薬剤師は勤務中に白衣を着ているので、どうしても汚れが気になります。
実は、医療関係者の白衣がよごれていると、患者のほうが気になるのです。
病院では医師や看護師の白衣の汚さが、そのままその病院の印象になるといっても過言ではありません。
神経質な患者の場合は、それだけで病院を変えることもあるほどです。
同じことが薬剤師にもいえます。
薄汚れた白衣を着ている薬剤師には、誰も調剤を頼みたくありません。
しかし、どんなに気をつけても白衣がよごれてしまうことがあります。
しかも、汚れたからといって勤務中に白衣を替えるわけにもいきません。
うっかりつけてしまったボールペンのしみや、食事中の食べこぼしなどを簡単に落とす方法はないのでしょうか。
■汚さない工夫
白衣はしみやよごれが目立つので、とにかく汚さないようにするのが一番です。
でも、そうはいっても限度がありますね。
薬剤師の勤務で、どんなことに気をつければ白衣を汚さずにすむのでしょうか。
段ボールなどを運ぶときの注意
段ボールはほこりなどが付着しているので、意外に汚いものです。運ぶときは、なるべく白衣に密着させないようにしましょう。
また、床に置いた段ボールに白衣が触れただけでも汚れることがありますから注意しましょう。
食事中の食べこぼし
カレーうどんやトマト系のパスタを食べると、必ずといっていいほど麺がはねて胸のあたりを汚します。
白衣のときは、こういったものは食べないほうが無難です。
ボールペンのしみ
事務仕事をやっているときにうっかりつけてしまうのが、ボールペンの先が当たってできるしみです。
印鑑を使う場合は、朱肉がついてしまうこともありますから注意しましょう。
こういったヨゴレがついてしまったら、どうしたらいいのでしょうか。
薬剤師の場合、白衣は必ずしも毎日着替えるわけではないので、落とせるものであれば家で洗って落としたいものです。
■醤油や血液、インクの落とし方
これらは水に溶けやすいしみですから、基本的に水洗いで落とせます。
- 乾いたタオルを4つ折りにして敷き、しみのついた側をタオルに接するように白衣を置く
- 水をつけた古い歯ブラシでしみの外側から中心に向かって叩いて、下に敷いたタオルにしみを移す
- タオルの位置を変えながらしみの色がタオルにつかなくなるまで繰り返す
- 頑固なしみは洗剤を溶かした液を歯ブラシにつけて叩き、次に水で叩いてすすぐ
- タオルで水分を取って自然乾燥させる
血液は温度が高いと固まるので、絶対にお湯を使ってはいけません。
血液やインクが落ちない場合は、塩素系の漂白剤を使います。(白物の場合)
■ボールペンのしみ
- 同じインクでも、ボールペンのインクは油性ですから落とし方が違います。
- 4つ折りにしたタオルの上にしみの部分がタオルに当たるように白衣を置き、シンナーか除光液をつけた歯ブラシでこすって薄くする
- 薄くなったら塩素系漂白剤を薄めた50度程度のお湯の中に長時間つける
- 次に、洗濯機で洗う
■ファンデーションや口紅、ボールペンのしみ
油分を含むこれらのしみは、洗剤の原液かベンジン、アルコールを使います。
- 乾いたタオルを4つ折りにして敷き、しみのついた側をタオルに接するように白衣を置く
- 洗剤の原液を歯ブラシにつけて叩くか、軽くつまみ洗いする
- タオルの位置を変えてしみの色がタオルに移らなくなるまで繰り返し、次に水で叩いてすすぐ
- タオルで水分を取って自然乾燥させる
洗剤液は中心にたらすとしみが広がり輪じみになるので、直接白衣につける場合はしみの外側からつけてください。
■食べこぼし全般の効果的な落とし方
食べこぼしがついてすぐなら、食器洗い用の中性洗剤で簡単に落とすことができます。
食べこぼしがついた部分に食器洗いの洗剤をつけて、つまみ洗いしましょう。
しかし、時間がたってしまった場合や食器洗いの洗剤で落ちなければ、それぞれ食べこぼしの種類に応じて以下の方法を試してください。
■カレーやパスタ、ドレッシングのしみ
この方法を使えば、食事中にうっかりつけたしみも大丈夫です!
- 歯ブラシに中性洗剤をつけて叩く
- 塩素系の漂白剤につけおきする
- しばらくたったら洗濯機で洗う
■牛乳のしみ
- 酵素配合の洗剤と一緒に塩素系漂白剤を入れてつけおきする
- 洗濯機で洗う
蛋白質を含む牛乳は温度が高いと固まるため、必ず水を使いましょう。
■ぶどう、いちごなどの果汁のしみ
- 酵素配合の洗剤と一緒に塩素系漂白剤を入れてつけおきする
- 洗濯機で洗う
■水性ペンキのしみ
- ペンキが乾かないうちに中性洗剤の原液をつけてつまみ洗いする
■チューインガムのしみ
- 氷をガムにつけて冷やして爪ではがす
- 落ちない場合は、ベンジンか中性洗剤の原液をつけた歯ブラシで叩く
■墨汁のしみ
- 水を流しながら歯磨き粉をつけて指先でもみ洗いする
■襟袖汚れの落とし方
薬局やドラッグストアでは、白衣を自分で洗濯する場合もあるようですが、洗濯機で落ちないのが白衣の襟や袖のヨゴレです。
ここでは、襟袖汚れ落としのとっておきの方法をいくつかご紹介しましょう。
クレンジングオイルを使う
汚れのひどい部分にクレンジングオイルを塗って軽くもみ洗いして洗濯機で洗いましょう。
襟袖部分は主に皮脂によるものですから、クレンジングオイルで脂を浮かせれば落ちやすくなります。
ちなみに、シャンプーやシェービングクリームでも落とせます。
セスキ炭酸ソーダを使う
洗濯槽に水30リットルに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ2杯くらいを入れてつけおきして、あとは普通に洗濯します。
また、部分洗いの方法もあります。
水500ミリリットルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯入れた溶液で部分洗いして洗濯します。
セスキ炭酸ソーダで洗えば、臭いまで取れてスッキリします。