2017/04/29更新
『ジョジョ』のスタンドバトルは知略戦、意外な能力などで見ていて白熱します。基本的にスタンド使いといったら10代半ば以降の人物、人間が多いのですが、中には「こいつがそうだったのか!」となるような「スタンド使い(本体)」も。動物だったり子供だったりと、そんな異色のスタンド使いをまとめました。能力を操れていなかったり、修行の果てに能力が目覚めた人までいて、奥の深いスタンド道です。
スタンドディスクとプランクトンのハイブリット生命体。自称「知性を持ったプランクトン」。当初は敵として除倫たちと戦いますが、敗戦。死亡したエートロという女囚の体を借りて復活し、自分を殺さなかった除倫を守るため味方になりました。それまでは固い口調だったのがエートロの性格、記憶に影響されてか割り合い砕けた口調に。通称はF・F。水分補給をしないと干からびる身の上で、よく水を飲んでいました。
親しみやすくはなりましたが、「人に認められるためには自分が変わるべき」として「欲求とは逆のことをする」方法を選ぶなど考えさせる一面も。終盤、スタンドをディスク化して抜き取るホワイトスネイクの正体を暴き立てますが、エートロの肉体が死亡。「知性を持って、友達に『さよなら』を言えるのが嬉しい」と昇天します。第六部ラストに彼女の姿が描かれていないことに関して「エートロの体は仮のものだからじゃないか」「ラストシーンで降っている雨全部が実はF・F」などと言われています。
スポーツ・マックス(ゾンビ)
【スタンド名】リンプ・ビズキット
【能力】死んだ生物を「ゾンビ」として蘇らせ操ります。ゾンビたちには生前のような上下等の概念がないため天井だろうと自由に歩行が可能です。「本能」で脳を食らい、人間以外の動物、それこそ剥製などもゾンビ化できます。
【登場】第六部
男囚。自分が死んでいることに気付かず、看守が自分や賄賂に気付かないことに文句を言っていました。プッチ神父からディスクを与えられた一人。その役目は「DIOの骨」を暴走させること。実は除倫の仲間、エルメェスの姉を殺した人物であり、エルメェスを追い詰めるも反撃されて激しい攻撃の末消滅しました。
緑色の赤ん坊(赤ん坊?)
【スタンド名】グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム
【能力】緑色の赤ん坊に近づけば、それに比例して体が小さくなります。(劇中では「2分の1X」と表現)
【登場】第六部
そのまま、緑色の赤ん坊。なんですけど、DIOの骨が懲罰房の囚人を植物化して、その魂(罪人の魂36人分以上)を吸収した結果生まれたというよく分からない存在です。「DIOの骨」というものが、そもそもプッチ神父が「天国へ行くために必要」としていたもののようですが、「ジョースター家の血統の証」である星型のあざをこの赤ん坊も持っており、色々と意味深長ではあります(第一部主人公ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIOにも星型のあざはあります)。
職人魂の果て能力開花したとされるスタンド使いたち
辻彩
【スタンド名】シンデレラ
【能力】本人曰く「メイクやマッサージで」理想の顔、体型を作り出すというもの。人相学とも併合された能力で、「玉の輿に乗れる」「芸能人と結婚できる」などといった「人相」に変換、固定が可能。ただし30分ごとに口紅を塗らないとその部分がボロボロになり別人の様相となります。
【登場】第四部
低血圧気味の気だるそうな話し方、いきなり女子高生の胸をもむなど色々タダゴトでないお姉さん、といった印象。幼少時より『シンデレラ』の魔法使いに憧れてエステティシャンの道を選ぶわけです。イギリスで資格を取って杜王町内で開店。「恋が叶う」「幸福になれる」などの噂で人気を呼んでいましたが、その実はスタンド能力で顔や体のパーツを入れ替え理想の人相に変えていたわけです。しかし料金さえ払えば何でもしてやる、というわけではなく「ルールを破った」者には「あなたが悪いのよ」と『シンデレラ』の教訓を引き合いに冷徹に思える一面も見せます。
劇中、山岸由花子がルールを破り(口紅を塗り忘れた)別人のように醜くなった際「もう一度だけチャンスをあげる」として無数の「顔」を出現させ、「本物を選べば元の姿に戻す」と約束。実際には正解の顔はなかったのですが、彼女の想い人、広瀬康一が由花子を好きになったと店までやってきます。「康一君が選んだ顔なら、どれでも構わない」「もし違う顔だったら、僕に見られたくないだろうから、僕の目を見えなくして下さい」というそれぞれの覚悟を知り、元の顔にしてやりました。「男の子を見る目は確かなようね」として。しかしそんな粋な計らいのできる人格、スタンドにまで昇華された職人芸も殺人鬼吉良吉影による爆殺という形で閉じるのでした。
トニオ・トラサルディー
【スタンド名】パール・ジャム
【能力】あらゆる料理の中に潜むスタンドが体の「悪い部分」を治すことです。医食同源を地で行くもので、食べた途端目から大量の涙があふれる、ボール大の大きさになるほど垢が出るなどの異様な光景が繰り広げられます。これはいわば膿を出しているようなものであり、食べた本人は「何時間も寝たようにスッキリ」したり、肩こりが取れたりするのでした。
【登場】第四部
矢でも生まれつきでもなく、料理修行の旅の最中気が付けば能力が開花していた凄いお人。イタリア語出身で片言の外国人訛りで話します。決まったメニューはなく、客の健康状態に合わせた魅惑的な料理(イタリアンがベース)を出し、かつスタンド能力で客を健康にもしてくれるナイスガイ。料理に関しては一方ならぬ信念を持ち、衛生面にも気を使っているため、手を洗ってもいない状態で厨房に入ると怒り狂います。