■出来てしまった深いニキビ跡

クレーター状に凹んでいる場合や
アイスピックで突いた穴の様に見えるもの
ニキビ跡の形状はいろいろあります。

いずれも、重症化したニキビが表皮の炎症にとどまらず
真皮層まで破壊してしまった為に起こる現象です。

ニキビ跡の中でももっとも治りにくいと言われています。

しかし、最近では真皮層に届くレーザー治療器を使った治療で
ニキビ跡の改善も不可能ではなくなって来ています。

ここでは、特に深いニキビ跡の治療についてまとめました。

■アンコア
従来のフラクセルレーザーの何倍もの威力がある
と言われているブリッジセラピー

「アンコア」と呼ばれる治療器を使って施術します。

アンコアでは炭酸ガスレーザーを使用して
皮膚に極微細な穴を開けて肌を蒸散させます。

この穴を修復しようと、周囲の健全な組織がより合います。
また開いた穴の先ではレーザーによりコラーゲン生成が促され
より深い部分から肌を入れ替える事が出来ます。

ダウンタイムが非常に長くなりますが
一回の施術効果は従来のフラクセルの３倍に相当します。

アンコアはレーザーの形状を変えて照射できるので
目の周りや小鼻の脇など細かい部分への施術も得意です。

施術には麻酔クリームを使用しますが、「かなり痛い」と言われています。
もちろんレーザーの出力を落とせば痛みも弱くなりますが
それでは効果が薄くなってしまいます。

アンコアは強力な肌の入れ替えが出来る事が特徴なので
多少の傷みは覚悟した方が良いでしょう。

翌日以降はメイクや簡単な入浴が可能です。
施術後２－３日は赤みや腫れがでます。

場合によっては１週間程度、肌にドット状の赤みが残る場合があります。
その後、小さなかさぶたになり次第に剥がれ落ちて行きます。

症状にもよりますが１ヶ月から３ヶ月程度を目安に３回程度の施術が必要です。
より深いニキビ跡の場合は更に回数を重ねる必要があります。

口コミでも、痛みは輪ゴムを腕にはめて強く弾く感じとの声が多かったです。
痛みに弱い方は遠慮せず医師に相談しましょう。

エコ２（eCO2）
アンコア同様に炭酸ガスレーザーを使用したレーザー治療器です。
名称は違いますが、同じ仕組みのレーザー治療器です。

エコ２もアンコア同様、かなりの痛みがあるようです。
しかし、痛みの感じ方には個人差があるようで
全く痛みを感じなかったと言う人もいました。

麻酔クリームの効きが悪い人や肌が硬い人は痛みが強い様です。

また、凹みの深さによって出力を変えて施術するので

凹みが浅い人は出力が低めなので痛みも弱い
凹みが深い人は出力が高めなので痛みも強い

と言うことになります。

■エルビウムヤグレーザー2940

エルビウム2940はアンコアやエコⅡよりも肌への到達度が深いのに
施術中の痛みはほとんどなく、ダウンタイムも短くなっています。

炭酸ガスレーザーと比較すると、水分への吸収が１０倍高く、
より深く皮膚の入れ替えを行う事が出来ます。

また、局所的に治療するのでダウンタイムも短く
何よりも麻酔無しで施術できる程、痛みが少ないのが特徴です。

１－２日程度は赤みが出ますが、概ね３日で落ち着いてきます。

４日目以降は照射部分が黒くなる事もありますが
表面の薄い皮膚が剥がれていき新しい皮膚に再生されます。

１回の施術で２０％の皮膚が入れ替わると言われています。

１ヶ月ごとに５回から６回程度の施術が必要です。

■レーザー治療は自由診療

いかがだったでしょうか？
エルビウムヤグレーザーは、取り扱っているクリニックがまだ少ないようです。

痛みが殆ど無くダウンタイムも軽減されているので
通える範囲にエルビウムヤグレーザーがある方にはお勧めです。

しかし、どのレーザー治療もすべて自由診療のため
費用はかなり高額になってしまいます。

アンコアやエコ２よりもエルビウムヤグレーザーの方が費用はかかります。

どちらも１度の施術で完全に消してしまえるわけではないので
医師とよく相談の上、信頼出来るクリニックで治療を受けて下さいね