元々は多くの香辛料で魚や肉を味付けする、インド料理の調理法が起源の「カレー」ですが、今や日本人にとっては和食の一部と言ってもいいほど国民食になっています。

市販のインスタントルーから手軽なレトルトまで、その種類も豊富で、子供も大人も大好きなこのカレーがダイエットに効果があることをご存じの方はそれほど多くないでしょう。
そこで今回はカロリーも高く感じられ、ダイエットには不向きに思われるこのカレーが持っているダイエット効果とはどんなもので、どんなやり方で、どんな種類のカレーをいつ食べるのがよいのか等を、その実行において注意したいことなどを交えて詳しく紹介したいと思います。

カレーダイエットとは?

これから説明していくこのカレーダイエットとは、カレーライスに含まれている数々の香辛料や、その食べ応えと満足感を利用して痩せやすい体を作ったり、体重ダウンを狙うダイエット方法のことです。

とはいえ、やはりダイエットにおいて気になるのは、そのカロリーでしょう。
そこでまず最初に、日常的に食べられている、平均的なカレーライスのカロリー量を見てみましょう。

 

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一般的に食べられているカレーライスの気になるカロリーは?

家庭で普通に食卓に上がる、市販されているルーを使った「ビーフカレー」を例に挙げてその1食分の総カロリー量を計算してみましょう。
一般的に使われる1食分の材料ごとのカロリー量は、それぞれ

食材カロリー
ご飯180g300kcal
牛もも肉50g125kcal
カレールー20g100kcal
サラダ油3g28kcal
玉ねぎ60g20kcal
じゃがいも20g15kcal
ニンジン20g10kcal
ニンニク2g3kcal
しょうが2g1kcal
0.2g0kcal

(一般的に販売されているカレールーに記載されている、材料の分量から試算)

となっていて、これを合計すると1食分の総カロリーは概算で約602kcalとなります。

通常1日の摂取カロリーは、成人男性が2000~2400kcal女性は1800~2000kcalとされていることを考えれば、1日1食をカレーライスにすることで、それほど大幅なカロリーの摂り過ぎになる事は無いように考えられます。
もちろん、このカレーでは牛もも肉を使っていますが、より脂質の多い牛ばら肉や豚ばら肉を使ってしまうと、一気にカロリーが増えてしまうので注意が必要です。
反対に鶏肉を使った「チキンカレー」なら、同じ量の肉を使っても20~30kcalのカロリーカットになるのでより効果的でしょう。
また、簡単にカレーを食べられるので重宝されているレトルトカレーのカロリーですが、種類や販売メーカーによっても違っては来ますが
概ね内容量は220gで、そのカロリーはほとんどが200kcal程度。
1食分のご飯と合わせても何と500kcalをちょっと越えるカロリーですみ、こちらもカレーダイエットの取り入れてもよいと言う事ができます。

 ダイエットとカロリー摂取についてはこちらで詳しく解説しています。

カレーに含まれるダイエットの効果的な香辛料とは?

カレーには実に多くの香辛料が含まれています。
主なものを挙げれば、

  • 唐辛子
  • ターメリック
  • ナツメグ
  • クミン
  • ニンニク

などが上げられます。

これら香辛料の存在がカレーダイエット成功の鍵を握っているようですが、果たしてそれぞれどのようなダイエット効果をカレーに与えているのでしょうか。

カレーのダイエット効果とは

案外カロリーを気にしなくても大丈夫な上香辛料たっぷりのカレーですが、具体的にはそれがどのようにダイエットに役立ってくれるのでしょうか。

体温の上昇に伴う代謝の活発化

カレーにはその辛さのもとである唐辛子が含まれていますが、この唐辛子の辛さのもとである「カプサイシン」という成分にはアドレナリンというホルモンの分泌を促す働きがあります。
このアドレナリンが大量に体内で分泌されると、体はその体温を上げて代謝を早めようと盛んに動き出します。
辛いものを食べたときにカーと体や顔などが熱くなるあれがそうで、こうなると人間の体は体温上昇に伴うエネルギー消費に間に合うように、脂肪や糖分等の栄養分をせっせと消費してくれるようになります。
結果、食事でとったカロリーや体内にたまった脂肪などの消費がうまく行き、ダイエットに効果を示すというわけです。

細胞分裂の抑えることによって脂肪が増えるのを防ぐ

皆さんは二日酔いの予防などに効果的、という触れ込みで販売されている「ウコンドリンク」をご存じでしょうか。
このウコンに含まれる「クルクミン」は肝機能を高めることが広く知られていて、それを利用して二日酔い防止の効果を期待した商品が多く販売されお酒好きの方に飲まれています。
実はこのクルクミンには細胞の分裂を抑える効果もあり、それが脂肪細胞に作用してその増殖を防ぐことから、ダイエットにウコンが効果的なことがわかってきました。
実はこのウコンとは漢方医学での呼び名で、香辛料の世界では「ターメリック」と言われてカレーに大量に使われているものの代表格。
当然ながら、カレーもダイエットに効果がある食品と位置付ける事ができます。

 

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炭水化物をエネルギーに変える「ビタミンB1」の吸収を助ける

カレーを作る段階などで加えるニンニクには、炭水化物をエネルギーに変える「ビタミンB1」の吸収を高める上、その体内での持続性を引き上げてくれる働きのある「アリシン」という成分があります。
これによりカレーライスとして食べた白米の炭水化物、つまり「糖」の燃焼が促進され脂肪がついていくのを防いでくれる効果が見込めます。

ダイエットの天敵「便秘」の予防

「便秘」はその状態が続くと栄養の吸収が悪くなり、より多くの食べ物を体が求めるので否応なく食事量が増えていったり、代謝が悪化して1日のカロリー消費量が下がって肥満に繋がる等々、ダイエットを志す方にとってなってはいけない「一番の天敵」です。
カレーに含まれる香辛料であるナツメグやクミンは、漢方医学ではナツメグは「肉ずく」クミンは「馬芹」と呼ばれ、主に消化促進薬として処方もされるもので、腸の働きを助けスムーズな便通を促してくれます。

このように、意外にも色々な角度から、カレーを構成する香辛料に多くのダイエットに効果のあることがお分かり頂けたと思います。
では、どのようなやり方をすればこれらのダイエット効果を効率良く手に入れることができるのでしょうか。

カレーダイエットのやり方・方法

カレーを食べるだけで痩せられるという夢のようなダイエット方法に思えるこのカレーダイエットですが、その用法容量、そしてタイミングを間違えると、反対に肥満に繋がりやすいダイエット法でもあります。
そこでここでは、カレーダイエットの正しいやり方について説明していきます。

カレーは1日最高でも1皿、しかも朝に食べる

いかにダイエットの効果があるとはいえ、それなりのカロリーを有するカレーライスを1日1皿以上食べるのは避けましょう。
また、主食となるカレーライスは、その食べ応えによるダイエット効果を狙うなら、朝に食べて日中の間食などをなくす方が効果的だと考えられます。
また、カロリー消費の減る夜間前の夕食時にカレーを食べると、消費カロリーにカレーのカロリーが勝ってしまい、夜間就寝中に脂肪が増加して肥満に繋がる恐れがあるので、ことダイエットでは夕食にカレーを食べるのは控えましょう。

らっきょうや福神漬け等の付け合わせはNG

更に良く付け合わせにするらっきょうや福神漬け等も、それぞれ100g辺り100kcalを軽く越える、案外カロリーが高い食材なので、ダイエットを行うときは我慢した方がよいでしょう。

反対に一緒に食べると効果的な食材は、一緒に食べると効果的な食べ物は前項で説明したニンニクによるダイエット効果を高めるため、「ビタミンB1」を多く含む食材。
これがなんとカレーに良く使われる「豚もも肉」には100g辺り0.91mgも含まれています。
これは成人が1日に摂取すべきビタミンB1の量のおよそ8割にも当たり、モモ肉に限らず、豚肉のどの部位にもビタミンB1は多く含まれているので、「ポークカレー」はばら肉などの油分によるカロリーにさえ気を付ければ、ダイエット効果が高くなると考えられます。

レトルトカレーでも効果はあるが、具材などが豪華な高級品は避ける

前述した通りレトルトのカレーでもダイエットに効果は見込めます。
手軽に食べられるので朝カレーにもってこいですし、唐辛子やニンニクパウダーなどを振りかけてよりスパイシーにしてあげると更にその効果がアップします。
一点だけ注意するなら、最近流行っている「贅沢レトルトカレー」の中には豪華な海鮮や和牛の肉を大量に使っている高カロリーなものもあるので、コスパの面から見てもダイエット中は避けた方が無難です。


以上3点を守っていれば、多かれ少なかれカレーがダイエットの効果を発揮してくれる可能性も高くなってきます。

おすすめのダイエットカレーレシピ

カレーにダイエット効果があることはわかりましたが、やはり肉を使ったカレーを食べるのは罪悪感が・・・という方に向けて、肉を使わずにそれでも食べ応えのある「ダイエットカレー」のレシピを紹介したいと思います。

おすすめダイエットカレーレシピその1・・・食物繊維で効果倍増!こんにゃくカレー

材料 (5皿分)

こんにゃく250g
小さじ1
ごぼう1/3本
しめじ1/2パック
お好みのカレーのルー1/2箱
適量
(選んだルーの表記に従う)
  1. こんにゃくは縦半分に切ってから、5mm幅の厚さに切ったらざるに入れ、塩を振り掛けて塩揉みしてあく抜きをする。
  2. 1をしっかり水洗いして、キッチンペーパーで水気を拭き取っておく。
  3. 2を耐熱皿になるべく重ならないように並べて、ラップはしないでレンジに約5分かける。
  4. ごぼうは皮を剥き2mm程度の輪切りにして、たっぷりめの水にさらしておく。また、しめじは根元を切り落として、小さい房に分ける。
  5. 鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したら、水から上げたごぼうを入れて先に煮る。
  6. こんにゃく・しめじを加え更に煮て全体に火が通ったら一度火を止め、ルーを入れて溶かし再び中火にかけ、かき混ぜながら温めたら完成

ポイント

お肉無しですがこんにゃくの噛み応えとカレーの味の濃さから、十分な満足感を得られます。
更にゴボウの食物繊維もとれるので腸環境も改善、白米のご飯をもち麦や押し麦ブレンドの「ダイエットご飯」に変えればダイエット効果倍増です。

おすすめダイエットカレーレシピその2・・・ルーで簡単大豆のドライカレー

材料 (2人分)

大豆の水煮
(缶でもパウチでも可)
60~70g
ピーマン1個
ニンジン1/2本
玉ねぎ1/4個
ニンニク2かけ
お好みのカレールー2かけ
大さじ3
サラダ油小さじ1
大正漢方胃腸薬
(隠し味)
1袋orお好み

作り方

  1. 大豆の水煮、ピーマン、ニンジン、玉ねぎをみじん切りにします。
  2. フライパン油を熱し、弱火でニンニクを炒め香り出しをする。
  3. ニンニクの香りがたってきたら1で刻んだ大豆以外の野菜を加え炒め、玉ねぎが半透明になってきたら最後に大豆を加えて炒める。
  4. 野菜がしんなりしてきたら、刻んだカレールーと水を加え、水っぽさがなくなるまで炒めたら完成。

ポイント

畑のお肉「大豆」を使うことで大幅なカロリーオフと女性の味方「イソブラボン」までとれるダイエットに美容にもってこいのレシピです。
4の行程で隠し味である胃腸薬を入れると、その漢方成分によってよりスパイシーでハーブの匂いも感じる「薬膳カレー」のような味わいになります。
「漢方薬イコールスパイス」なので、体には一切害はありませんが、独特の風味が苦手な方もいるので、その実行は自己責任でお願い致します。


以上2つ、ダイエットに向いているカレーのレシピをご紹介しました。

カレーダイエットの注意点

多くの方が抵抗なく、むしろ美味しくいただけるカレーでのダイエットはとても魅力的なダイエット法です。
しかし、いくつか注意してほしいこともありますのでここで触れておきます。

食べ過ぎに注意!

カレーはその辛さやスパイシーさから食欲を増進してしまう料理です。
前述した正しいカレーダイエットのやり方で「1日1皿まで」と知っているにも関わらず、ついつい食べ過ぎてしまう可能性は否定できません。
これを防ぐためには全てのダイエットに共通することですが、強いダイエットへの意思が必要になります。
でももし「カレーを食べ過ぎたな」と感じたときは、他の食事で摂取カロリーを制限したり、積極的に運動をしたりしてカロリーの消費に努めましょう。

香辛料のとりすぎによる胃腸障害の可能性

カレーに含まれるスパイスは確かに消化吸収を助ける効果がありますが、大量に摂取すると時として胃の内膜を痛めたり、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
カレーダイエット中にこのような症状が現れたら速やかにダイエットを中止して、胃や腸を休めて回復を待ってください。

このような細かい注意点はあるものの、ストレスフリーで続けられるこのカレーダイエットは「痩せたいけどしっかり食べたい」方向けのダイエット法だと言えるでしょう。

カレーダイエットの口コミ

ではここで、最後にカレーダイエットを行った方の口コミをまとめてみました。

【成功例】

・20代男性 好きなカレーで3キロ痩せました

朝カレーダイエットをして4週間で3キロ痩せました。
自分でスパイス数種類を購入して市販のルーに加えてスパイシーにして具は、野菜のみ。ご飯は お茶碗軽めに1杯、150gでキッチリ計って毎朝食べ、昼夜も和食中心で食べていました。
運動は駅まで15分の自転車ぐらいで取り立てて特にしてません。
痩せないと言ってる方は、単純にカレーライスのご飯を食べ過ぎなのかもしれませんよ?1度ご飯の量を計ってみた方がいいと思います。

・20代女性 テレビで見て始めたら・・・

お笑い女芸人のバービーさんが2ヶ月半で20kgダイエットしたのを見てはじめました!
どこにでもあるレトルトカレーを毎日朝食べてます。
お昼と晩は普通に、といってもやっぱりダイエットだからそこは腹8分目。
バービーさんはテニスやウォーキングをしていたけど、私は自宅でちょっぴり筋トレ。
そしたら、2週間で5㎏減量成功‼やっぱり少しは運動は必要ですよね

・40代男性 最初はやり方を間違っていました!

カレーは昔から好きだったので、良く食べていましたが、ダイエット効果があると人伝えに聞いてから食べる回数を増やしてランチや夕食で食べ続けました。
とはいえ1ヶ月たち、2ヶ月たっても一向に体重は落ちず・・・というか若干増えてきた!
「もうやめよう」そう思っていたある時、ふと見たサイトでカレーダイエットが詳しく紹介されていて、「カレーは朝食べる」という事を知り唖然。
それからは、朝カレーを食べるカレーダイエットを続け、4ヶ月現在では4kg痩せ、リバウンドもせずいい感じの体重をキープできてます。簡単だし、ダイエットしている感覚があまりないのでオススメですけど、しっかりリサーチしてから始めないとダメですね。

【失敗例】

・30代女性 始めてもう2ヶ月、はっきり言って効果なし

テレビで紹介されてから続けてみましたが、効果は出ず・・・
やはりカレーを食べるだけでなく、昼・夜の食事の量を減らしたりしないといけないんですかね?
それなら他のダイエットと変わらなくない?!って言うわけでもうやめます。

口コミを総合すると、やはり普通に食事をしながら行うダイエットなので、並行して有酸素運動等を取り入れていない場合はその効果が出るまで時間がかかり、心が折れてしまう方も多いようです。
成功するには、基本カレーライスで食べるのでご飯の量をしっかり調整したり、カレー以外の食事を合わせて見直したりしながら、結果が見えてくるまで根気強く続ける意思も必要なようです。

まとめ

市販のカレールーよりも自分でスパイスなどを好みに調整したオリジナルのカレーの方が効果が高いと言われていますが、スパイスを揃えるのも、カレーを1から作るのも大変です。
手軽な市販のルーやレトルトでも、中に入れる具材を工夫したり、スパイスを追加することで十分にダイエット効果を上げることができるので、ひとまずこの簡単な方法からこのカレーダイエットに挑むのが、ストレスも少なく返って減量への近道になってくれるかもしれません。