ワキガがひどくなったのは何故?
ワキガなんて他人事だと思っていたのに、急にワキガになってしまうとしたら。これからどんどん悪化していったらどしようと不安になると思います。急にワキガがひどくなったり、逆に臭いがなくなったりするのはなぜなんでしょうか?ワキガの基本のメカニズムと対策をしっかり身に付けて、ワキガに悩まない生活を取り戻しましょう!
まずはワキガの基本を知る
ワキガは体質!過剰に恐れない
ワキガは病気だと思われがちですが、どちらかというと体質に近いもので、誰でもなりうるものです。日本人は10人に1人ぐらいの人がワキガ体質だと言われていましたが、食文化の欧米化によってワキガ体質の人の割合が増えているそうです。
穀物、野菜、魚など、日本の食事にはワキガ体質を改善してくれる栄養素が多く含まれているのに対して、高カロリー、高脂肪の欧米の食生活はワキガ体質の原因となるアポクリン腺という汗腺を活発にする作用があります。
遺伝的な要素も強く、親族にワキガの人がいると、ワキガ体質の可能性が高いとも言えます。ただし、ワキガ体質だからと言ってすべての人がワキガ特有の臭いが出ているわけではありません。ワキガ体質のことを知って、正しい付き合い方をしていくことが大切です。
臭いの元はアポクリン腺から
ワキガの主な原因は、アポクリン腺という汗腺から出る汗にあります。人間の汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、通常時、体温調節などで出る汗は「エクリン腺」が働きます。エクリン腺から出る汗は無臭でサラサラしているのに対し、アポクリン腺から出る汗は脂質やタンパク質、アンモニアなどの老廃物を多く含み、ドロドロとした臭いのある汗なんです。
この汗が皮膚表面の常在菌によって分解され、皮脂が混ざり合って、乾燥し蒸発する際に独特の臭いを拡散しているのです。さらに、アポクリン腺は全身にあるわけではなく、ワキや手のひらなど、体の一部に集中しているという特徴があります。特にワキには汗を留める役割があるワキ毛があり、ワキの下の湿度があがることで細菌の増殖を促してしまい、臭いの元がさらに増加してしまいます。
急にワキガになる5つの原因
ストレスなど環境変化で発症
ワキガの臭いは汗や皮脂を皮膚の常在菌が分解する時に発生しています。そのため、環境の変化やストレス、食生活の変化はワキガの臭いの度合いを大きく変えると言われています。特に影響が大きいのは食事で、動物性脂肪などを多く含む脂っこい食事が臭いの原因を増やしてしまいます。ストレスも馬鹿になりません。ストレスは自律神経に大きく影響しますから、ホルモンのバランスを崩してしまいます。すると、アポクリン腺が刺激されてワキガ臭がキツくなってしまいます。今まではなかったワキガ臭が気になってしまって、それがまたストレスになって臭いが悪化する……という悪循環に陥ることも珍しくありません。ワキガと自律神経、ないしストレスは、かなり密接に関係しています。
衛生状態の悪化で菌の繁殖
脇の衛生状態が良くないと、アポクリン腺から分泌される汗を分解している常在菌が増殖しやすくなってしまいます。毎日の入浴をしていなかったり、何日も同じ洋服を着用していたり、脇汗をかいても放置しているなどしていると、ワキの衛生状態が急激に悪化して今までなかったワキガ臭に突然襲われてしまうケースもあるようです。
ピルなど薬の副作用で汗
例えばピルなどの自律神経系に影響を与え、ホルモンバランスを変えてしまう薬によって副作用的にワキの臭いがキツくなってしまうこともあります。抗うつ剤なども交感神経に働きかける薬なので体の発汗作用が刺激され、多汗の副作用が出ることも確認されています。ほとんどの場合は服用を止めれば治りますが、複合的にその他の原因を誘発してしまい、服用を止めてもワキガがなかなか収まらないというケースもありえます。どんな薬にも言えることですが、服用する際はしっかりと副作用を確認して、軽い気持ちで飲まないことが大切です。
生理などでホルモンバランスの乱れ
女性の場合、初潮の頃にワキガも始まって、閉経後まで続くというケースも多いそうです。生理前後や妊娠、出産の頃にはさらに臭いが強くなったり、逆に弱まったりすることも。衛生面やストレス、食生活の変化などで思い当たる節がなかった場合は、生理などのホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。
しかし、ホルモンの乱れがアポクリン腺に影響を与えることは分かっているのですが、詳しいメカニズムはハッキリと解明されていません。生理直前に強くなる人もいれば、生理中が一番臭うという人、排卵日が一番臭いが辛いという人もいます。このように、様々な時期に変化が起こるので、女性ホルモンとの関係は難しくなる一方です。
男性の場合はアンドロステロン、アンドロステロールという揮発性の物質が臭いを強くすることが分かっています。これらの成分が多ければ多いほどワキガの臭いも強くなると言われていて、男性ホルモンの分泌が活発になるほどワキガの臭いも活発になるようです……。
体臭・加齢臭と勘違い
「ワキガ」は汗が原因で臭います。アポクリン腺が活発に働く「体質」なので、生活習慣や食生活の改善、デオドラント製品を使ったり手術をすることで対処することができます。
「加齢臭」は汗ではなく、皮脂の酸化が原因です。皮脂は酸化することによってノネナールという物質に変化して臭いを発生させます。一般的には女性は閉経前後、男性であれば40代以降から発生し始めます。シャワーで流す程度では落とすことができないため、臭いが発生しやすい襟首、首の後ろ、耳の裏などをしっかり洗う、食生活に気を使うなどの対策が有効です。
体全体からする臭い全般を「体臭」と言います。体臭が臭うと感じる時は、内臓に問題があるケースが多いそうです。特に腸や肝臓の異常が体臭の原因になっていることが多いようなので、急激な体臭の変化を感じたら病院で診察を受けてみることをおすすめします。
ワキガ体質セルフチェック
耳アカがベタベタしていないか
耳の中はワキガの原因となるアポクリン腺が多いため、ワキガの人は耳垢がやわらかく湿り気をもっていることが多いです。
洋服のワキ部分に黄ばんだシミができやすいか
アポクリン腺から出る汗は脂質やアンモニア、鉄分など、臭いの原因となる物質を多く含み、少し粘り気があるのが特徴です。これらの成分が服に付着することによって黄ばみやシミができているので、洋服の脇部分が黄ばむことが多いとワキガ体質であるという可能性が高いと言えます。
ワキ毛は濃いか
アポクリン腺とワキ毛の関係は性別によって違います。女性の場合は一本の毛穴から2本の毛が生えているかどうか、男性の場合は柔らかい毛が広範囲に生えているかどうかをチェックします。
ワキ毛に白い粉がつくか
何もつけていないのにワキ毛に白い粉のようなものが見られる場合は、ほぼ間違いなくワキガ体質です。白い粉の正体はアポクリン腺から分泌された汗が結晶になったものです。
ワキの下に汗をかきやすいか
エクリン腺は全身に汗をかくのに対し、アポクリン腺は局部的に汗が出るのが特徴です。汗腺の数や活発さにも個人差があるので、ワキの下に汗をかきやすいと感じる場合はワキガ体質の可能性があります。
緊張したり興奮したりすると汗ばむ
精神的な緊張や興奮で汗をかくのは普通のことですが、汗が出ていることが気になってさらに大量の汗が流れてくるという場合は、多汗症の疑いが出てきます。ワキガと多汗症は別ものですが、この2つの症状を同時に持っている人は「ワキガ型多汗症」と呼ばれていて、決して少なくはありません。
お酒やタバコは好きな方
お酒やタバコは汗腺の活動を活発にする作用があるので、それだけ汗が多く出るようになります。それはイコール臭いの元になりますので、ワキガ体質の治療にはまずお酒やタバコを控えることを勧められます。
野菜より肉類が中心の食生活
脂っぽい食事が好きな人は、それだけワキガ体質が目覚めるリスクが高いといえます。
両親や親せきにワキガの人がいる
両親や親せきにワキガ体質の人がいる場合は、遺伝している可能性があります。ワキガ体質が遺伝する可能性は30%ほどだと言われていますが、早めに対策を立てるためにも親がワキガ体質の場合は自分も疑ってみた方が良いでしょう。
脱いだ靴下や靴が臭いと感じる
汗が乾いたら多少の臭いを発するものですが、あまりに臭いがキツイ場合はワキガ体質を疑った方が良いかもしれません。
今日からできる5つのワキガ対策
【対策1】食生活の改善
食生活でワキガを治療することはできませんが、ワキガ体質の臭いをある程度抑えることができます。
ワキガの臭いを抑える食生活
健康な人の血液は、弱アルカリ性を保っています。しかし、活性酸素によって少しずつ体内は酸化していきます。体内が酸化すると病気になったり、老化が進んだり、色々なトラブルに見舞われます。ワキガの臭いも、体が酸化すると臭いが強くなる傾向があります。ということはつまり、「体内を弱アルカリ性に整えること」がワキガ臭対策の食事で最も大切なことなのです。体内でアルカリ性になる栄養素(マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム)を含む食材、抗酸化作用がある食べ物を食べること、体内の循環をサポートしてくれる食べ物などがワキガ対策には有効です。
| 梅干し | 強い抗菌力、乳酸(アンモニアのもと)を分解する作用を持ち、血液や体をアルカリ性に整える「クエン酸」を多く含む |
|---|---|
| メカブ | 「フコイダン」や「アルギン酸」という成分が臭いのもとになる成分を体外へ排出してくれる |
| こんにゃく | 食物繊維、グルコマンナンという成分がスムーズな排泄をサポートしてくれる |
| しいたけ | 豊富な食物繊維が排泄をスムーズにしてくれる |
| シジミ | アンモニアを無害にする「オルチニン」という成分が肝臓機能を助けてくれる |
| 酢 | 梅干しと同じく、体をアルカリ性に整える「クエン酸」が豊富。 |
| 緑茶 | 抗菌作用、抗酸化作用があるポリフェノールを多く含む。過酸化脂質の発生を抑えるビタミンC、Eを多く含んでいる。 |
| 野菜 | ポリフェノール、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で消化器官系への負担も少ない。 |
| 大豆 | 抗酸化作用を持つ「大豆イソフラボン」がホルモンのバランスを整えてくれる。 |
| バナナ | 食物繊維、カリウム、カロチンが手軽に摂取できる。 |
ワキガの臭いを強くしてしまう食生活
とにかくワキガ体質には肉中心の食事がよくありません。肉食はアポクリン腺を活発にするだけでなく、分泌される汗の成分も臭いが強くなりがちです。油分を摂取する時は、油分の質にこだわりましょう。化学油や酸化した油は体が拒否反応をしめして排出しようとするため、それだけ汗に混ざる量が増えてしまいます。
また、臭いの強い食事にも注意が必要です。例えばカレーや焼き肉などを食べたら、その臭いをそのままワキから出してしまう体質の人もいます。ですので、ワキガ対策にはできるだけ臭いの強い食事を控えた方が良いと言われています。
それから、食事の量にも気を配りましょう。食べ過ぎは消化器官系に負担をかけて、栄養を吸収しきれずにそのまま老廃物にしてしまいます。内臓に負担がかかると排出力も落ちるので、大量の老廃物は汗にも大量に混ざってしまいます。
【対策2】生活リズムを整える
急ぎの仕事で徹夜をしてしまった次の日、肌がなんとなく脂っぽいという経験がある人は多いと思います。寝不足は皮脂腺を活発にさせるので、ニキビや脂性肌などの肌トラブルのもとになることは広く知られています。皮膚の表面に脂が多いということは、雑菌にとっては繁殖の絶好の機会。ワキガの臭いはアポクリン腺の汗を常在菌が分解することによって発生するので、寝不足はワキガ臭を強くしてしまう原因になります。ワキガ対策には、生活リズムを整えて皮膚を健康に保つことは大切なことです。
【対策3】ストレスを発散する
ストレスはさまざまな病気やトラブルの大敵ですが、ワキガも例外ではありません。ストレスは自律神経を乱すので、しっかりストレス発散をして溜め込まないことが大切です。運動をするのも良いですし、趣味に没頭するのも良いでしょう。リラクゼーショングッズを使ってリラックスするのも効果的です。あるいは買い物をしてみたり、好きな音楽を聴いてみたり、自分に合ったストレス解消の方法を見つけて、上手にストレスと付き合っていきましょう。
【対策4】毎日体を清潔
不衛生はワキガの大敵です。毎日湯船につかって、しっかり汗を流しましょう。臭いの原因になっているワキの下をしっかり洗うことが大切ですが、あまりゴシゴシこすると肌を傷つけて原因菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。肌を傷つけないよう、肌触りの優しいタオルやスポンジを使って、大量の泡で優しく洗い流しましょう。
ワキ毛はワキガの臭いの原因になるので、しっかりと処理したいところですが、根元から抜くのは逆効果です。抜く時の刺激がアポクリン腺も刺激し、かえって臭いの強い汗を流してしまう原因になります。ワキ毛は抜くのではなく、剃って処理するようにしましょう。ワキ毛を処理すると汗を留めておく毛がなくなるので、体感的に余計に汗をかいているように感じると思います。そのままにしておくと乾燥して臭いを発する原因になるので、汗をかいたら必ず拭き取るようにしましょう。
【対策5】臭い対策グッズを服用
ワキの下に朝と夜の1日2回塗ることで、イソプロメルチルフェノールという成分の殺菌、抗菌作用で臭いの原因となる細菌の数を減らすとともに、パラフェノールエウルホン酸亜鉛が汗の中に含まれるタンパク質と結びつき、汗の量を軽減してくれる制汗クリームです。
加えて、茶カテキンの25倍の消臭力があるという柿渋エキスが消臭してくれる上に、肌荒れ防止成分も配合されているので安心して使用することができます。
注意点として、タンパク質に強い作用があるので、粘膜部分に使用するのは避けてくださいとのこと。
公式サイトの他、Amazonや楽天などの大手通販サイトでも購入することができます。お値段はお試し一本1ヶ月分が5980円(税込)。
Q&Aワキガの悩み解決
ワキガは急に治る事もある?
基本的に、突然ワキガが治ることはありません。ただ、中には突然治った!という経験をする人もいるようです。
そういう経験をした人で一番多いのは食生活が改善された結果、ワキガが治ったというケースだそうです。ワキガ治療のために食生活を改善したわけではなく、本人が意識せずして実はワキガ臭改善に適切な食生活を送っていたというわけですね。
治療を受けるならどこに行く?
ワキガ治療を受けるなら、しっかりと実績のある病院を選びたいところ。また、ワキガ治療は長くかかるので、病院とは長く付き合っていくことになります。口コミなどの評判を参考にしながら、できるだけ通いやすい病院を探しましょう。
急なワキガでも慌てず原因に対処
急にワキガになったとしても、それは病気ではなく体質です。ワキガのメカニズムを知って適切な対処をすることで、臭いを抑えることは可能です。それを機会に、食生活や生活習慣をじっくり見直してみるのも良いでしょう。もしも自分がワキガ体質かもしれないと思ったら、ぜひ上に紹介した対策を試してみてください。ワキガと一緒に色々なトラブルが改善されるかもしれませんよ。