分娩・産後を始め、女性の月のお悩みにも
古くから「妊婦のためのハーブ」として利用されてきたラズベリーリーフ。陣痛緩和や分娩促進をはじめ産後の回復・月経トラブルの緩和など女性特有の不調に幅広く効果が期待出来るでしょう。近年はダイエット効果も話題になっています。
ラズベリーリーフについて
基本データ
- 通称
- ラズベリーリーフ(Raspberry leaf)
- 学名
- Rubus idaeus
- 別名
- 木苺、ヨーロッパキイチゴ、ヨーロピアンラズベリー、フランボワーズ
- 花言葉
- 深い後悔、愛情、嫉妬、謙遜
- 誕生花
- 3月4日、4月26日、5月4日
- 科名/種類
- バラ科/低木
- 使用部位
- 葉
- 代表効果
- 収れん、鎮けい、鎮静、通乳、子宮筋・骨盤の筋肉調整、消化促進
- こんな時に
- 妊娠後期から出産後の妊娠中の子宮・骨盤調整、母乳の出を良くする、生理前症候群(PMS)、生理痛(月経困難症)、貧血、歯肉炎、口内炎、下痢
- おすすめ利用法
- ハーブティー、ハーブチンキ
- ハーブティーの味
- ハーブ系の爽やかさに微かな甘さがある、クセのない味
植物紹介
ラズベリーは広義だとバラ科キイチゴ属(亜種:Idaeobatus)に属する低木植物とその実の総称で、数十種類が該当しまが、一般的に「ラズベリー」と呼ぶ場合はヨーロッパキイチゴ(学名:Rubus idaeus)のことを指します。ヨーロッパの冷涼地が原産で、16~17世紀ごろイギリスで最初に栽培化されました。
ラズベリーリーフは出産に役立つことから「マタニティハーブ」とも呼ばれています。原産地のヨーロッパでは古くから助産婦などによって出産準備用に用いられることが多く「安産のためのお茶」として知られていました。妊婦さんが持ち歩くと良いという安産のお守り的な伝承もあったようです。
出産間近の女性だけではなく、生理痛や月経前症候群(PMS)などの女性特有の不調緩和に役立つハーブとしても注目されています。またラズベリーに含まれる「ラズベリーケトン」という香り成分に高い脂肪分解効果があることも報告され、ダイエットや冷え解消など、ますますラズベリーは女性の心強い味方となってくれそうです。
ラズベリーリーフの栄養・成分・期待できる効果
ラズベリーリーフティー
女性の体への働き
ラズベリーリーフに含まれるポリフェノールの一種「フラガリン」という色素成分が子宮筋や骨盤の筋肉を強壮・調整に役立つとされています。またノンカフェインなうえ、体を温める作用がり、鉄分も含まれています。女性に多いとされる貧血・貧血から起こる不調の予防にも役立ってくれるでしょう。
妊娠集(出産前)に
フラガリンの働きにより子宮筋や骨盤の筋肉を強壮・調整が期待出来ます。そのことからラズベリーリーフティーを飲むことで妊娠中の子宮筋を正常に保つ・陣痛を緩和緩和する・子宮収縮を促すことで分娩時間を短縮する・分娩による出血を抑えるなどのメリットがあるとされています。
子宮を収縮させる働きがあると言われていますので、妊娠初期・中期の飲用は避けましょう。ラズベリーリーフティーを飲み始める時期については妊娠8ヶ月以降もしくは37週目以降とされています。心配な場合は医師などに相談してみると良いでしょう。
いきなり大量に摂取せず、1日1杯からスタートしてください。
出産後に
ラズベリーリーフティーの子宮・骨盤の筋肉強壮作用は出産によって開いた骨盤や子宮が元の位置に戻るのを手助けしてくれます。また鉄分が補給出来ることで産後の貧血予防や母乳不足解消にも役立ちますし、ビタミンやミネラルが補給できることから母乳の質を整えてくれるとする説もあります。
女性特有の不調に
ラズベリーリーフティーは子宮の筋肉を整え強壮することからホルモンバランスを安定させる働きが期待出来ます。そのためPMS(月経前症候群)、月経困難、月経過多、更年期障害など女性特有の不調や痛みの改善にも役立つと考えられています。産後に生理痛が重くなったと感じる方にも適しています。
不足しがちな栄養素の補給に役立つことや、子宮強壮・ホルモンバランスの安定などの効果が期待できることから妊活中の体質改善としても利用できます。
その他の働きかけ
便秘・下痢の改善に
ラズベリーはタンニンを含んでおり、体内で腸を引き締める働き(収れん作用)により下痢の改善に効果が期待出来ます。またラズベリーリーフティーはペクチンなどの水溶性食物繊維が溶け出していますから、便の水分量を調節することでも下痢予防・改善に役立ってくれるでしょう。
消化の促進にも役立つと言われています。
脂肪燃焼・冷え性に
ラズベリーリーフは民間療法などで古くから体を温める作用があるとされていましたが、近年の研究でも「ラズベリーケトン」と呼ばれる香り成分が脂肪吸収抑制・脂肪細胞に直接作用して脂肪分解(燃焼)を促す作用があることが確認されています。働きはカプサイシンに似ていますが、ラズベリーケトンはカプサイシンの脂肪分解効果の3倍もの効果があるという発表もあり、ダイエット成分としても注目されています。
ラズベリーリーフティーでラズベリーケトンがどれだけ摂取できるかは不明ですのでダイエットに役立つかは定かではありませんが、上記作用にミネラルなどの栄養素の補充が出来ることも加えると体を温める・冷え解消による代謝促進などは期待できるでしょう。
外用(飲食以外)で期待できる効果
口腔内の炎症に
ラズベリーリーフには粘膜の炎症を抑える作用があるとされ、歯肉炎や口内炎、喉の痛みなどの症状緩和に役立ちます。チンキを水で希釈するかハーブティーでうがいをしても良いでしょう。
ラズベリーリーフの注意事項
- 妊娠初期・中期は使用しないでください。
- 帝王切開や早産の経験がある方、妊娠高血圧症や合併症がある方、帝王切開を行う予定がある方は医師に相談してください。
- 貧血が重く薬や鉄分サプリなど飲んでいる場合はタンニンによって吸収が阻害される可能性があります。