最近では化粧品にもオーガニックと言う言葉が広く使われるようになってきています。
オーガニックと聞くとそれだけで「体に良さそう」「安全に使える」と思う方も多いと思いますが、農作物に対しては日本でもJAS認定のオーガニック基準が設けられていますが、オーガニックを使った化粧品には日本では基準となるものがまだしっかり設けられていません。
オーガニックとは
オーガニックは直訳すると「有機の」と言う意味があり、有機栽培で育てられた作物を使ったものをオーガニックと呼んでいます。
有機栽培とは、化学肥料を使わず、遺伝子組み換えなどを行わず栽培することを言い、その栽培方法で育てられた植物等は「オーガニック」と呼ぶことができます。
海外では、オーガニックに対する認識が日本より高く、認定基準が各国ごとに設けられています。独自の認定基準を設け、基準に従い認定がなされています。
日本の農作物に設けられている認定基準は過去2年間において農薬や化学肥料が使われていない土壌で、同じく化学肥料や農薬を使われずに育てられた、遺伝子組み換え原料を使っていない農作物のことをオーガニックと定めています。
オーガニックコスメとは
オーガニックで作られた作物、植物を使い作られているのがオーガニックコスメです。
オーガニック基準であるJASは農作物に対する基準であるため、化粧品で認証を受けることはできません。
この基準が守られているか否かは、オーガニックの認証と同じく、どこかで責任もって基準を設け判断する必要があります。
海外では多くのオーガニックコスメ基準がありますが、その基準はオーガニック原料が70%~100%以上であること等、また防腐剤や合成色素、合成香料、遺伝子組み変え原料の不使用など、各団体によって厳しい基準が設けてあります。
ですが、現在日本では統一された認定基準はまだ確立されていません。
オーガニックコスメに対し、認定団体で少しずつ基準を設けようとの動きはありますが、海外と比べオーガニック原料の生産量が少なく、化粧品にオーガニック原料を用いることは難しい等の理由から、まだきちんとした基準が確立されていません。
基準ができるのは、まだ先のこととなるでしょう。
オーガニックと無添加、天然由来、自然派の違い
無添加、天然由来、自然派と聞くと、オーガニックと同じ化粧品と勘違いする方もいると思いますが、内容は大きく異なります。オーガニックとの違いを見てみましょう。
無添加とは
無添加化粧品とは、人工の添加物が加えられていない化粧品のことを言います。
人工添加物の中には、防腐剤、石油系界面活性剤、合成色素等がありますが、これらが含まれていない化粧品を無添加化粧品と呼んでいます。有機原料などの基準はありません。
天然由来、自然派とは
天然由来、自然派化粧品と言うのは天然の原料を使用して作られている化粧品のことです。
オーガニックコスメのように、原料の何%以上が有機農法での原料を使用すると決められておらず、わずかでも有機原料を含んだ化粧品のことを天然由来、自然派と呼んでいます。
無添加化粧品であっても、天然由来、自然派化粧品であっても化学合成添加物が含まれていないわけではありません。従来の化粧品よりも、できるだけ肌に優しいものを目指している化粧品で、オーガニック化粧品とは大きく異なります。
オーガニック認定を受けている化粧品なら安心?
海外のオーガニック認定を受けたオーガニックコスメなら安心と言えるのでしょうか?
海外には有機栽培で作られたオーガニックを使用した化粧品であるかどうかの認定団体が数多くあります。
国で認定機関を設けている場合もあれば、民間の機関が設けている認定団体もあります。
各団体によってその認定基準は違っていますが、厳しい認定基準が設けられており、それをクリアした化粧品だけが認定を受けることができます。
オーガニック化粧品の基準が設けられている認証機関を紹介しておきましょう。
・BDIH(ドイツ化粧品医薬品商工業企業連盟)
19のコスメメーカーで設立されたドイツのオーガニック認証団体。ロゴナ・ファファラと言った化粧品メーカーがBDIHの認証を受けています。他にもドイツのオーガニック認証機関には以下があります。
・NaTrue(ネイトゥルー)
・demeter(デメター)
・neuform(ノイフォルム)
・ECO Control(エココントロール)
・ECOCERT(エコサート)
フランスのオーガニック認証団体。認証国は50カ国以上あり、認証件数は35,000件以上と言われています。フランスはオーガニック最先端国であるため、他にも以下の認証機関があります。
・cosmebio(コスメビオ)
・ecobio(エコバイオ)
・Soil Association(ソイル・アソシエーション)
イギリスのオーガニック認証団体で、工業地帯から離れた場所で有機栽培されていることなど厳しい基準が設けられています。
・ACO(Australia Certified Organic)
オーストラリアのオーガニック認証団体です。
・ICEA(イチェア)
イタリアのオーガニック認証団体です。
オーガニック化粧品ならアレルギーの人でも使える?
オーガニック化粧品は無添加化粧品や自然派化粧品などと違い安心度も大きいものですが、だからと言って、アレルギーの方すべてが安心して使用できるものではありません。
例えば、化粧品の有機農法で作られた原料に大豆が用いられていれば、大豆アレルギーの方はアレルギー反応を起こしてしまいます。
オーガニック原料であっても肌との相性によっては、トラブルを起こしてしまうのです。オーガニック化粧品を選ぶ場合には、原料などに注意して自分に合った化粧品を選ぶ必要があります。敏感肌やアレルギーの症状が特に重い方は、オーガニックだからと安心して選ぶのではなく、その原料までに着目して選んでみると良いでしょう。