶対に必要な成分です。
下剤を飲み、常に下痢の状態でいるとミネラル欠乏症になります。
ミネラルがなくなると、
- むくみ
- 貧血
- 骨粗しょう症
- 筋肉のけいれん
- 味覚障害
- 食欲低下
などなど、様々な障害を引き起こします。
下剤の副作用⑤ うつ病、摂食障害
下剤を飲めば体内に溜まっている汚物が全て出ていき、体がキレイになったかのような錯覚が起きます。
若い女性で多いのが、ダイエットの為に食べ物の量を減らし、ほんの少し食べた物も出したいが故に下剤を飲むケースです。
食べ過ぎをリセットする為に飲むケースも多いですね。
そういった心理状態で下剤を飲んでいると極度な下剤依存症となり、うつ病や摂食障害に陥ります。
美容の為に下剤に手を出し、抜け出せなくなった女性がとても多いのです。
下剤の副作用⑥ 大腸メラノーシス
大腸メラノーシス(別名:大腸黒皮症)とは、本来ピンク色をしているはずの腸が真っ黒になってしまう症状の事です。
下剤を毎日4ヶ月ほど飲み続ける事で起こります。
画像を見るとギョッとしてしまいますが、病気ではなく、自覚症状もありません。
ですので、どうしても治らない便秘の原因を探る為に大腸内視鏡検査をしてみたらたまたま見つかった、というケースが多いです。
病気ではありませんが、黒くなっている部分では腸の神経がダメージを受けていて、腸が自力で動けない状態になってしまっています。
こうなると、ただでさえぜん動運動を行えずに便秘になっているところへ、さらに追い打ちをかけるようにますます便秘が悪化します。
大腸メラノーシス自体は、下剤をやめれば元に戻ります。
しかし、大腸がんとの関係性がいまだ不明なのでその点が心配ですね。
大腸メラノーシスがある = 重度の下剤依存症と判断できます。
下剤依存症を克服して便秘を解消する方法
ここまで下剤の副作用についてお話しました。
とっても恐ろしいですね・・・。
今すぐに下剤をやめましょう!!
・・・と言ってすぐにやめられるなら苦労はいらないですよね。
ここからは、私が実際におこなった下剤をやめて便秘を解消する方法をお話します。
刺激性下剤の量を減らし、機械性下剤に切り替える
今使っている刺激性下剤の量を徐々に減らしていき、機械性下剤に切り替えましょう!
機械性下剤には4種類ありますが、基本的には便の水分を増やす塩類下剤をおすすめします。
塩類下剤は水と一緒に便を出す作用がある為、たっぷり水を飲むと効果を感じやすいです。
- まず、今現在飲んでいる量やペースを正確に把握する(下剤日記をつける)
- 1週間に1錠のペースで刺激性下剤を減らしていくと同時に機械性下剤を1錠増やす
- 2を続ける
- 刺激性下剤を飲まなくなったら、今度は機械性下剤も1週間に1錠のペースで減らしていく
また、下剤を減らしていくと同時に、下剤による腸のダメージを回復させてあげて便秘を解消する必要があります!
↓ ↓ ↓
自律神経を整える
自律神経とは、あなたの体の様々な器官を正常に動かしてくれる神経の事です。
もちろん腸も例外ではなく、腸のぜん動運動は自律神経が司っています。
便秘解消の為にも、下剤のダメージを回復する為にも、腸自らぜん動運動を活発に行ってもらわなくてはなりません!
自律神経はストレスを受けると狂ってしまいます。
ストレスを解消しつつ、自律神経を整えると良いでしょう。
腸内環境を整える
腸内環境を整えて善玉菌を増やす事は便秘解消にもつながりますし、下剤によって荒らされた腸内を回復する事にもなります。
善玉菌を増やす為にはアレコレ方法がありますが、ひとまず3つのポイントだけ抑えましょう!
- 洋食は控えめにして、和食を食べる
- 日本食の発酵食品(味噌・しょうゆ・納豆・漬物)を食べる
- 砂糖ではなくオリゴ糖を使う
この3つだけでも意識して食事を続ければ、腸の環境が良くなり善玉菌が住み着いてくれるようになりますよ!
「ダイエットしなきゃ・・・」「太りたくないから・・・」というセリフは禁句!
そんな事は気にせずに3食しっかり食べましょう!
あ、間食はダメですよ。
日記をつける
うんち日記をつけましょう!
- 下剤を何錠飲んで、
- 食事は何を食べて、
- どんな便が出たか、
毎日毎日記録をとるんです。
そうする事で、普段無意識に行っている「排便」への行為を振り返る良いきっかけになります。
便秘外来へ行く
最近、重度の便秘患者を対象にした便秘外来をチラホラ見かけるようになりました。
下剤は依存性が高い為個人では克服しづらく、また人によって症状や便秘の原因が違います。
確実に下剤をやめて便秘を解消するには、医師の指導を仰ぐのも一つの手でしょう。
まとめ:下剤の副作用を理解し、便秘と向き合おう!
下剤を飲めば、体内に溜まっている汚物がスッと出てくれます。
しかし、それと引き換えに様々な副作用があなたに襲い掛かってきます。
「便を出す」という事は、本来であれば自然に行える、ごく当たり前の行為です。
「下剤を飲む」という事は、「自然に便を出す行為」を邪魔する事です。
下剤はどうしても苦しい時の一時凌ぎに使うもので、気軽に飲み続けて良いシロモノではありません。
便秘だからと言って下剤に逃げず、下剤の副作用をきちんと理解し、あなた自身の体と向き合う事が大事です。
物を食べてから便となって出てくるまで、長い人だと3日かかります。
真面目で几帳面な人は自分を便秘だと思い込みやすいです。
「毎日出さないといけない」という強迫観念を、きれいさっぱり捨てましょう。
下剤は確実にあなたの体を蝕んでゆきます。
便秘を治してくれる訳ではなく、美しくなれる訳でもありません。
腸が汚ければ、外見もおのずと汚くなってゆくものです。
経験者は語る・・・。
「下剤をやめる!」
強い意志を持ち、下剤を卒業して自然にスッキリを目指しましょう!