子供にはどんな歯磨き粉がいい?

更新日:2017/08/02 公開日:2016/02/29

歯磨き粉の基礎知識

生後6カ月ごろから赤ちゃんの口には乳歯が顔を出し始めます。子供にはどのような歯磨き粉が適しているのでしょうか。ドクター監修の記事で、子供用歯磨き粉の種類と特徴および使い方について解説します。

赤ちゃんの歯は生後6か月頃から、乳歯が顔を出し始めます。歯磨きのトレーニングはうがいができるようになる3歳前後からはじめることが多く、それまでは、お母さんなどがガーゼを使って歯の汚れをとるとよいでしょう。

子供用の歯磨き粉はいつから使用可能?

発泡剤や研磨剤を含んだ歯磨き粉を使うには、うがいが上手にできて、泡を吐き出せる3歳前後からです。乳歯の生え始めには、お母さんがガーゼなどで汚れを落とし、うがいの練習をくりかえして、口の中に溜まった唾を吐き出すことができてから使うようにしましょう。年齢や周りの子供の様子から急ぐ必要はありません。子供の状態に合わせて判断してください。

3~6歳の歯磨き方法について

子供は3歳頃になると、上下20本の乳歯が生え揃います。この時期になったら、自分で歯を磨く練習をさせましょう。そうすることで、歯磨きの習慣や自発的に歯を磨くことが身につくからです。

市販の子供用の歯ブラシには、大まかな対象年齢が記載されています。それを目安に、子供が使いやすいものを選んであげましょう。硬過ぎず柔らか過ぎず、適度なコシのあるものがよいでしょう。また、歯ブラシの交換の目安は1か月に1回といわれていますが、小さいうちは毛先を噛んだりすることも多く、すぐに傷んでしまいがちです。こまめにチェックし傷んでいたら、すぐに新しいものに換えてあげてください。

薬用成分が入っているものを選ぶ

歯磨き粉は、大きく分けると、「医薬部外品」と「化粧品扱い」のものがあります。医薬部外品とは、薬用成分を配合したもののことです。歯周病を予防・改善するために歯磨き粉を使うなら、医薬部外品と記載されたものを選ぶようにしましょう。

歯磨き粉に配合されている薬用成分にはさまざまなものがあり、その効果も多岐に渡ります。歯周病に効果がある薬用成分には、次のようなものがあるので、チューブや外箱に記載されている表示をきちんと確認し、目的に合った製品を選びましょう。

  • デキストラナーゼ(酵素):歯垢(プラーク)を分解する作用があり、歯垢を除去したり、歯垢の付着を防いだりする
  • 塩化ナトリウム:収れん作用で、歯周病と口臭を予防する
  • 酢酸トコフェロール(ビタミンE):歯茎の血行を促進し、歯周病と口臭を予防する
  • 塩化セチルピリジニウム(CPC)、トリクロサン:殺菌作用で、歯肉炎と口臭を予防する
  • モノフルオロリン酸ナトリウム:再石灰化を促進し、歯質を強化する

研磨剤は入ってないほうがよい

多くの歯磨き粉にはタバコのヤニや茶渋など、歯の表面についた色素を落とすための「研磨剤」が配合されています。しかし、研磨剤を使い過ぎると歯の表面を削り取ってしまうので、かえって歯垢がこびりつきやすくなる可能性があります。できれば研磨剤が入っていないものを選びましょう。研磨剤とは、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなどのことです。また、歯の色素の沈着が気になるなら、研磨剤の入った歯磨き粉を使うよりも、歯科医で歯のクリーニング(PMTC)を受けることをおすすめします。

フッ素配合の歯磨き粉は?

フッ素には、歯磨きだけでは、落としきれないプラークによって作られる酸の量を抑制する働きがあります。酸を抑制することによって、歯の再石灰化を促したり、歯質を強化したりすることで虫歯の予防につながります。

フッ素配合の歯磨き粉を使用した後、口の中をすすぐことによって口全体にフッ素が広がり、さらに、虫歯の予防効果を高めます。

子供用歯磨き粉とは

子供用の歯磨き粉には次のようなものがあり、成長段階に応じて使い分けるとよいでしょう。

(1)ジェルタイプ歯磨き粉

初めての歯磨きに適している、無色のものや少し色のついた透明のジェル状の歯磨き粉です。泡立ちをよくする「発泡剤」や歯の汚れを落とす「研磨剤」を含んでいませんし、フッ素の濃度も低くしてあるため、万が一、飲み込んでしまっても問題ありません。

(2)小児用歯磨き粉

発泡剤や研磨剤を含んだペースト状の歯磨き粉です。フッ素の濃度はジェルタイプよりも高く、一般的な歯磨き粉と同じように白いものが多いです。そのため、発泡剤によって泡立ちがよいので、飲み込まないように吐き出す練習をする必要があるでしょう。

(3)フッ素ジェル、スプレー

歯科検診のフッ素塗布と同様、歯にフッ素を塗るタイプでジェルタイプやスプレータイプがあります。歯磨きの後に少量を取って歯に塗り、30分ほどそのままにしておきます。フッ素の濃度は低くしてあるため、飲み込んでも体に悪影響をおよぼすことはありません。

子供の歯磨き粉の使い方

子供用の歯磨き粉には、発泡剤とともに清涼剤が入っているものがほとんどです。清涼剤によって、ほとんど磨けていないのにスッキリ爽やかな感じがするため、磨き残しが多くなりやすく注意しましょう。歯磨き粉を使い始めるときには、最初は歯磨き粉をつけないで磨き、仕上げ磨きのときに少量の歯磨き粉をつけて磨くとよいでしょう。

定期的にプロのチェックを怠らずに

毎日ブラッシングしているとはいえ、日々の生活をくりかえしているとどうしても磨き残し、歯石がたまってくるものです。特に歯は石灰化して硬くなったものですので、歯垢の段階で除去するのが効果的でしょう。そのため、定期的に歯科医に通って、正しいブラッシング方法をレクチャーしてもらいながら、歯の健康状態をチェックしてもらうとよいでしょう。