ピロリ菌はダイエットに影響するのか?
2017/07/25
ピロリ菌という名前を1度や2度は耳にしたことがあると思います。
胃に住み着いており、これがあると胃ガンなどにかかる確率が大きくなるということは何となくご存知の方も多いでしょう。
基本的にはピロリ菌があると、体に悪影響を及ぼしますので、見つかった場合は除染(取り除く)が必要になります。
ピロリ菌が残った状態であると、胃の活動にも影響し、食べ物などの消化にも影響があるので、ダイエットに良くないはずです。
ところが、中にはダイエットしたいのであれば、ピロリ菌は除菌してはいけないと提唱しているケースが見られます。
これは一体どういう根拠なのでしょうか?
今回はピロリ菌とダイエットの関係を考えていきます。
ピロリ菌があった方がダイエットに良いという根拠
まずは、ピロリ菌があった方がダイエットに良いという見解についてです。
ピロリ菌がダイエットに良いというのは、ピロリ菌は「悪玉菌ではなく、日和見菌の一種」であり、ストレスを抱えていない時にはピロリ菌は善玉菌になるという説です。
ピロリ菌があることにより、次の2つの効果があると言われております。
1つは食べ過ぎを防ぐ効果があることです。
グレリンという胃の中の食べ物が空っぽであることを脳に知らせるホルモンがあるのですが、その分泌をコントロールしているのがピロリ菌なのだそうです。
もう1つはピロリ菌が食道系の病気を減らす効果があるとのことです。
ピロリ菌を除菌すると、胃ガンが減る代わりに、食道癌などの食道系の疾患が増えるのです。
以上のことから、ストレスを減らし、ピロリ菌を善玉菌として働かせることが有効であり、胃癌にも食道癌にもならず、食べ過ぎも防ぐことができ、ダイエットができるというものです。
それとは別の説として、レプチンという満腹であるという信号を送るホルモンがあり、脂肪組織と胃の粘膜から分泌されているのですが、胃に炎症があると、レプチンの分泌が増強されることがわかっております。
ピロリ菌に感染すると、胃は慢性の炎症が起こしてしまいます(そのため、胃潰瘍や胃ガンにかかりやすいのですね)。
したがって、ピロリ菌を除菌すると炎症はおさまるので、レプチンの分泌が減少します。
もしレプチンが減ると、体脂肪が減ったものと判断され、体脂肪を増やように、命令を送るようになるそうです。
ピロリ菌がある状態はダイエット以前の問題!即刻除菌すべし
ピロリ菌がダイエットに良いという説は、果たして本当なのでしょうか。
これはあくまでも個人的体験からくるものですが、全く関係ないと思います。
というのも、実際に私自身がピロリ菌に感染し、除菌したことがあるからです。
健康診断でピロリ菌があると診断された際、今よりも10kg以上太っていた時期でした。
この時は体質的に痩せやすいなんてことは全くありませんでした。
上記で説明があったホルモンが働いていたなんてことは、どう考えても実感できません。
そして、その後ダイエットを始めるのですが、普通に、食事の見直しと運動で徐々に痩せることができました。
(この時は、まだピロリ菌を除菌していない時期です。)
そもそも、ピロリ菌は人間の体内に存在していないはずの菌です。
それをダイエットに良いからといって除菌しない方が良いなどと推進しているのは、どう考えてもありえない話です!
それに、ストレスを抱えなければ、日和見菌のままといっても、ストレスを抱えないで生きていくというのはほぼ不可能です。
どう考えても、ピロリ菌を抱えたままでいるのはリスクが高すぎます。
ダイエット以前に生命の危険にさらされているのですから、一刻も早く病院へ行き除菌することをオススメします!
ピロリ菌の除菌は難しくない
ピロリ菌とダイエットの関連については、上記で話した通り、基本的には関連のないものと考えていただいて問題ないでしょう。
ここでは、参考に実際に除菌方法について触れておきます。
ピロリ菌に効くとされる、とあるヨーグルト(LG21)が効果があると聞いて、食べている方もいるかと思います。
私自身も病院に行きたくないので、これでピロリ菌がなくなればと思い、積極的に食べていた時期がありましたが、ほとんど効果はありませんでした。
(LG21は、どちらかというと、感染を防ぐ効果の方が大きいのです)
除菌するには、現時点では、病院で診断を受けて、治療をするしかありません。
その治療方法は、所定の薬を服用するだけです。
具体的な薬の種類等の説明は省きますが、1日3回、7日間飲み続けます。
しかし、1回でも飲み忘れてしまうと効果がなくなるので注意が必要です。
なお、服用することで、次のような副作用が起こる場合があるとのことです。
・発疹、発熱、倦怠感、食欲不振、腹痛、吐き気、喉の痛み、リンパ節の腫れ、むくみ、尿量が少なくなるなど
・喘鳴、耳鳴り、めまい、発熱、咳、呼吸困難、蕁麻疹(じんましん)、腹痛、激しい下痢、血便、貧血など
ただし、これはあくまでもひどいケースで、基本的には心配する必要はないでしょう。
それ以外に注意するよう言われたのは以下のようなことです。
・薬は善玉菌も除菌してしまうので、便が緩くなる可能性がある
・食事の時に、味覚が変わる可能性がある
こちらについては、実際の服用期間中に、そのような症状はありませんでした。
ちなみに、薬の服用期間は、特に食事制限はなく、お酒も飲んで良いということでした。
薬を飲み終わってから1ヶ月の経過観察を経て、改めて病院で検査を受け、問題がなければ、無事除菌が完了したということになります。
もし、ピロリ菌があると診断を受けてしまった場合は、できるだけ早く除菌することべきです。
そして、すっきりした体でダイエットにチャレンジするのが良いでしょう!