コノスルのオーガニックはこれで4種類目。カベルネ・ソービニョンとシャルドネ、ピノ・ノワールを飲んで、今度はソーヴィニヨン・ブランにチャレンジです。
前の3種類のコノスル・オーガニックの時に感じたんですが、このオーガニック・シリーズは、コノスルのラインの中でもかなり個性的な路線なのかもしれない。
コノスルと言えば、廉価バージョンのヴァラエタル、その上級版のレゼルバ、原料選定から違うレベルの20バレル、そしてフラグシップワインであるオシオ、さらに、ヴァラエタルワインのスペシャル版的な新シリーズ、シングルヴァンヤード、と様々なラインナップがあるわけですが。
ヴァラエタルはとにかくコスパ重視、フルボトルで600円前後としては驚くようなパフォーマンスを見せてくれます。特にゲヴァルツトラミネールはびっくりするようなライチ香で、品種特性が際立ってました。カベルネ・ソービニョンも悪くない、とても飲みやすいカベルネ・ソービニョンです。どちらもあけてすぐ、そのまま飲める味。最初から寝かせることは想定していない、潔い味と言えばいいのかな。わかりやすい。
ただその分、物足りなさは否めない。カベルネ・ソービニョンは、味は確かにカベルネ・ソービニョンですが、骨格が弱いというか。香りも甘すぎて愛想が良過ぎる感じ。ゲヴァルツトラミネールは、かなりあざとい感じはしました。グラス三杯飲んだら飽きる味。
もちろん600円ですから、その日の夕食に夫婦や家族で、二杯ぐらいずつ楽しんで、それで充分役目を果たしてくれるわけで、その意味ではとてもいいワインなんだけど。
20バレルのシリーズは、まだピノ・ノワールしか飲んでませんが、方向性がヴァラエタルとはぜんぜん違ってました。凝縮、をテーマにしたような味です。ピノ・ノワールとしては濃過ぎるくらいに果実のイメージが強い。しかも、飲み頃のやわらかさになるのに二日かかりました。あけてすぐ美味しいヴァラエタルとは違った飲み手を想定しているな、とわかります。これからカベルネ・ソービニョンを飲んでみるつもりで購入してありますが、デキャンタージュは必須だろうなと思います。方向性としては、世界の「中・高級レベルのワイン」が目指す方向ですよね。飲む機会があるかどうかはわからないけれど、オシオはさらにそういう方向を極めているんだろうなと思います。逆にシングルヴァンヤードはレゼルバの先、品種特性・あけてすぐに最高のパフォーマンス、といった方向なのかな、と想像しています。そのうち飲んでみよう。
でもオーガニックのシリーズは、なんかそのどちらでもない「我が道を行く」感があるんですよね。
シャルドネもカベルネ・ソービニョンも、ピノ・ノワールもイメージとしては「硬い」。そして今回このソーヴィニヨン・ブランで、そのイメージがわたしの中でより強くなりました。「硬くて・若い」。
カベルネ・ソービニョンは跳ねっ返りの思春期の少年のような粗さがありました。シャルドネは逆に、シャルドネらしい華やかさというよりは、レモンのような一直線っぽさ、柑橘に偏った陽気さが。色気のなさ、と言ってもいいかも(^^;
このソーヴィニヨン・ブランは、わたしがソーヴィニヨン・ブランという品種に期待している楚々としたイメージ、派手さはないけれど品のいい、すっとした端正さ、みたいなものとは少し違う、もっと青い果実のイメージ。はにかんで頬を赤らめる系ではなくて、はにかむと怒ったような顔で睨んでくるみたいな(笑)。
ピノ・ノワールは中でもいちばん「硬さ」を感じて、まさに思春期に入ったばかりの、とても頭ガ良くて感受性の鋭いお嬢さん、のイメージ。
こうして4種類飲んでみて、共通して感じたのが「若さ」でした。
でも、まずいとか、嫌いだとかはまったく思わないんですよね。むしろ、また買ってみようかな、という気に。特にカベルネ・ソービニョンは、オフ&サイン会の席でほんの少し飲んだだけなので、もう一度試してみたいと購入してあります。今度はデキャンタージュして、さらに時間が経つごとに味がどう変わるか知りたい。
もしかするとこのシリーズは「寝かせる」ことを想定した作りなのかな、とちょっと思いました。2012年や2013年のものを今飲むには早いのかも。
特にカベルネ・ソービニョンなどは、圧縮コルクに蝋で封印がしてあり、長期熟成も想定している感じもするし。他はみなスクリューキャップなんですが。
オーガニックで育てた葡萄で作ったワインは、体力がとても強い、と聞いたことがあります。900円台で買えるワインなので、寝かしてみる、なんてことはまったく考えずに開けてどんどん飲んでしまってますが、ほんとはそういう性格のワインじゃないかのかも。
このワインも、本来はあまり料理を選ばず、どんなメニューの時に一緒に飲んでもそこそこ合ってしまうのがソーヴィニヨン・ブランの素晴らしさだと思うんですが、チーズ・フォンデュ、ポークソテー、和食、ピザ、と五日に渡って他のワインと共にテーブルに出してみて、いずれも「なんか惜し」感じでした。他のワインは「合う・合わない」がはっきり出るのに、このワインはまだ、ワイン自体が準備不足ですよ、みたいな。
ソーヴィニヨン・ブランに関しては他に好きな銘柄もあるし、あえてこれをまた買う必要は今のとこ感じないんですが、おそらくコノスル社もどんどん研究を重ねていくと思うので、このコノスル・オーガニックというシリーズは、毎年いくつかの品種を試してみたい気がします。
でもまあ、それよりも、コノスル社がすべてのワインをオーガニック葡萄から作るようになれば、それがいちばんいいと思いますが(^^)