「朝食抜きが良い」という意見は、まだまだメジャーではありませんが、それでも最近では多くの方々が支持し、本も色々出ております。

 

では、「夕食抜きが良い」という意見はどうか?というと、これもぼちぼち出ているようですが、まだ本までは出ていないみたいです。

 

“朝食抜き”と“夕食抜き”では、食事の回数も、食事から次の食事までの時間も同じです。

 

それなら、「どちらのほうが良いのか?」という疑問は湧いてこないでしょうか?

 

実際、私は、そういうご質問を時々受けます。

 

実は、“朝食抜き”と“夕食抜き”では効果がかなり違うのです。

 

そこで、少し長くなりますので、今回と次回の2回に分けて、そういう話をさせていただきます。

 

さて、皆さまは、“同化”と“異化”という言葉を聞かれたことがありますか?

 

実は、これが“朝食抜きと夕食抜きの違い”に大いに関係があります。

 

初めに簡単に言いますと、“同化”とは、「食べたものを身に付ける」こと、“異化”は反対に「それをエネルギーとして燃焼させる」ことを言います。

 

もう少し詳しく説明しましょう。

 

食べ物を消化して、人間が利用できる形に変換したものを“皮下脂肪”として蓄え、あるいは、“グリコーゲン”として肝臓に蓄えたりすることを“同化”と言います。

 

これは主として“睡眠中”に行われ、昼間活動している間はほとんど行われません。

 

そして、その脂肪やグリコーゲンを、今度は“活動エネルギーとして燃焼させる”ことを“異化”と言います。

 

それでは、夕食を食べた後の“同化”から“異化”までの流れを簡単に図式化してみます。

 

夕食 ⇒ 消化・吸収 ⇒ 睡眠中に“同化”(皮下脂肪・グリコーゲンなどで蓄える)⇒ 翌日に“異化”(活動エネルギーとして燃焼)

 

こういう流れになります。

 

ですから、「朝食を食べないと午前中に力が出ない」などという「朝食抜き有害論者」の主張がいかに愚かであるかは、上記の流れをご覧になれば一目瞭然であると思います。

 

朝食を抜いたって、前日の備蓄がちゃんとあるのですから、全く困ることはありません。

 

これに対して、朝食、昼食はどうなるのかというと、“同化 ⇒ 異化”というプロセスを飛ばして、いきなり、“消化・吸収 ⇒ 燃焼”となります。

 

消化・吸収された栄養は蓄えられずに、即、その場で活動エネルギーとして使われるということです。

 

そこで疑問ですが、一日の食事の回数も、食べる量も、仕事量も同じならば、朝食抜きも夕食抜きもエネルギーの消費量は同じか?

 

反対の表現をすると、余って蓄えられる量も同じか?ということです。

 

実は、これが違うのです。

 

朝食を抜いて“夕食を食べたほうが”、その反対よりも効率が良いのです。

 

言い換えると、朝食を抜いて夕食を食べたほうが、少ない食事量でやって行けるということです。

 

車で言えば、“燃費が良い”と言えます。

 

これに対して、昼間はいくら食べても“同化”されず、ドンドン使われるため、「無駄使い」が多いということです。

 

さらに別の言い方をすれば、『太りたければ夕食をしっかり食べ、やせたければ夕食を抜け』ということです。

 

今でこそ食べ物は有り余り、いかにして食べる量を減らすか、いかにしてやせるかということに四苦八苦するという、何とも贅沢な時代です。

 

ところが、人類400万年の歴史のほとんど大半、というよりも、限りなく100%に近い期間は“飢餓との闘い”でした。

 

そういう中で、我々の祖先は、明るくなってから活動を始め、昼間は食べ物を必死になって探し求め、夕方になってそれを食べる。それから眠りにつく。

 

こういう生活であったはずです。

 

こういう歴史の中で、最も効率の良い仕組み、つまり、少ない食べ物でやって行ける仕組みが、我われの遺伝子に組み込まれているということです。

 

これは、ありがたい“神の恵み”であり、「夜あんまり食うと太る」などと迷惑そうに言うことは、本当は罰当たりと言うべきでしょう。

 

ですから、もしも、「食糧危機」に見舞われて食べ物が乏しくなって、「朝食と夕食のどちらを抜こうか?」という事態になったら、迷わず朝食を抜いてください。

 

今日は、“エネルギーの効率”という観点から、両者を比べてみました。

 

次回は、“頭脳や神経の働き”と“睡眠時間”という観点から見て行きたいと思います。

 

ところで、12月も上旬が終わりましたが、年賀状などのお仕事は、皆さまはいかがですか?

 

私は毎年この時期になりますと、住所録の整理などで大慌てでしたが、何しろ今年は5月から“断酒”ですから、そんなことは全くありません。

 

極めて順調です。

 

私は声を大にして申し上げたい。

 

酒は“百悪”の長!!

 

アルコール依存症患者の負け惜しみに聞こえますか?

 

 

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