オーガニックの仕掛け人による次なる一手

株式会社MASH UP 前野欽哉さん

オーガニックの「太陽のマルシェ」を手掛けてきた株式会社マッシュアップ前野氏が満を持して京都に進出する。オーガニックの生産者とのつながりを武器にアイスキャンディー「SHONAN POPS」を開発。鎌倉を本拠地に日本の各地でポップアップ出店で感触を確かめてきた。渋谷出身の前野氏がいきなり京都に住むこともびっくりさせられたが、なぜ京都なのか?今後の展望も含めてお話を伺ってきた。

April 8 2016, Interview

―最初に少しSHONAN POPSのお話から聞かせていただいたほうがいいですね。

SHONAN POPSはオーガニックの生産者との中で生まれた商品で、そのまま出せなかった作物をどのように加工して販売するかから生まれた商品なんです。その頃はジャムにしたらどうかとかジュースはどうだろうかと話をしていたのですが、そういったものは、すでにどこにでもありますよね?新鮮なフルーツをそのまま見ることができて、食感や香りを感じられる商品がいいという中でアイスの発想が生まれました。試行錯誤する中では特にアイス自体の食感を出すのに苦労したのですが、奈良のファーマーさんとのつながりで吉野の黒川本舗さんの葛粉と出会うことができました。それでSHONAN POPSの基本形が完成したんです。

―そうですね。去年(2015年)の夏はあらゆるものを凍らせてましたね(笑)

色々と模索しましたね。7月ぐらいから金沢や沖縄でポップアップで販売しました。スーパーマーケットで扱っていただける店ができたのもそのあたりですね。

―そうでした。ご当地POPSのアイデアもそのころに聞かせていただきましたね。で、今回の京都出店に至る経緯というのはどうなんですか?

実は別件で動いている中から決まっていたんですが、今回の御池の店をやっていただいている山下さんが当初はオーガニックのマルシェをやりたいということだったんです。奈良のオーガニックファーマーさんからのつながりで面白い加工品を集めるのを手伝ってほしいというお話がありまして、お話を聞きに伺ったんですね。そのときお土産にSHONAN POPSを持って。すると、これをやりたい!ってことになって。で、始まったわけです。

 

―京都の物件ありきだったわけですね。

そうなんです。マルシェをするには少し狭いかなという印象だったのでよかったと思います。ある程度商品量をそろえなければマルシェの魅力は出ないので。僕のほうも日本全国見てきた中で京都には店を出したいと思っていたので、京都ブランドのアイスとしてプロデュースする方向で進んだんです。

―そうなんですね。その話が進むまでに京都はリサーチされていたり、今回のような「京都本くず氷」のアイデアは出来上がっていたのですか?

京都はいろいろと調べていました。不動産業者さんにもあたってみて条件とかは調べていたんですが、錦市場では銀座よりも坪単価が高くてあきらめていました。その時にはまだブランディングのイメージはなかったんですが、御池をプロデュースするにあたってすごいスピードで決めていきました。

 

―あっという間に出来上がった感じですね。御池のお店を進めながら清水も並行して進んだんですか?

御池の店ができたことで、いろいろな人にお話しする機会ができたり、そこで知り合いにつながったりで、ずいぶんと話が進むようになりました。そんな中で清水の物件が出てきたんです。京都の知り合いの人の紹介で不動産屋さんにお願いしたらいい物件を出してきてくれました。

御池は京都のど真ん中なんですが、観光客は少なくて地元のお土産的な要素が強いです。商売的には薄利多売なんで観光客の方が多いエリアでたくさん売らなければキツイのですが、御池に店があるということは京都で商売をしようという状況で大変な信用になりました。本当に京都では人のつながりが大切だと身に染みました。

―なるほど。そうした出店への動きが大変な中でブランディングも合わせて進めていくのは大変ではなかったですか?SHONAN POPSからご当地POPSの流れでKYOTO POPSになるのかと思っていましたが?

外国人のお客さんをイメージしていたんですが、およそ外国人の観光の人気は東京より京都なんですね。で、日本のお菓子(=和菓子)のイメージも京都のイメージだということがわかりました。ちょっとしたものでも京都と書いてあるものが喜ばれる。私たちが思っている以上のブランド価値です。そこで、和菓子であるというコンセプトでロゴや店舗のイメージを構築しました。もう、そうせざるを得ない感じでした。

 

―和菓子ですか、何か次の商品に発展しそうな段階に上がったような気がします。

そうですね。もう次のアイデアはありますよ。ここで書いてもらっては困るのでソコは伏せておいてくださいね(笑)。※アイデアは聞かせていただきました。が、書けません。

―現在二店舗が営業されているんですが、困っていることはありますか?

そうですね。ひとつは季節が冬なんで(笑)。勝負は春からなんですが、本当は休憩できるようにしたいんです。コーヒーでも飲んでいただけるようにできたらよかったんですが、どうしても許可が下りないんですね。ただ、お茶ならいけそうなんです。ほうじ茶や抹茶です。なんでコーヒーはダメでお茶がいいのかわからないですが。

―そこは突けないところのような気がしますね(笑)。でも、お茶があるといいでしょうね。

今はシーズン的に石焼き芋も売っています。葛を中心に物販も商品を拡げてていきたいです。休憩もしてもらいながらお茶が飲めてとなると物販商品が売りやすくなるので、そうした方向で進めていこうと思っています。

 

―これからが楽しみですね。暖かくなれば当然冷たいものが出ますし。前野さんが持ってるオーガニックの繋がりの商品が充実するあたりでまたお話を聞かせてくださいね。

貴重なお話しどうもありがとうございました。

 

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