プラズマローゲン、フェルラ酸、ジオスゲニン、中鎖脂肪酸、フォスファチジルコリン、EPA・DHAがボケ防止に注目されているサプリになります。それぞれどんな成分なのでしょうか?
プラズマローゲン
哺乳類に存在するリン脂質の一種です。人間にも存在し、人間の体の細胞膜を構成する成分であり、特に脳細胞内に多く含まれています。
脳細胞の物質、神経伝達物質の輸送に深く関わっています。鶏肉や牛などの肉類やホタテ、牡蠣などに多く含まれており、特殊な技術で鶏肉やホタテから抽出されている成分です。
アメリカの研究でアルツハイマーになった人は脳内のプラズマローゲンの量が健常者よりも減少していることが分かっており、現在研究が進められています。
九州大学を中心とした研究チームではこのプラズマローゲンを利用した健康食品で研究を行っています。最近この中の研究でアルツハイマーから他の様々な認知症にプラズマローゲンの効果が一部で報告されており、今ボケ防止のサプリの中で最も注目されている成分になります。
フェルラ酸
植物の細胞壁に存在するフィトケミカル(植物に存在する自然の化学物質で、健康に良い影響を与えるもの)とよばれるものであり、米、麦、コーヒー、アーティチョークに多く含まれいます。
以前から抗酸化物質として有名であり、細胞の老化を進める活性酸素やフリーラジカルから脳を守ってくれ、細胞のダメージを抑えてくれる作用があります。フェルラ酸は認知症以外のサプリとして幅広く使用されている成分であり、以前から注目をあびています。
最近さまざまな研究からアルツハイマーの原因とされるアミロイドβ蛋白などの脳細胞への神経毒性抑え、ダメージを減少させることで認知症の予防したり、進行を抑える効果が期待されている成分です。
日本と韓国で行われた共同研究では、このフェルラ酸が含まれた食品で認知症の進行をおさえることができたとの報告があり、日本でもこの成分が注目され、現在あらゆるところで使用されています。
現在も米ぬかから抽出されたフェラル酸を使った健康食品が認知症に効果があることがわかっており、ボケ防止のサプリとして利用されています。また一部の医療機関でも販売されており、医療界での注目のサプリになります。
ジオスゲニン
ジオスゲニンは山芋から抽出された成分になります。このジオスゲニンは「若返りホルモン」として有名なDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と構造が似ている成分です。NHKなどにも取り上げられており、アンチエイジングで有名な成分になります。
このジオスゲニンですが、日本の富山大学で研究が行われ、アルツハイマーの原因であるアミロイドβ蛋白の沈着を防ぎ、脳神経細胞の破壊を予防する効果があることがわかっています。この研究から認知症への予防効果が期待され、ジオスゲニンを使った様々なボケ防止サプリが販売されています。
今のところ動物実験だけのためまだまだその力は未知ですが、期待がもてそうなサプリです。
中鎖脂肪酸
脂肪酸とよばれるオイルに含まれている成分の一種です。ココナツオイルやMCTオイルに含まれており、日本でも販売されています。
海外ではココナツオイルがアルツハイマーの予防に効果があることが分かっており、最近日本でも取り入れられることが増えたオイルです。
その中でも中鎖脂肪酸だけを取り出して、現在はサプリとして使用されており、認知症の予防や認知症の症状の改善のために使われている成分です。実はアメリカではかなり前から認知症への治療用の中鎖脂肪酸のサプリメントも販売されており、その効果が期待されています。
しかし日本では研究段階のためまだまだその効果ははっきりしていませんが、これから成果が待たれているボケ防止のサプリの成分の一種です。日清オイルなどが研究を行い介護施設などで使用され、一定の効果が報告されてはきています。
フォスファチジルコリン
人間の体に含まれるリン脂質の一種であり、レシチンを構成する一部と言われています。生物の細胞膜に多くが存在しており、体の情報伝達、物質伝達に広く関わっている成分です。
さらにフォスファチジルコリンは記憶に関わる神経伝達物質のアセチルコリンの材料になることもわかっています。フォスファチジルコリン自体は卵黄や大豆に多く含まれており、日常から簡単に摂取が可能な成分です。
アルツハイマー型認知症の場合脳内のアセチルコリンが減少することが分かっており、現在高濃度に抽出された成分がサプリとして使われています。この成分を利用した様々な研究も行われており、ドクターズサプリとしても販売されています。認知症の人の症状も改善する効果も一部で報告されており、注目されている成分になります。
EPA・DHA
EPA・DHAは青魚に多く含まれる脂肪酸の一種です。認知症の予防に注目されており、ボケ防止に比較的多くのひとがとっている成分のひとつです。
なぜEPA・DHAが人気かというと魚を多く食べる生活習慣が認知症になりにくいという報告から注目されるようになっています。
まだそのメカニズムについては解明されていませんが、ただ二つの脂肪酸には強い抗酸化作用があり、さらに動物実験では抗老化作用や記憶改善効果まで報告されています。
EPAに関しては血栓予防効果があり、脳の血管を守ることで脳梗塞などになりにくなることで認知症を予防すると推測されています。一方DHAは脳内の細胞に10%程度含まれており、学習や記憶に関与していることが分かっています。
また海馬などの神経伝達細胞の形成、ネットワーク形成にも重要な役割を果たしていると考えられており、DHAの効果が期待されています。
ただしサプリでの認知症予防効果はまだまだ疑問があるところですが、日本の研究でEPA・DHA、イチョウ葉エキス、リコピンを同時にとった場合に認知症になりにくかったとの結果からまた注目をあびています。