●光による変色のメカニズム 光にはさまざまな波長があり、特に紫外線の影響は強く、木材の成分の化学結合を切ってしまうほどです。木材の成分のなかで最も光に敏感なのはリグニンと抽出成分です。これらの成分が紫外線などの光を吸収して、分解し、変性していく過程で木材の色も変化します。 光による色の変化は、樹種によって異なり、色が濃くなっていくもの、反対にあせていくものなど様々です。例えば、ヒノキやパイン系は飴色に変化し、アメリカンブラックチェリー、ウォールナットなどは、その色合いにどんどん深みが増していきます。また、チークに見られる黒い筋は時間が経つにつれ、薄くなり、色の濃淡が少なくなってきます。さらに、熱処理をした木材は、色が明るくなってきます。このように光の影響は甚大ですが、その影響がおよぶ範囲は、木の表面に限られます。激しく色が変化するのは表面から約0.2mmの深さまで。つまり、表面を削ってしまえば、またもとの色が現れてきます。それが他の材料とは異なる無垢の木材の強みです。 | ポンデロサパイン ミャンマーチーク アメリカンブラックチェリー
樹種別 日焼け後の色の変化(無塗装) (左:原板の状態 右:経年変化後) |