甲状腺は頚部の前方部分で、喉頭下の両側で気管の前方に位置します。

甲状腺はホルモンを産生させる器官です。

〇 甲状腺ホルモンの働き 

① 全身 (脳・心臓・消化管・骨・筋肉・皮膚など) の細胞・組織の新陳代謝を活発にし
  ます。
  発育や成長に欠かすことのできないホルモンです。

・ 
糖代謝 (腸管での糖の吸収、ブドウ糖の分解など) の亢進をします。

・ 
脂肪代謝 (血中コレステロールを下げる、脂肪酸の合成・放出など) の亢進をします
  。

・ 熱産生、
体温を上昇させます。

・ 
成長ホルモンの合成を促進します。

・ 
血球産生を促進します。

② 
精神、神経や身体の活動調整にも働きます。


甲状腺ホルモン
  
甲状腺ホルモンの働きの一つは体内の代謝機能亢進です。甲状腺ホルモンの刺激を
受けて、全身の臓器や組織の働きを活発にします。
甲状腺ホルモンが過剰になりますと、不必要に新陳代謝が高まり、酸素消費量が増えて
、安静にしていても脈が速くなったり、動悸や高血圧の原因となります。
甲状腺機能低下は、甲状腺に関係するC6~T3までの間で神経圧迫が見られ、
インシュリンの代謝低下により糖尿病の原因となります。
また甲状腺ホルモンはエネルギーを熱に変える作用もあり、自律神経に働きを調整する
作用があるために、精神的不安定、イライラ、多汗、暑がりなどにも関係します。
体内の代謝が活発になるために食欲が増し、食べても太らず徐々にやせていったり、
不眠 (神経過敏)、根気や集中力が無くなっていくのが特徴です。




<甲状腺の機能低下>


片頭痛の65%、関節炎、その他の慢性的な化学の問題は甲状腺の機能不全から生じます。

C6 (頚椎6番) ~ T3 (胸椎3番) に問題が見つかります。

機能低下では、交感神経系のC6からT3によく反応します。

これは身体の化学 (ホルモン) が悪化する最初のもので、ヨウ素か神経の供給が不足して
いることが原因です。甲状腺の機能が低下するとガンになります。というのは、身体の防衛機能が働かなくなるからです。
このような患者の脈は強いか固く、また甲状腺は肥大しているかもしれない。

症状/徴候

 1.肥満

 2.体温は36.1℃以上にならない

 3.疲労感

午前3時か4時に体温を計測させます。この時間は血圧と代謝が最低であるので、体温を
測るには最高のときです。

カリフラワー、トマト、ブロッコリは甲状腺を抑えるので食べてはいけない。

ケルプはヨウ素源として必要です。

甲状腺機能低下
  

原因・・・甲状腺機能低下になる主な原因は、交感神経系の神経圧迫であり、直接甲状腺を
     神経支配しているC6~T3間のサブラクセーションが考えられます。

主な症状・・・甲状腺機能が低下すると、夏でも厚着をするほど寒がりになり、精神集中に欠け
        、本を読んだり人と話をすることがとても苦痛になります。
        筋肉の低下も著しく、重い物を持てなくなり、少し歩いても疲れやすくなります。
        症状が進むと皮膚が青白くカサカサ乾き、むくみで顔が腫れぼったくなります。
        また、いつも眠い感じで、声も低くなり弱々しくなります。
        甲状腺機能低下になった人の多くは、片頭痛や関節炎を訴えるようになります。
            ↓
          リウマチ

甲状腺機能低下の主な所見

体重増加・体温の低下・疲労感・生理痛などがあります。重症の場合、C6~T3の矯正の他に
、多くのヨウ素を摂らせることが必要です。

※ 海産物の豊富な日本ではヨウ素不足が原因の甲状腺機能低下症はほとんどない。
  過剰なヨウ素の摂取は副作用があり禁物です。

<甲状腺の機能亢進>

甲状腺の働きを低くする必要があります。問題は副交感神経系のサブラクセーションが原因
です。C5から後頭骨まで、特にアトラス(C1=頚椎1番)/C2=頚椎2番・軸椎

症状/徴候

1.不安  いらいらする 落ち着きない等の精神症状

2.血圧の上昇

3.頻脈

4.頻呼吸 (動悸)

5.汗をかきやすい (汗っぽい手と足)

6.眼球突出症

その他  手指の振戦 (ふるえ) 体重減少 やせ 食欲亢進
                                   ↓
                                 肝臓に負担を来たす

・ 甲状腺腫

・ 眼球突出  

・ 頻脈
               この三徴を メルゼブルグの3徴といいます。

この問題のある子供は、頭を壁や床にぶつけて上部頚椎を震動させる自己療法のやり方を
試すことがある。

甲状腺機能亢進

原因・・・甲状腺機能亢進になる主な原因は、副交感神経の神経圧迫であり、後頭骨~C5間
     のサブラクセーションです。主にアトラス(頚椎1番)・アキシャス(頚椎2番) が多い。

主な症状・・・甲状腺ホルモンはエネルギーを熱に変える作用や、自律神経の働きを調整する
        作用と深い関係があるため、様々な症状を引き起こす原因となります。

カイロプラクティックの臨床にとって最も重要なホルモンです。

この甲状腺を支配している神経に圧迫が起こると体内の代謝に異常が起こり、多汗、暑がり、
イライラ、不眠、動悸、不整脈、下痢、血圧の上昇などの原因となり、手のひらが異常に汗を
かき湿ってくる。
さらに甲状腺機能亢進として眼球突出が見られるバセドウ氏病などが考えられます。
時には下肢の皮膚にしこりが出来て、色素が抜け皮膚の一部が白くなる奇病に悩まされること
もあります。