脂性フケが発生した場合に疑われるのが『脂漏性皮膚炎』という病気です。
湿り気のある脂っぽいフケを脂性フケといいます。脂性フケの特徴としては、フケが大きな塊髪の根元に付着している、爪で頭皮を引っ掻くと爪の中に脂分の多い皮脂が詰まる。
脂漏性皮膚炎は乳児にも発生することがあり、一度発生すると根治は非常に困難であるとされています。
このページでは、脂漏性皮膚炎の症状と治療法について解説しています。
脂漏性皮膚炎とは
脂漏性皮膚炎は、マラセチア真菌という皮膚常在菌(カビ)が異常繁殖することによって起こる皮膚炎です。頭皮や鼻の周辺など、皮脂分泌の多い部位に発生しやすい傾向があります。
フケが発生することで外見的に不潔な印象を抱かれたり、患者の生活環境の清潔さに問題があるという誤解を招きやすいのですが、医学的には清潔さとの関連はないとされています。
乳児脂漏性湿疹
脂漏性皮膚炎は、乳児や高齢者、男性に比較的多く発生しますが、このうち乳児に発症するものは乳児脂漏性湿疹ともよばれます。
乳児脂漏性湿疹は、前額部から頭部に強い発疹が出ます。乳児を過ぎると自然に軽快することが多いのですが、アトピー性皮膚炎に移行するものもありますので注意が必要です。
脂漏性皮膚炎の症状
- 皮膚にかさぶたのような炎症ができる
- 大きな塊のフケが出る
- 湿り気のあるフケが出る
- 稀にかゆみがある
- 地肌が赤くなる
- 紅斑に左右対称性はない
脂漏性皮膚炎が怖いのはなぜ?
脂漏性皮膚炎は一度罹ると根治が困難な病気の一つです。症状が軽い場合、単なるフケ症や乾燥肌などと混同されることもあります。
悪化すると頭皮だけでなく顔にも症状が広がり、改善が困難になります。
症状を軽くするために、外用抗真菌薬を使用するとともに、日常生活では生活習慣の改善や抗菌シャンプーの使用が必要になります。
脂漏性皮膚炎の原因
- ビタミンB2・B6の欠乏
- ストレス
- 糖尿病
- 肝疾患
- HIV
- アルコール依存
脂漏性皮膚炎は、皮脂の中に含まれる中性脂肪がマラセチア菌によって分解され、それが皮膚への刺激となり炎症を起こすといわれています。ビタミンB2やB6の欠乏も脂漏性皮膚炎の原因になるといわれています。
脂漏性皮膚炎に症状が似た病気
脂漏性皮膚炎に症状が似た病気として、頭部白癬(しらくも)があります。頭部白癬を発症すると、フケのような落屑が生じ、頭皮が赤く腫れたり、痒みを伴うことがあります。
対処法を間違うと悪化する可能性もありますので、まずは医師の診断を受けるようにしてください。
脂漏性皮膚炎の治療法
脂漏性皮膚炎は、一度かかると根治は困難であり、一生付き合っていかなければならない病気ともいわれています。脂漏性皮膚炎の症状に心当たりがある場合、できるだけ早めに医師の診断を受けるようにしてください。
現在の治療法としては、外用抗真菌薬を患部に塗布することで、1~2週間で症状が軽快します。ただし、完治はせず、数ヶ月以内に再発し、治療を繰り返すことが多いようです。
症状が改善しない場合は、ステロイド薬外用を使用することもあります。抗ヒスタミン剤の内服や、ビタミンB2やビタミンB6の内服を行なうこともあります。
家庭での対処法は?
- ビタミンB2やB6の摂取
- 髪をドライヤーで乾かす
- 刺激のある食べ物を避ける
- 脂っこい食べ物・糖分の多い食べ物を避ける
- ストレスをためない
- 1日に何度もシャンプーをしない
- 抗菌シャンプーを使用する
ビタミンB2やB6の摂取
ビタミンB2やB6の欠乏が脂漏性皮膚炎の原因となることがあります。そのため、普段からビタミンB2やB6を積極的に摂取するようにします。
髪をドライヤーで乾かす
カビは湿った環境で繁殖しますので、髪を洗った後は、タオルドライだけでなく、ドライヤーでしっかりと乾かすようにします。
刺激のある食べ物を避ける
脂漏性皮膚炎の症状が出る人の傾向として、刺激のある食べ物(わさびや唐辛子など)を好む人が多いという報告もあります。刺激物を過剰に食べるのは控えた方が良いでしょう。
脂っこい食べ物や糖分の多い食べ物を避ける
脂肪分の多い食べ物を食べると、消化器官から吸収された脂肪分が血液中に溶け出し、余分な皮脂として体外に分泌されます。また、糖分も摂りすぎると体内で脂肪に変わるため、皮脂の分泌が増加します。
ストレスをためない
ストレスは様々な身体の不調や病気の原因となります。ストレスを溜め込むと自律神経が乱れ、皮脂分泌が過多になる恐れがあります。適度にストレスを解消させる必要があります。
1日に何度もシャンプーをしない
フケが出ると1日に何度もシャンプーをしてしまう人がいますが、脂漏性皮膚炎の改善には逆効果となります。何度もシャンプーをすることで頭皮の皮脂が除去されてしまうため、皮膚の水分が奪われ、さらに大量の皮脂が分泌されてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
皮脂は、皮膚の水分の蒸発を防ぎ、皮膚を保護する働きがあります。ある程度の皮脂は皮膚を健康に保つために必要なものですので、取りすぎないように注意しましょう。
抗菌シャンプーを使用する
日常においては抗真菌薬シャンプーを使用するようにしてください。市販のシャンプーには抗真菌成分が含まれていませんので、脂漏性皮膚炎の症状を抑えることはできません。
コラージュフルフルネクストシャンプーは市販品で唯一抗真菌作用が認められており、厚生労働省から認定を受けた医薬部外品です。医療機関でも脂漏性皮膚炎の患者への使用が推奨されています。
皮脂の多い人にはすっきりさらさらタイプが、乾燥しがちな人にはうるおいなめらかタイプがおすすめです。
▼すっきりさらさらタイプ
▼うるおいなめらかタイプ
医薬部外品 各 1,600円(税抜)