肥満男性の精子量は少なく、異常がある精子の割合が多い?
肥満気味の女性は妊娠力が低下するといいますが、男性側の肥満はどうなのでしょうか。
肥満と妊活の関係を調べてみました。
太っていると男性の妊娠力に影響がある?
不妊治療を専門にしている医師の中では、体脂肪率の高い肥満体型の女性ほど不妊症へのリスクが高くなるといわれています。
肥満の状態だと卵巣や子宮の働きが弱まり、代謝が悪くなることで卵子の質も落ちてしまいますし、子宮筋腫や卵巣囊腫などの病気にもかかりやすくなるため、妊活中の女性は太りすぎないように気を付けなければいけないのです。
では、男性側は太っても大丈夫なのかといえば、やはり肥満は男性の妊娠力も弱めてしまうことが分かりました。
肥満男性は精子の質が悪くなりや精子の量が減る
これまで、男性の肥満と妊娠力に関係があるということは、あまり広くは知られていませんでした。
産婦人科でも、「男性が太っていると生活習慣病のリスクが高まるため、妊娠力も弱まってしまうのではないか」といった、憶測でしかなかったのです。
しかし、2008年にイギリス・アバディーン大学の博士が発表した研究結果で、肥満男性の精子には異常が出ていることが多いということが明らかになったのです。
この研究は、アバディーン不妊センターにおいて、2,037例の精液の検査結果とその男性のBMIを比較して検証したものです。
研究の結果、太っている男性の精子は量も少なく、異常がある精子の割合が多くなっていました。
逆に、BMIが正常値の20~25の男性は精液量も充分で、正常な精子の割合も多かったということです。
先進国では、精子検査で異常がある男性がどんどん増加していることが明らかになっており、先進国で問題になっている肥満傾向と精子の異常にどこまで関連性があるのかが注目されているそうです。
なぜ肥満だと精子の質が下がってしまうの?
肥満で精子の質が劣化する原因には、太っている男性のホルモンバランスが崩れがちであることや、太る原因になった不健康な食生活が精子にも影響を与えているのではないかといわれています。
また、精子は熱に弱いので、精巣の周囲に脂肪が多くつくと過剰な熱が加わってしまう可能性もあります。
イギリスでは「赤ちゃんが欲しかったらまずダイエットを」と、妊活のための体重制限をすすめています。
肥満とはBMI25以上
日本では、BMIが22くらいが標準とされており、25以上になると肥満になります。肥満は4つの段階に分けられていて、BMIが大きいほど度合いが強くさまざまなリスクが大きいとされています。
BMI 計算方法
BMIは、体重÷身長の2乗で計算します。
身長170cmで体重が70kgの場合、70÷1.72=24.22で、BMIは24になります。
肥満度
25~30未満 肥満1度
30~35未満 肥満2度
35~40未満 肥満3度
40以上 肥満4度
この計算式で、ご自分やパートナーの肥満度を調べて妊活に役立ててみて下さいね。
肥満男性の精子には遺伝子損傷のリスクも
肥満男性から放出される精子は量が少なく異常なものが多いということは研究であきらかになりましたが、そのほかにも遺伝子損傷との関連も強いと言われています。
遺伝子損傷の精子が受精をして妊娠が成立すると、生まれてくる赤ちゃんは何らかの障害を持っている可能性が大きくなります。
妊活のために、まずは健康的な体重を維持することが大切ですね。
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