アトピーのスキンケアは“肌の保湿”が最重要!


アトピーの方々にとって欠かせないのが、日々の“スキンケア”。
しかし、一体どんなことをすればいいのか、何を使えばいいのかなど、わからないことばかりで戸惑っている方もいるのではないでしょうか?

そこで今回はアトピー性皮膚炎などの肌トラブルに対するスキンケアの方法をまとめてみました。

なぜ“スキンケア”が大切なのか…?

アトピー性皮膚炎を持つ方々にとって、なぜ日々のスキンケアが大切なのか。それはアトピーを悪化させないため、そして、何よりお肌を守るためにとても重要な役割を果たすからです。

人間の皮膚にある“角質層”には、セラミドを主成分とした細胞間脂質があります。この細胞間脂質は、肌の保湿力やバリア機能を果たしており、この機能が低下することで、外部からの異物の侵入を防ぐことができなくなり、肌が炎症を起こしやすくなってしまうのです。
アトピー性皮膚炎の方は、この細胞間脂質が一般的な数値よりも少なくなっている傾向があり、それによって乾燥しやすく、刺激にも弱い悩める肌となってしまいます。
そんな状態から脱するためにも、日々のスキンケアで肌の保湿や保護をしっかりとしていく必要があります。
では、具体的にどんなことをすればいいのか、一つずつご説明します。

①入浴

アトピー性皮膚炎ならば、肌を清潔に保つことは何よりも重要です。どれだけ保湿や保護をしたとしても、バイ菌や汚れを残したままでは悪化する一方になるでしょう。
しかし、皮膚に対する刺激にも注意しなくてはいけません。そこで入浴するときに気をつけるべきポイントをまとめてみました。

まず、体を洗うときには、石鹸を体につける前に手のひらや泡立てネットを使ってよく泡立てましょう。より細かい泡の粒をつくることで、肌への刺激を軽減できるだけでなく、肌の細やかな溝までよく洗うことができるようになります。
このとき、ナイロンのタオルなど、肌に刺激を与えるようなものは使わないようにしましょう。肌を刺激してしまうとかゆみの発生や症状悪化の原因となってしまいます。

洗い終わったら、ぬるめのお湯でしっかりと洗い流しましょう。体に石鹸が残っていると、それが刺激となって悪化の原因になってしまう恐れがあります。
石鹸を選ぶときに、肌に残りづらいものを選ぶといいかもしれませんね。

入浴後、体を拭くときはこすらず包み込むようにしましょう。
濡れている状態の肌はとても刺激に敏感になっています。そのため、柔らかいタオルで優しく拭いて、なるべく刺激を与えないようにすることが大切です。

ほかにも、体が温まることでかゆみが出たりすることもあるため、長時間の入浴や熱いお湯での洗浄、体を温める効果のある入浴剤は避けるようにしましょう。
刺激の強い石鹸や入浴剤も悪化の原因となってしまう場合があるので、使ってみて肌に異常が見られる場合には、直ちに使用を止めることをおすすめします。

②保湿の方法

アトピー性皮膚炎から肌を守るには、“肌を保護する保湿”と“水分を保つ保湿”の二つが必要です。

まず、肌を保護する保湿は、肌の表面を保護することでバイ菌などから肌を守るだけでなく、水分の蒸発を防ぐ役割を果たします。
もし、肌にバイ菌などが侵入してしまうと、たちまち炎症やかゆみを引き起こす原因となります。そうなれば、かゆくて思わず肌を掻いてしまい、角質層にダメージを与え、より乾燥しやすく、炎症を起こしやすい状態となってしまうのです。
そのため、アトピー性皮膚炎の肌の人はまず“肌を保護する保湿”を意識しましょう。肌表面を保湿剤(ワセリンなど)によってコーティングすることで、異物の侵入を防ぐだけでなく、水分が蒸発しづらくして乾燥を防ぐことにもつながります。

さらに、肌の水分を保つための保湿も必要です。アトピー性皮膚炎の肌はとても乾燥しやすく、水分量が低下してしまいます。そのため、失った水分を補給するように肌に水分を与える保湿をしなくてはいけません。水分を吸着するための保湿剤(尿素など)や水分を保持するための保湿剤(コラーゲン・ヒアルロン酸など)を使って、しっかりと肌の水分補給を図りましょう。

また、先述したようにアトピー性皮膚炎の肌はセラミドが不足しています。そのため、足りていないセラミドを補給するためにも、セラミド配合の保湿剤を選ぶと、症状を軽減・改善できる可能性があります。
セラミド配合の保湿剤を使うときは、人間の皮膚に存在するセラミドと同じようなの造りをした“天然セラミド”か“ヒト型セラミド”が配合されているものを選びましょう。

ただし、セラミドは水には溶けにくい性質を持っているので、化粧品に配合するためにほぼ必ず界面活性剤が使われています。界面活性剤は、肌の刺激となる可能性があるので、使っていて肌に悪化や痛み、赤くなるなどの異常が見られる場合には、使用を控えたほうがいいかもしれません。

これらの保湿剤を自分の症状に合わせて上手く使い分けることができれば、アトピー性皮膚炎の原因となるバイ菌や刺激、乾燥から肌を守ることができます。

③日々の気をつけるべきこと

肌のセラミドは、角質層が新陳代謝によって生まれ変わっていく過程でつくり出されていくので、化粧品だけに頼って保湿をするのではなく、バランスの良い食事や早寝など、規則正しい生活を心がけましょう。

アトピー性皮膚炎は、ちょっと対策をしただけでたちまち治ってしまうようなものではありません。どんな治療をするとしても、結局は毎日の地道な行動こそ完治に向かう近道です。
辛いかもしれませんが、一歩ずつ踏みしめるように生活を改めることで、快方に向かうことがあると思います。
もし、本当にアトピー性皮膚炎から抜け出したいのであれば、今一度自分の生活習慣から見直してみましょう。