女性特有の病気(婦人病)
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人に相談しにくい女性特有の病気ですが、その種類は様々です。こちらのページでは、子宮頸管炎や子宮内膜炎、子宮膣部びらんまで気になる婦人病の症状や原因・治療まで詳細に解説しています。また近年、話題になっている甲状腺ホルモンの病気についても分かりやすく解説しているので、気になる症状がある人は必見です。
その他の女性特有の病気
- 子宮頸管炎
- クラミジア、淋病などの性感染症によって子宮頸部に起こる炎症です。おりものが急激に多くなり、腰痛、性交痛、発熱をともなうことも。まれに、出産後や流産後、人工妊娠中絶手術後の不摂生、不衛生などが原因で起こることもあります。
- 子宮内膜炎
- ブドウ球菌、結核菌などの細菌が感染して起こる炎症です。人工妊娠中絶時や流産時、分娩時の子宮内膜の傷、非衛生的なセックスなどが原因でも起こります。症状としては、血液やウミのまじったおりものが出て、下腹部痛や腰痛、発熱をともないます。とくに月経前後は子宮内膜の抵抗力が弱まるため、セックスのタイミングには十分注意してください。
- 子宮膣部びらん
- 血がまじったおりものや、セックス後の出血がおもな症状です。
性成熟期の20代後半から30代になると、女性ホルモンの分泌量が多くなり、子宮頸管が花開いたように、内側の部分がみえる状態になります。このように、組織がまるで花が咲くように外側の膣のほうへ向かって開いた状態を「びらん」(偽びらん)といいます。ホルモン分泌がさかんな20~30代女性に多く見られるもので、めずらしいものではありません。出血や炎症がない限り治療する必要はないものですが、感染症が合併して出血しやすくなっているときなどは治療が必要です。 - 子宮頸管ポリープ
- セックスなどちょっとした刺激で出血し、受診したらポリープといわれ、驚かれる人もいるようです。しかし、子宮頸管ポリープの場合は99%が良性ですから、必要以上に不安になることはありません。
粘膜ポリープは、粘膜の増殖によって突き出てくるもの。とくに治療が必要ではありませんが、出血が気になるときは、外来での簡単な手術で取ることができます。 - 非特異性膣炎
- 膣の自浄作用が正常な状態であれば繁殖しない、大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などの一般的な細菌が原因で炎症を起こした状態のことです。
おもな症状としては、おりものが増える、黄色や茶褐色、悪臭のあるおりものが出る、膣がはれる、かゆみがあることなどがあげられます。
膣や外陰部を不潔にしたり、タンポンやナプキンを長時間取り替えずにいると起こりやすくなります。治療は、それぞれの原因菌に合わせて、処方された抗生物質の膣坐薬を用いれば、約1~2週間で治ります。 - 萎縮性膣炎(老人性膣炎)
- 更年期以降の女性に多い病気です。閉経後、卵胞ホルモン分泌が減ることで、膣の粘膜も萎縮し、うるおいがなくなっていきます。その結果、膣の自浄作用が弱まり炎症が起こった状態です。
出血性のピンクがかったおりものや茶褐色のおりものがみられたり、セックスのときに痛みを感じ出血したりします。
若い人でも、月経不順や無月経の人、ダイエットをしている人、ストレスの多い人などは発症することがあります。
治療としては、卵胞ホルモンの入った膣坐薬が使われます。 - 外陰炎・萎縮性外陰炎
- 肛門や尿道口がそばにある外陰部は、炎症を起こしやすい場所です。
感染性外陰炎は、糖尿病を合併している人に多くみられ、婦人科で糖尿病を見つけるきっかけになることも少なくありません。
治療は、原因となっている細菌をつきとめ、抗生物質や抗ヒスタミン剤、抗炎症剤などを服用し、かゆみ止めの軟膏や副腎皮質ホルモン剤も併用することもあります。
非感染性外陰炎は下着による摩擦や、せっけん、薬品によるかぶれ、アレルギー、肥満による股ずれ、糖尿病などが原因となって起こります。デリケートゾーンを清潔に保ち、皮膚の弱い人用の洗浄剤を使うことなどを心がけましょう。
また、更年期以降に卵胞ホルモンが減少すると、外陰部や会陰、肛門周辺が萎縮して薄くなり、かいて炎症が起きることがありますが、これは萎縮性外陰炎といわれるものです。非感染性外陰炎も萎縮性外陰炎も、原因をはっきりさせ、それを取り除いた上で、かゆみ止めの軟膏などで症状をやわらげます。 - バルトリン腺炎
- 膣口の左右にあるバルトリン腺に分泌物がたまって炎症が起きる病気です。ひどくなると血ウミが出て、激しく痛むこともあります。抗生物質を投与して治療しますが、繰り返し起きる場合には手術を行うこともあります。
- 子宮下垂・子宮脱
甲状腺ホルモンの病気
新陳代謝をうながすホルモン
甲状腺はのどぼとけのすぐ下の左右にあり、新陳代謝をうながしたり、カラダの機能を調整しています。機能が低下したり、逆に活発になりすぎてトラブルが起こると、女性ホルモンの分泌に影響して月経不順になることがあります。
1:甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で、代表的なものがバセドウ病です。おもな症状は、動悸、息切れ、手のふるえ、体重減少、前頸部のハレ、眼球突出、頻発月経などで、20~30代の女性に多く見られます。遺伝的な要因が強く、体質を受け継いだ人がストレスなどの原因により発症すると考えられています。治療法は、抗甲状腺剤の服用、放射線ヨード(アイソトープ)治療、甲状腺を手術で一部切り取る方法などになります。
2:甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が不足し、疲れ、手足の冷え、皮膚の乾燥、便秘、意欲低下などの症状が起きる病気です。40~50代の女性に多く、更年期障害と間違われることがあるので注意が必要です。やはり遺伝的な要因が大きいと考えられています。甲状腺ホルモン剤を飲んで、足りない分を補う治療を行います。