北欧現代建築・インテリアは"自然"と"オーガニック"がキーワード!

シンプルで機能的と世界中で親しまれている北欧デザイン。デンマークの家具、フィンランドの食器、スウェーデンのファッションは日本でもお馴染みですよね。そんなデザインのメッカ北欧では、今、現代建築がホット!自然素材を使ったオーガニックな建築物やインテリアが増加中なのです。特にノルウェーの若手によるミニマムで環境を意識した現代建築は革新的で先端をいくとさまざまな業界、そして旅行者から熱い視線を注がれています。今回は、自然やオーガニックをコンセプトにした面白い建築・インテリアをご紹介したいと思います。

これは、ノルウェーの中部に位置する山脈に建つThe Tverrfjellhytta Wild Reindeer Pavilion。トナカイの展望台です。このあたりは珍しい植物や動物が多く生息するところ。ヨーロッパで最後と言われる野生のトナカイの群れやジャコウウシを真近で観察することができ、子どもの教育プログラムの一環に役立っています。

ユニークなのがインテリア。まるで彫刻したような美しい曲線を描いている巨大な木のベンチが印象的です。実はこれ、天然水によって形成された松の梁なのです。とてもダイナミックだと思いませんか?こうしたありのままの天然素材を活かしたオーガニックなインテリアが今、非常に注目を集めているんです。
夜はこのようにパビリオンが浮かびあがって幻想的。星や空の定点観測もできます。

建築はSnøhetta。オスロとNYを拠点に活動する国際的な建築家集団です。

雄大な自然に囲まれたこのミニマムなデザインの箱。ランドスケープアーキテクトはとても北欧らしい建造物と言えるでしょう。

自然を満喫できるサステナブルなホテル

一方こちらは一見すると木のキューブに見えますが、実は「raw Norwegian nature(ノルウェーの生の自然を味わう)」をコンセプトにしたホテル Juvet Landscape Hotelです。

7つのキューブ状の部屋があり、それぞれ谷、川、庭、山に面していてドラマティックな自然の景色を眺めることができます。

建築家はノルウェーのJensen & Skodvin。 Jan Olav Jensen とBørre Skodvinによるユニットです。まるでホテルが自然の一部であるような、まわりの景観に溶け込んだ建造物を作りたかったそうです。

現在建築においては、いかに少ないエネルギーで物を作るか、つまり環境やエネルギー、エコを意識したコンセプトに焦点が集まっています。再利用素材を使うのも今の傾向のようです。

「サステナブル」も大事なキーワード。地球環境を保ちつつ持続が可能なものが求められているのです。

ノルウェーは教会も木でできています!

これは、The new Community Church in Knarvik。ノルウェーの北ベルゲンに位置する木造の教会です。教会と言うと石造りをイメージしてしまいますが、木で出来た教会はおそらく世界的に見てもノルウェーだけ。と言うのも、ノルウェーは中世から無傷のまま残る木造教会を持っている北ヨーロッパで唯一の国なのです。木造の教会作りは実はノルウェーの伝統芸?

建物は、丘の中腹にあり自然環境を考慮して建てられました。周囲の風景とのコントラストが美しいと観光者からも評判です。この独特で革新的な教会は地元のランドマークになっています。

内観も松の木を明るく加工して仕上げられています。明るくてクリーンなイメージ。美しいですね。

設計は、オスロを拠点に活躍するインディペンデント系の建築家Reiulf Ramstad Architects。

このように木の良さを存分に活かしたミニマムでモダンなコンセプトの現代建築は北欧が一歩先をいっているかもしれません。

ナチュラルな素材を活かしたインテリア

もっと北欧の生活に根ざしたものを挙げるとするなら、この照明が代表選手です。その名もズバリNorwegian Forest lights 。ノルウェーの森がモチーフとなっていて、灯りをつけた時にその景色が浮き上がるという木製のライトです。光と影を巧みに活かしています。

デザイナーは、オスロ在住、71年生まれのCathrine Kullberg。この手作りの照明で一気にブレイクしたデザイナーです。このひとつひとつ手作業というハンドクラフト感も人気の秘密かも。

空港のDFSだってグリーン&ナチュラルなインテリア

ノルウェーへの玄関、オスロのガーデモエン空港の免税店は、木の素材を最大限に活かしたインテリアになっています。

デザインコンセプトはずばり"ノルウェーの自然"。ノルウェーの肥沃な緑、新鮮な空気と水、ドラマチックな景色と光と自然環境の感触を表現したそうです。

建築デザインは前出のSnøhetta。

ナチュラルな素材で作られた究極のモダニズム。クリーンでとても清々しい空間になっています。

山のキャビンもオーガニック!

ノルウェーにはこのような山のキャビンがいたるところにあります。Rabothyttaと言ってノルウェー観光協会が運営するアウトドア愛好者のための宿泊施設です。ノルウェー人は、スキーやトレッキングを楽しみながらこのようなキャビンで1週間過ごし、自然を体感するのが大好きなのです。

写真は北ノルウェーにある海抜1200mに建つキャビン。2014年にオープンしたばかりのこのキャビンには、7つのベッドルームがあり家族やグループで利用できるようになっています。また、学校の旅行や授業で訪れる生徒達にも適しています。なんと、ペットの犬と飼い主のための独立したベッドルームもあるそうです。

設計は、世界的に有名なノルウェーの建築事務Jarmund/Vigsnæs AS Arkitekter が担当。この建物のオーガニックな外観とテイスト。これが今、建築のトレンドのひとつとなっています。

いかがだったでしょうか。自然素材を使った北欧の現代建築やインテリア、素敵だと思いませんか? 自然派やオーガニックな暮らしとは、なにも食べ物やコスメ、ファッションに限ったものではありません。北欧では、住まいや建築もすでにオーガニックの波がきています。
設計も、デザインも、コンセプトも革新的。と同時に、機能的で使いやすい、心地が良いところが特徴です。機会がありましたら是非訪れてみてくださいね。