40代の主婦が、ミステリーショッパーのバイトの勧誘電話から130万円をだまし取られるまでを記事にしております。
自宅にかかった1本の勧誘電話から全てが始まった訳ですが、ここではその勧誘電話のやり取りについて詳しく書いております。
誰にでも起こり得ることですので、予備知識として知っておけば被害に遭わずに済むかもしれません。
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テレフォンアポインターからの勧誘電話から
5月7日
20代の若い男性から自宅に電話が掛かりました。電話対応は不慣れなのか、たどたどしい感じで、
「現在、あなたがお住いの地域に欠員が出たため、ミステリーショッパーのアルバイトをしてくれる人を探しているのですが、興味はありませんか?」
という内容でした。
そして、
「もし引き受けてもらえるなら、5月15日にエリアマネージャーの女性の面接を受けてもらいたい」
と、急いでいることをアピールしてきました。
覆面調査員のアルバイトに興味を持っていたために警戒感が弱まった?!
実は私、1年ほど前に、覆面調査員のアルバイトに何度か応募したことがあり、それはエステサロンの施術体験ができるというものでしたが、結果は毎回落選でした。
「やってみたいな~」と思いながらも、ミステリーショッパーは人気のアルバイトであることを知っていましたので、応募するだけ時間の無駄だと諦め、その後は応募することもありませんでした。
それが、何度応募しても落選だったのに、向こうからチャンスがやってきた訳ですから、私の胸は高鳴りました。
「興味あります!」
ちょうど仕事を辞めて失業中でしたし、詳しく話を聞いてみたいと言う返事をしました。
その若い男性は、テレフォンアポインターのようで、詳しいことは別の担当者から掛けなおすからと、名前と電話番号を伝え、一旦、電話を切りました。
この時点では、電話での勧誘でしたし、「信用はできない」という気持ちは確かにありましたので、しっかりと話を聞いて、怪しい会社なら断るつもりでした。
でも、もともと興味のあったアルバイトだったので、普段より警戒感が弱まっていたのかもしれません。
これが投資の依頼だったり、まったく興味のない分野の勧誘なら、速攻で断っていたはず・・・
奴らは、世の中にはミステリーショッパーに関心を持っている人が多く、やりたくてもなかなか当選しないことをわかっていて利用しているのです。
折り返しで真面目な印象の担当者からの電話が入る
数分後に、別の30代半ばくらいの、株式会社ジャパンモニタースタッフ、略して株式会社JMSの谷原と名乗る男性から電話が入りました。
電話番号は携帯のもので、080-2260-0257。
この谷原は、まるで企業の人事担当者を思わせるとても落ち着いた口調の男性で、チャラチャラしたことろが全くありませんでした。
一般企業でも十分やっていけそうなこの男が、どうして詐欺に手を染めたのか。絶対に渡っていはいけない川を、何故渡ってしまったのか。それは謎ですが、人を騙しているなど微塵も感じさせない話しぶりでした。
株式会社ジャパンモニタースタッフの説明
谷原は、株式会社JMSがどんな会社かを説明しはじめました。
- 本社は東京の新橋にある会社で、会社のパンフレットや契約書などは後日郵送する
- 支店は大阪にもある
- その他の地域には支店や営業所はないが、現地にエリアマネージャーと呼ばれるスタッフが常駐していて、アルバイトさんのお世話をする
- 主なクライアントはファミレス最大手チェーンの●●●●●●である
- 調査にかかった飲食代などの費用はすべて経費となり、アルバイトさんの平均月収は5万~10万円くらい
- 1回の報酬額は3,000円~18,000円で調査内容によって単価が異なる。調査の翌営業日に振り込みされ、交通費は月に1回、まとめての清算となる(月末締めの5日払い)
- 自分の空いた時間にできる仕事を、ネット上でピックアップして選ぶ。1ヶ月は試用期間でその期間はピックアップはできず、会社が指定した一通りの調査を経験してもらう
- 確定申告は不要。扶養の範囲内での調整可能。オーバーしたら社会保険の加入も可
私はこの中の5番に大変興味を覚えました。それは、覆面調査のレポート提出のアルバイト代(時給)はもらえても、調査でかかった飲食代が自腹の場合があることを知っていたからです。
正直、飲食代やエステやマッサージでかかる施術代が自腹だと、あんまりお得感は感じませんし、大した稼ぎにはならないのですが、経費になるのなら話は別です。
当時失業中だった私にとって、自宅にいながら5万~10万円の収入が得られるという条件は、自分の理想とする働き方にマッチしていると感じました。
この時点で、私の気持ちはかなり盛り上がっていました。
一旦、気持ちを盛り上げておいて、おあずけ戦術
しかし、ここからが奴らのずるいところで、これまでに散々魅力的なことばかりチラつかせて私をその気にさせておいて、アルバイトとして正式に採用するには試験に合格する必要があり、採用されないと詳しいことは教えられないと言い出します。
ミステリーショッパーになった自分を想像するくらい、かなり気持ちが盛り上がっていた私は、一旦ここでガッカリさせられますが、同時に闘志に火が付き、「何とか採用されたい!」という気持ちが芽生えてしまったのです。
これはまさにおあずけ戦略で、これまでは「アルバイト勧誘者と口説かれる立場」だったのが、ここからは立場が逆転して「人事担当者とアルバイト求職者」になってしまったのです。
単に私がバカで、引っかかりやすかっただけかもしれませんが、後から考えると、うまく心理を利用したテクニックが感じられました。