赤ちゃんのデリケートな乾燥肌には保湿ケアが大切なことは知っている人も多いでしょう。新生児からの保湿剤を常用することで、将来のアトピーやお肌リスクを軽減することができることが、国の研究機関によって発表されています(国立成育医療研究センターより)。赤ちゃんの保湿剤は、よく使われているベビーオイルやワセリン、ベビーローション、ベビークリーム、など様々な種類があります。今回は、中でも保湿力が高いと言われる、ベビーオイルとワセリンについてまとめました。
ベビーオイルとワセリンの違いとは?
赤ちゃんの保湿ケアによく使用されているベビーオイルとワセリン。2つの違いを詳しく見てみましょう。
1.ベビーオイルとは?
ベビーオイルの成分
ベビーオイルは、石油由来のオイルが多く、正式名称では「流動パラフィン」と呼ばれています。他にも、ミネラルオイルやヌジョールなどと呼ぶこともありますが、これらはすべて流動パラフィンを指しています。
石油を精製して作られていると聞くと、「赤ちゃんのお肌に悪いのではないか?」と不安になってしまいます。しかし、現在では不純物をしっかりと取り除く精製技術が発達しているため、科学的にも安定しており、酸化もしにくくお肌には安全で刺激も少ないと言われています。
ベビーオイルの効果
ベビーオイルは、皮膚の表面に油膜を張って、肌内部にある水分を逃げないようにする役割を持っているため、お肌への保湿力は高いのですが、水分を与えてあげるという作用は持っていません。お肌に「フタ」をして水分を閉じ込めるという点では優秀な効果を持っているため、ベビーローションなどの水分を与えてくれる保湿剤と併用すると効果的です。
ベビーオイルの注意点
一方でベビーオイルは、選び方を気を付けないと、ベタつきがひどく、お肌への負担になることもあります。お肌にフタをするという特徴から毛穴を埋めてしまうことも。
値段だけでベビーオイルを選ぶことはせずに、なるべく安全な成分でつくられているかを事前にチェックしてください。お肌への伸びなど、使い心地も愛用者の口コミなどから調べておくと良いですね。
2.ワセリンとは?
ワセリンの成分
ワセリンは、石油を蒸留した後に残った物を精製して作られています。こちらもベビーオイルと同様に、石油からできていると聞くと赤ちゃんのお肌への刺激が心配になりますが、酸化・腐敗はしにくくお肌への刺激はいたって低いため安心してください。
乾燥肌やカサつきなどで赤ちゃんの皮膚が粉を吹いていたり、よだれかぶれてなどの肌荒れの際に皮膚科で処方されることが多いようです。
ワセリンの効果
ワセリンは、お肌のバリア機能が低下した時に使用することで、刺激や乾燥から守ってくれる作用を持っており、「お肌を保護する」機能が高い保湿剤です。
ワセリンも赤ちゃん用の刺激が少ないものを選ばないと、逆にお肌に強い刺激を与えかねないため、選び方には注意が必要です。赤ちゃん用として販売されているワセリンとしては、健栄製薬の「ベビーワセリン」が有名です。
ベビーオイルとワセリンはどちらが赤ちゃんにおすすめ?
保湿力はどちらが高い?
ベビーオイルとワセリンを比較すると、同じ面積に同じ量を塗った場合、ベビーオイルの方がワセリンよりも約1割ほど保湿力が勝るようです。しかし、それぞれはテクスチャーに違いがあるため、その保湿力を単純に比較するのは難しい部分もあります。
赤ちゃんのお肌にはやさしい植物性のベビーオイルを使って
石油由来のベビーオイルやワセリンは、精製技術が向上していることから、現在では不純物が少なく赤ちゃんのお肌にも安心と言われています。しかし、それでも赤ちゃんには出来るだけ不純物の含まれないシンプルなものを使いたいのがママ心ですよね。
そんなママにおすすめなのは、植物成分で出来た天然由来成分100%のベビーオイル。植物から搾油されたオイルを原料にしているベビーオイルであれば、お肌への刺激が少なく、とことん赤ちゃんのお肌への優しさに配慮されています。赤ちゃんのお肌に浸透し、天然オイルの栄養素を皮膚の奥の方まで届けてくれるのも嬉しいポイントではないでしょうか。
ベビーオイルはベビーマッサージにも
植物性のベビーオイルは、赤ちゃんとママのスキンシップの1つであるベビーマッサージにも最適です。ベビーマッサージには伸びの良いサラサラとしたベビーオイルがおすすめです。お肌への摩擦を防ぎながら、ベビーマッサージの効果を高めてくれます。
植物性のベビーオイルも使用前にはパッチテストで確認を
筆者おすすめは天然の植物由来100%でできているアロベビー アンジュ マッサージオイル(80ml/2750円<税抜>)です。人気ベビーマッサージ師である元NICU(新生児集中治療室)勤務の蛯原英里さんプロデュースのベビーオイル。ベビーオイルは香りがあり色気づけているものが多い中、これは無香タイプの無添加100%オーガニック。とことん、赤ちゃんへのやさしさにこだわってつくられたベビーオイルです。
一方で、どんなに低刺激のベビーオイルであっても、赤ちゃんのお肌には合う合わないの個人差があるため、使用前のパッチテストはしっかりと行いましょう。また、植物由来のベビーオイルは、合成保存料が無添加で長期保存には向かない特徴も。早めに使い切ることも大切なポイントです。
いかがでしたか? ベビーオイルとワセリンには、それぞれ特徴がありますが、一番大切なのは赤ちゃんのお肌に合っているかということ。使用前のパッチテストは必ず行い、もしも赤ちゃんが舐めてしまっても安心なくらいの安全なものを選ぶようにしましょう。