最近、人気のダイエット方法の一つとして糖質制限ダイエットがあります。
今回は、その糖質ダイエットには成功したけれど、その影響で抜け毛や薄毛が気になり始めたという方のために、糖質制限ダイエットと抜け毛や薄毛との関係についてお話しします。
糖質制限ダイエットで抜け毛や薄毛が気になっている女性にお勧めの対処法などもご紹介します。
糖質制限ダイエットとは
糖質制限ダイエットとは、糖質が体内に吸収されて消費されないまま蓄積させることが太る原因であるというメカニズムに着目したダイエットの方法です。そもそも太る原因を取り除いてしまうことで減量はもちろん太りにくい体を作ることができます。
あまり知られていませんが、糖質制限ダイエットは単に炭水化物を減らすというだけではなく、次のような基本ルールです。
- カロリーはそのまま
- 1日3食~1食とることができる
- 糖質を制限する
- 魚、肉、甲殻類、豆腐、チーズやバターなど(たんぱく質)をしっかりと摂る
- 炭水化物(パン、白米や麺類、お菓子等)をとらずに血糖値を急激に上げない
- 朝、昼、夕食(いずれかあるいは全て)の炭水化物が主成分の食品を抜く(主食を抜く)
- 飲み物は牛乳や果汁は控え水、麦茶、ほうじ茶を飲む
- お酒はウィスキー、焼酎、ブランデー等の蒸留酒なら飲める
- 野菜、海藻、キノコ類をたくさん摂る
糖質を最小限、あるいは全く摂らないようして、他の食事はそのまま維持できるのが特徴です。基本的には、このルールを守れば、それ以外では何を食べても大丈夫です。誰でもできるのが最大の魅力です。
しかし糖質以外なら好きなものを好きなだけ食べてよいというわけではありません(ここを勘違いされている方は多いですね)。
やり方としては、カロリーを守るようにします。1日の摂取カロリーは増やし過ぎるのは肥満のもとですが、減らしすぎないようにするのが糖質ダイエットでは大切です。
毎日の食事から炭水化物を抜くとどうしてもカロリーが不足します。その不足したカロリーは、他の食品で補ってやらねばなりません。つまりカロリーを減らさずに糖質を抑えるのがポイントです。
二つ目は食事の回数を守ることです。
糖質制限ダイエットには、その段階により3つの種類があります。
- 1日1食糖質制限食にするプチ糖質制限
- 1日2食糖質制限食にするスタンダード糖質制限
- 全食の糖質を排除、全食主食抜きのスーパー糖質制限
このルールを守るのが大切です。
プチ糖質制限の場合は、1日2回、スタンダード糖質制限の場合、1日1回は主食を摂取することができるので、段階的に取り入れることもできます。
1食抜き→2食抜き→3食抜きのようにソフトランディングなやり方で体を慣らしていくのも良いかもしれませんね。
スーパー糖質制限以外は、1日で制限している以外の時はいつも通りのお食事をするのでストレスも少ないです。
三つめは、葉物野菜や青魚、赤身肉などを積極的に摂ることです。基本的には糖質以外は何を摂っても良いのですが、特に葉野菜ではレタス、キャベツ、青魚ではイワシ、サンマ、マグロや赤身肉などの栄養が勧められています。
四つ目は、適度に良質の油を摂ることです。ダイエット中でも良質の油は、悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにする効果もあります。そして健康にも大切な栄養価を含んでいます。
そのため糖質制限中も、抑える必要はありません。しかし問題なのはどのような油を摂るかということです。体によくない油と体に良い油があります。
血液をサラサラにし、悪玉コレステロールを減らしてくれる良い油を選びましょう。例えば、善玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを増やすαリノレン酸を含んだ紫蘇油、えごま油、亜麻仁、くるみ、チアシードなどがあります。
糖質制限ダイエットの良いところ
糖質制限のメリットは、糖質以外は基本的ないつも通りにお食事ができることです。
米、麺、パン、甘いデザートなど糖質が多い食べ物は食べられませんが、それ以外の食品は種類も豊富に摂るようになります。
単品のダイエットと比べ健康的であり、むしろこれまでの食事より摂取する食品の種類は増えるかもしれません。精神的な負担も少なく、健康的な食生活ができます。
アルコールなども焼酎、ウィスキー、ブランデー、辛口ワインなどほとんどのものが飲めるので、アルコールが好きな人にとっても禁酒のストレスもありません。厳しい食事制限が少ないので、長続きしやすいことになります。
ダイエットの失敗の一番の原因は、激しい食事制限による心理的なストレスや、我慢のし過ぎです。途中で断念したり、その反動でドカ食い、なんていう失敗談はとても多いです。
リバウンドでむしろ太ってしまったなどのお話もよく聞きます。
糖質制限ダイエットは、このような失敗が少ないです。他の食品を多くとることでむしろ健康的にもなれるくらいです。最近では、成人病などの治療としてされている方も多いです。
もう一つは、運動が苦手な方や時間がない方、忙しい方などでも手軽にできることです。
例えば高齢者の方、子育て中の方などでもこの糖質制限ダイエットなら、外に出て運動をする必要もなく、時間もかかりません。老若男女、どなたにも取り組みやすいのがメリットです。
運動ダイエットでは必要な道具やウエア―など、食事療法や健康食品などでは購入にかかる費用もありますが、糖質制限ダイエットの場合はそのようなコストもかかりません。
そして最大のメリットは、効果が出やすいことです。1日のカロリーの主となる食品を抜いてしまうわけですから、かなり減量効果がでやすいです。
特に完全に糖質をカットする3食制限の場合、効果はかなり短期間で現れます。大幅な減量を目指している方や、成人病治療(予防)などにも適しています。
このようにとても効果が的で健康面にも良い点が多い糖質制限ダイエットですが、反面でいくつかのデメリットもあります。
糖質制限ダイエットのデメリット
一つ目は、1日の主な活動のエネルギーとなる炭水化物の摂取量が減ることは、活動そのものの減退やパワーを低下させます。
なんとなく元気がない、スタミが無くなった、運動するのに十分なパワーがないなど、活動のエネルギー源が少ないので、普段の生活でスタミナ不足を感じやすいです。
主食を抜くということの精神的なストレスもあります。元気がない、やる気がでないなどの精神的なパワーも低下しがちです。
そして毎日食べていたご飯やパンが食べられないということは、それだけでもかなり食事が味気なくなります。
特に日本人にとって、白いご飯を抜くのは少し寂しいものです。1食、2食糖質抜き法の方は、それ以外の食事では主食をしっか摂れるのでそれほどストレスにはならないかもしれません。
二つ目は、主に女性に多いかもしれませんが、甘いものが食べられないことです。
糖質制限ダイエットでは、お菓子やケーキなどは抜かねばなりません。毎日、スナックや甘いお菓子のおやつを食べていた方にとっては、かなり辛いことです。
通常のダイエットでも甘いお菓子はカロリーが多いので厳禁ですが、糖質制限ダイエットも同じです。これは糖質制限ダイエットには限りませんが、ダイエットに共通する一つの壁です。これはひたすら我慢するしかありません。
三つめは、食事の手間がかかることです。
食べてはいけないものが多いので、必然的に自宅食が中心になります。あまり外食が適しておらず、メニュー選び(糖質がないものを選ぶ)のが大変になるかもしれません。
そして自宅での食事の手間も増えます。主食を抜いた分のカロリーを補うためにおかずの種類を増やさねばならないことになります。ご飯を抜いた分の栄養やカロリーを補うための料理の手間が増えそうです。
男性の方で成人病、メタボなどの対策で糖質制限ダイエットを始める方も多いのですが、よく聞かれる感想は、奥さんから“食事の準備が増えた”、“会社へごはん抜きの弁当を持っていくので、おかずのメニューのチョイスが大変”、などのようなお悩み聞きます。
食事の手間や準備、メニュー選び大変であるのが一つのデメリットです。
もちろん、自分や家族の栄養管理をしている間に、食品や栄養分について興味が増し、“食品や栄養素に興味をもつようになった”、“健康的な食品に詳しくなった”などの良い効果もありますので、メリットともデメリットともなりえます。
そして糖質制限ダイエットを続けていると、いくつかの効果があらわれます。
一つは、糖質を制限することで、炭水化物のもう一つの構成成分である食物繊維も同時に減らしてしまうことから起こる便秘です。
ダイエットの天敵である便秘や宿便になりやすくなります。もう一つは筋肉の減少です。エネルギー減を抜き、体重が落とせるのは糖質制限ダイエットのメリットなのですが、同時に筋肉まで落としてしまうことがあります。
筋肉は脂肪が燃えやすい体をつくるのにとても大切なものです。痩せやすい体には重要なので、筋肉が落ちてしまうと自然と運動量も少なくなり、脂肪が燃えにくい体になります。ダイエットの効果が出やすい分、これがデメリットとなることがあります。
そして短期で体重の減少があった場合、これに伴う女性特有の、美容や健康への影響です。
例えば、急激の体重減少のために“生理がこなくなった”、“生理不順になった”などの感想も多いです。特に若い方は、数か月生理がとまってしまうと、体の成長にも影響が出ます。もう一つは美容への影響です。
ビタミンやミネラルなどを十分に摂らないと、お肌のトラブルにも影響が現れます。“体重は減少したけれどなんだかお肌の調子が悪い”、“老け込んだ印象になった”などの感想も多いです。
また、頭皮や髪にも影響が出ます。“急に抜け毛が増え始めた”、“ダイエットのせいか薄毛になった”などと漏らされるかたも増えています。
実は、ティーンエイジャーなどとても若い方でも急に抜け毛や薄毛がすすむことが多いです。後で急激なダイエットのせいだと気がつかれます。
糖質制限ダイエットは、減量効果が高いだけにこのようなデメリットがあることを、女性は注意しておく必要があります。
糖質制限ダイエットは抜け毛や薄毛につながりやすい
糖質制限ダイエットを始めてから抜け毛が増えた…と悩む女性は多いです。その理由は、糖質制限ダイエットは大変効果の出やすいダイエットだからです。
数か月で10キロ以上の減量が可能となった方もいます。このように短期間で急激な体重減少があった方には、抜け毛や薄毛の副作用が見られがちです。10キロ以上の減量された方は特に注意が必要です。
もう一つは、髪の成長に必要なたんぱく質の補給がされないためです。糖質制限をするあまりたんぱく質の摂取も少なくなります。
それに気がつかないまま放置しておくと、髪のターンオーバーがされなくなります。一般的に髪の潤いや髪を美しく保つのに必要なミネラルやビタミンなどの摂取も少なります。
三つめがダイエットによる体重減量が女性ホルモンの生成を妨げ、バランスが乱れるためです。
女性の美容、健康に大切なホルモンバランスがダイエットにより正常な状態でなくなると髪にも影響がでます。またダイエットによるストレスも抜け毛や薄毛の大きな原因です。
ダイエット中は何かとストレスがたまるものです。糖質制限ダイエットの場合は、多くの経験者の方の抜け毛や薄毛が比較的終了したあと、数か月後に現れることが多いのが特徴です。
理由は、ダイエット以外にも、身体的、精神的な強いストレスが考えられています。精神や身体にストレスやホルモンバランスの急激な変化で、下垂体の副腎皮質刺激ホルモンの分泌に影響を及ぼします。
このことが成長期の毛包が休止期に移行する原因となります。そしてこの過程がすすむと数か月に抜け毛が始まることになります。
休止期脱毛症
糖質制限ダイエットで起こりやすいのが休止期脱毛症です。
髪のサイクルには成長段階でいくつかの段階に分かれています。成長期に体毛は伸び、休止期に自然と抜け落ちます。このようなサイクルが自然に行われる場合、成長が終わった後の髪が抜け落ちます(良い脱毛)。
このサイクルが乱れると髪が十分に成長されないうちに休止期に入り抜け落ちます。これが休止期脱毛症です。
休止期脱毛症は、身体的、精神的ストレスによって休止期に入る毛の本数が増えることです。ダイエットや病気などで急激な体重減少があった場合に起こりやすいです。
病気の薬の副作用や、手術など、癌の化学療法薬や血圧の薬、抗けいれん薬、経口避妊薬などでも起こります。出産後や閉経後の脱毛症も休止期脱毛症の一つです。
休止期脱毛症の治療と診断
もしダイエットや病気の影響で急激な脱毛がある場合は、診断を行ってもらうこともできます。
休止期脱毛とは大きな手術や産後、急激なダイエットの影響で頭部全体の毛が一気に抜けてしまう場合は、血液検査、頭皮の細胞の生針、毛根の顕微鏡診断などを専門のクリニックや医院などでしてもらうのも良いでしょう。
休止期の脱毛症と診断された場合、ステロイドの局所注射や内服薬などの処置も受けることもできます。
ダイエットなどによる脱毛症の対策方法
ダイエット後は、慢性休止期脱毛症と言われます。特に若い方で極端なダイエットをしてしまった場合は、成長ホルモンが一時的に少なります。
そのため体の成長が慢性的に止まってしまうこともあります。薄毛が急激に進むことはありませんが、長期にその状態が続くとその後の髪の成長にも影響が出ることもあります。
参考:ダイエットの抜け毛対策@食事・頭皮ケアで回復を目指せ!
糖質制限ダイエットで抜け毛が増えてしまった場合のケア方法
糖質制限ダイエットを始めてから抜け毛が増えたと実感する場合、次のような食事内容を見直して、バランスよく栄養を補うことが重要です。
- たんぱく質
- 緑黄色野菜
- 海藻類
- 根野菜、いも類
サプリメントで補おう
食事でとり切れない栄養素はサプリメントで補うこともできます。特に良いのは亜鉛、タンパク質、ビタミン、ミネラルなかでも、亜鉛が良いです。
亜鉛は、食べ物では牡蠣やレバーなどにたくさん含まれています。普段のお食事ではなかなかとれないことが多いので、亜鉛サプリがオススメです。ビタミンなどもサプリメントも活用し、食生活を上手にサポートしていきましょう。
ストレスをためすぎず過度なダイエットはやめよう
そして基本的には、ストレスの原因ともなる過度なダイエットはあまりしないことです。
糖質制限ダイエットでは、完全糖質制限(3食糖質抜き)を急に始めるのは危険です。同じ体重を減少させるのでも、3食抜きの糖質制限ダイエットで3カ月続け10キロよりは、1食抜きの糖質制限ダイエットを1年続け10キロの方が安全な方法です。
脱毛症の観点でいうと、糖質制限ダイエットを行う場合、1食糖質制限方が始めるのが良く、もし3食を制限する方法をとるならば、他の栄養をしっかり補うことが大切です。
特に髪の成長に必要な栄養のたんぱく質、ビタミン、食物繊維、ミネラル、亜鉛などを積極的にとり、バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
女性の短期間の過度の体重減少は、体の成長や女性らしい体を作る女性ホルモンのバランスに悪影響を及ぼします。できれば適度な運動と組み合わせた健康的な糖質制限ダイエットを行い、緩やかで長期的な体重減少を目指しましょう。
女性用育毛剤を使って有効成分を頭皮に届けてあげる
抜け毛が増えているということは、頭皮環境が悪化してしまっているという意味もあります。
そのため、女性用育毛剤を使って有効成分をしっかりと頭皮に届けてあげることも大切です。
女性用育毛剤については、次の記事で詳しくお伝えしています。