体臭物質は、持っている量によって体臭の印象が全く違う

投稿日:

ヨーグルトのホエーも量が増えるとヤギのニオイに!

春ですねぇ。福井のド田舎にも春が来ました。暖かい。幸せです。昨日は26℃もありました。今日もそんな感じです。

暖かくなると、ヒトは代謝が鈍ります。無理に体温を上げなくても周りの温度で体が温まりますから。だから基礎代謝の部分では体臭物質の分泌は減ります。しかし気温が高いという事は、臭気物質の揮発が活発になる。衣類や毛穴周辺に潜んでいる臭気物質がドンドン揮発して…結果、体臭が気になる人が増えてしまう。

この代謝と揮発の関係は面白いですね。本当なら、この季節、体臭物質の分泌が減るのだから、体臭が少なくなっても良いのに、異類や体表のケアが悪い人は、相変わらず体臭に悩むという事に… それに雑菌の繁殖も多くなります。体表や毛穴辺りでは、それほど変わらないけれど、衣類上ではだいぶ差があります。特に収納されているモノ。暖かくなると、タンスやクローゼットから出した途端に、臭う、なんてことも? ホラ、そこのアナタ。衣類のニオイって恐ろしい! って、実感してるでしょ?

さて、そういうわけで、この季節、冬とは違った意味で体臭が気になる季節ですね。汗もよくかく季節ですし。ということは若い世代の人たちの方が体臭で悩む季節と言えるかもしれません。

若い世代の代表的な体臭は、酸っぱい汗のニオイ、動物っぽいニオイ、アンモニアのニオイ、あと足のニオイ。まあどの世代でもこういう体臭は発生しますが、特に顕著なのが、若い世代。

甘酸っぱさは若者の特権

10代から健康的な20代前半の女の子は、甘ズッパイ体臭があります。それも30代女性のようなエグミのある甘酸っぱさではなく、軽やかな、ヨーグルトのホエー(つまりヨーグルトの上澄み)のようなニオイです。悪い印象のニオイではないですし、何とはなしに、私は青春時代(かれこれ30年ほど前)を思い出してしまうようなニオイ。可憐な、とでも表現したいタイプのニオイですが…これは、短鎖のカルボン酸が微量に含まれた汗のニオイ。しかし…このニオイ、たくさん集まるとヤギのニオイになります!

若い世代の男の子では、酢酸系の尖がった酸っぱいニオイが優勢で、この可憐なニオイがどこからも感じられない。そして尖った酸っぱさの陰に、どこか牛小屋のような、ヘタをするとヤギのような、動物臭さが隠れている。

この動物臭さの原因が、女の子の可憐なホエーのニオイと同じもの、と聞くと、誰でも驚いてしまうでしょう。でも、これも一つの事実です。もちろん、乳製品系の甘酸っぱさを持つ臭気物質も、ヤギのようなニオイを持つ臭気物質も、他にたくさんあります。けれど、若い世代に於いての短鎖脂肪酸は、同一と言えます。

可憐な香り⇒バターのニオイ⇒チーズのニオイ⇒ヤギのニオイ⇒牛乳雑巾のニオイ

あれ、どこかでこの話、書いたかも知れませんが、この可憐なヨーグルト臭も、ボリュームが大きくなると、最後は牛乳を拭いた雑巾のニオイになります。

実は、まだ体臭検査をリリースしていなかった頃、2015年の秋ごろですが、色々な臭気物質試薬を取り揃えて、それらを様々に組み合わせて、ヒトの体臭に似せた疑似体臭物質というものを作ってました。臭気物質試薬は30数種類、それらを組み合わせることによって日本人の殆どの年代、各年代の男性タイプ・女性タイプ、ワキガ臭も色々なタイプ、足のニオイ等を作ることに成功しました。

その実験のさなか。密閉出来て腕だけ突っ込める形のアクリルボックス(10万円もします)の中で、ある実験者が酪酸の試薬瓶(99.6%、5mL)をひっくり返してしまいました。彼女は隣にいた私の目を覗き込んだまま凍り付き、ボックスから腕を抜く元も出来ません。「あああ、恐れていたことが…」

幸いなことに、中ブタが効いていて、ほんの数百μℓこぼれただけでした。しかしボックスの中はヤギさんだらけ。まずはピペットで吸えるだけ吸って空瓶に移し、吸えない分は雑巾で拭き取って。

さて、その雑巾のニオイは如何に。

あーもう。子供の頃を思い出してしまったぜ! 5時間目と6時間目の間の休み時間にはしゃぎ過ぎて、えずきまくった末に戻してしまった田中君の…白い流動物を拭った雑巾。そう。あのニオイそのものでした。

アー汚くてゴメンなさい!

つ、つまりニオイとは、物量で印象が変わります…

ニオイはその物量加減で印象が変わり、可憐な女の子の体臭も、ボリュームが多くなれば、20代男性の動物のような体臭、30代男性のバターのような体臭、エグイチーズのニオイ、果ては…もう止めときます。

臭いの物質量で体臭が変わるなんて…不思議でしょ? 実は「体臭クリーニング」のサイト内で「ニオイの種類」というページがありますが、その中で様々な体臭の「ボリュームによっての進化形」を色々とご説明しています。

よければそちらもご覧ください。