女性にも、痩せていても、予備軍も増えている、隠れ糖尿病とは?

Date:2012.10.09

最近糖尿病や、予備軍が増えていると言われ、この50年で40倍になっているとも。これまで、糖尿病は中高年の男性に多く、太った人がかかる・・といったイメージがありましたが、実は女性や痩せている体型の人でも、予備軍と言われる人が増加しているようです。

一旦病気になってしまうと、食事に気を使ったり、治療も必要になり、合併症も心配なので、気をつけたい病気ですが、生活の中で少し注意するだけで、予防できるので、実践していく方法などを紹介します。

糖尿病とは?

大きく分けて2種類あり、ウィルスの感染などが原因のⅠ型と、生活習慣病とされるⅡ型があり、現在日本人の場合、9割は生活習慣からくる、Ⅱ型と言われています。糖尿病は、食事などで摂った糖分が、処理しきれずに血液中に糖が多くなる病気です。増えている患者の中には、40代女性が2割近くいるとの報告もあります。

また、糖尿病は、病気そのものが与えるダメージだけでなく、合併症を起こすことが心配。失明する人の中で占める割合も多く、年間3000人が糖尿病が原因とも。他にも神経や腎臓などの病気になることが多く、糖尿病罹患から10年で50%、20年で100%とも言われています。

若い女性も妊娠時には、リスクに

若い女性でも、妊娠の際などには大きな問題となる病気で、症状がないからと安心せず、糖のコントロールは誰もが考えたいことです。
Ⅱ型のタイプは、健康診断や、人間ドックなどの血液検査などで、血糖値が高いと言われて発見されるケースが多いのですが、隠れ糖尿病や、その予備軍の人は、実はこれまでの一般的な、こうした検査では発見しにくいタイプでした。

発見されにくかった理由

従来の血液検査では、空腹時の糖の値をはかり、食後の糖が高いまま減らないで持続するタイプを、見つけるためには有効でした。

しかし、隠れ糖尿病と呼ばれているタイプは、空腹時の血糖値は低いのですが、食後急激に血糖値が上がることが特徴で、こうした検査では見つけにくいことがわかってきました。

そこでこうしたタイプの発見のために、血液中の糖を計測するのではなく、血液中のヘモグロビンの中のA1cという物質を使った検査法が使われれるようになりました。糖は血液中でヘモグロビンとくっつきやすく、この量は食後すぐでも、空腹時も変わらないので、このヘモグロビンにくっついている糖を測ることで、糖の量を測る方法です。

新しい検査法で、新たに3割の糖尿病と予備軍発見の報告も

検査そのものは、少し細い針で一突きするだけ、結果も専用の機器があれば、10分程度ですぐに出るので、大きな負担が無く検査も可能です。東京の足立区内では、この検査機器を薬局に貸し出して、広く希望者に検査を行った結果、糖尿病とその予備軍と疑われる人が3割いたという結果も出ているようです。

こうした予備軍が疑われる人の中には、他には特に病気もなく、体型も痩せ型の人、そして女性も意外に多く、痩せているので、健康に気を使っているから、と安心できる訳ではない・・ということも、言われているようです。一部の健康診断では、この検査も行われているケースもあるので、診断結果のHbA1cという項目がないか、チェックしてみましょう。

食生活を少し変えるだけでも、予防になり、太らない体質に

糖尿病を予防し、治療するには、食を含めた生活の改善が基本。将来も太りにくく、糖尿病にならないために、食生活で注意すると良いポイントがいくつかあります。

食生活のポイント

基本は、バランスよく食べること、塩分は控えめにすること、外食する時には工夫を(野菜を多めに摂る、塩分と炭水化物は残すなどして、控えめにするなど)、ゆっくり食べる、甘いものは控えめに、夜食はやめるなどがポイントです。

    <効果があり、やると良いこと>

  • 食物繊維が多い物を、メニューに取り入れる(糖分の急激な吸収を抑えてくれるので)
  • 食事は食物繊維の多い、野菜類から食べる習慣をつける(同様に、糖の吸収を抑えてくれ、満腹感にもつながるので、食べすぎも抑えられる)
  • 果物の食べ過ぎは、糖分の摂りすぎにつながるので、食べ過ぎに注意
  • 欧米型の食生活が、糖尿病増加の一因とも言われているので、和食メニューを増やす(次のマグネシウムも多く摂れる)
  • マグネシウムが多く含まれる食品を、毎食摂るようにする(マグネシウムは糖を細胞に取り込む時に必要なので。不足すると、糖が血液中に残ってしまう)

*マグネシウムが多く含まれる食材ー東京慈恵医大 横田教授による覚え方
「そばのひまごとまごは(わ)やさしいこかい?なっとく」
それぞれ食材の頭の1文字を取っています。そば、バナナ、のり、ひじき、まめ、五穀、豆腐、抹茶、ごま、ワカメ、野菜、魚、しいたけ、いちじく、昆布、牡蠣、いも、納豆、とうもろこし、くるみ

つまり、野菜類全般、魚類、豆やナッツ類と加工品、海藻類、穀類などで、食物繊維が多いとされている食材である、野菜や海藻類などは、どちらにも役立つ優れた食材と言えるでしょう。

その他の生活習慣で気をつけたいこと

  • 食事が済んだら、家事や軽いストレッチ程度でも良いので、運動をする(片付けもしないで、ゴロゴロしたり、飲酒したりしない)
  • 飲酒は控えめにする(カロリーの摂りすぎにも繋がる)
  • 食後以外にも、適度に運動をする(散歩程度でも良い)
  • 喫煙は控える
  • ストレスを溜めないように などです。

自覚症状がほとんどないまま、進行してしまう病気でもあり、病気になるとかなりの食生活の改善や、制限も覚悟しなければならないので、日頃の生活を少し健康的にすることを心がける、これが第一歩では?