課題を残しながらも、Arcs ATTACKを繰り広げて勝利

9月9日(金)、秩父宮ラグビー場。トップリーグ第3節 vs NECグリーンロケッツ戦が行われました。千葉ダービーともなるこの試合。相手とはプレシーズンマッチを含めて過去数多くの対戦があり、お互いに手の内は知りつくした間柄。シャイニングアークスはFW一列の先発三人を前節とはすべて入れ替えて試合に臨みました。セットプレーも試合の見どころとなります。金曜ナイターとあって、スタンドには白いYシャツを着た多くのファンの方々が駆けつけてくださいました。

19時30分、シャイニングアークスボールでキックオフ。ボールを保持した相手をタッチライン外に押し出して敵陣40mでマイボールラインアウトとしてから、シャイニングアークスらしい縦横無尽なアタックを繰り広げます。

フィールドをワイドに展開してFB小川優輔のビッグゲインの後、LOアイザック・ロスから右大外のNo.8アマナキ・レレィ・マフィに向けてキックパス。これをキャッチしたマフィがインゴールに手を伸ばしてトライかと思いきや、グラウンディング前にボールが手から離れてノックオンとなりトライは認められません。

しかし、キックパスの前に相手の反則がありアドバンテージが出ていたため、シャイニングアークスのPGに。

前半3分、SO小倉順平がこのPGを決めて、3-0。

しかし、この相手のリスタートキックをキャッチした後のハンドリングエラーからピンチを招いてしまいます。

前半5分、自陣22m内で相手にボールを奪われてディフェンスが混乱しているうちに外に展開されてトライ。G×3-5。

その後、敵陣45mで犯した反則で相手がタッチキックを狙いますが、これが外に出ず自陣22m内でマイボールに。しかしそこから繋いでボトムアップしていく途中に相手に狙われてターンオーバーされ、またもミスからピンチに。

前半14分、自陣ゴール前10mでのマイボールスクラムでコラプシングの反則を犯してしまい、相手がPGを選択。これが決まって、3-8。

前半16分、そこからすぐに反撃します。敵陣22m内で右へ左へとフェーズを重ねて連続攻撃、最後はパスを受けたFL栗原大介が縦に切り込みトライ。G10-8。

前半27分、ハーフウェイ付近でのラックから相手のギャップをついてSH友井川拓が中央をビッグゲイン。オープンサイドに展開し、No.8アマナキ・レレィ・マフィが相手からタックルを受けながらオフロードパスで大外のCTBブラッキン・カラウリアヘンリーに渡し、タッチライン内側ぎりぎりをインゴールまで走ってから更に内に回り込んでトライ。G17-8。

前半32分、敵陣22mでのブレイクダウンにおける相手のノットロールアウェーの反則にPGを選択。G20-8。

前半37分、アドバンテージをもらった相手の連続攻撃からディフェンスの乱れを修正できずにトライを奪われてしまいます。G20-15。

ここから得点は動かず前半終了。2トライと2PGを挙げながらも、いずれも自分たちのミスから得点を奪われてしまい、前半で突き放すことのできなかったシャイニングアークス。
第一節、二節に引き続き、試合の中で一貫性を保てず必要の無い失点を相手に与えてしまったのが気がかりです。


後半開始。メンバー入替はありません。

後半7分、敵陣25m付近でのラック状態における相手のノットロールアウェーの反則にPGを選択。SO小倉のPGが決まり、23-15。

後半12分、メンバー入替。PR佐藤勇人→甲斐尚哉。

この後の数分間、ボールデッドにならずに双方攻守を入れ替えての攻防が繰り広げられます。両チームのファンにとっても見ごたえのあるせめぎ合いだったと思いますが、両チームとも得点には至りません。

後半17分、メンバー入替。PR上田竜太郎→庵奥翔太、FL目崎啓志→中島進護、FB小川優輔→羽野一志。

この後も、敵陣で攻め込む時間帯が多いシャイニングアークス。後半26分に相手No.8が反則の繰り返しによってシンビン、10分間の一時退場となり、チャンスが更に広がります。

後半26分、選手入替。HO種本直人→須藤拓輝、LOアイザック・ロス→ヴィリー・ブリッツ、SH友井川拓→西橋勇人。

後半27分、敵陣15mでのSO小倉のPGが決まり、26-15。

後半28分、メンバー入替。CTBブラッキン・カラウリアヘンリー→シェーン・ゲイツ。

後半32分、相手ボールをターンオーバーして敵陣でフェーズを重ねての連続攻撃。CTBシェーン・ゲイツからパスを受けたNo.8マフィが相手がタックルしてくるのを察してワンタッチでFB羽野一志にパス。羽野も相手が迫るのを瞬時に判断してそのままワンタッチでFL栗原を飛ばしてWTB小泉将にパス。小泉が相手を交わしてインゴールに走り込んでトライ。G33-15。オリンピック後に初出場した羽野まで絡んだ連続タッチパスからの得点にチームの成熟が見えました。

その後ターンオーバーから攻撃に転じ、羽野が縦に大きく切り込みゴール前で倒された後、一度ボールを離して持ち直し、再び進んでインゴールにボールを置いてトライかと思われましたが、TMO判定の末にその前の持ち直し動作がノックオンとみなされトライは認められず。このまま得点は動かずにフルタイムとなりました。

後半はゲームを支配し、相手陣地で多くの時間帯を費やしながら1トライしか挙げられず、ボーナスポイントを獲得することはできませんでした。しかしながら、ひとたび攻撃に転じた時の有機的な集合体のようなアタックは見る者をも魅了し、相手を寄せ付けない創造性と展開力がありました。

この試合のマンオブザマッチは、コンバージョンゴール3本とPG4本、計7本のゴールキックをすべて成功させて18得点を挙げ、ゲームの流れの中でもキックで大きく陣地を挽回するなど、司令塔としてゲームを組み立てる他にキックでも大きく勝利に貢献したSO小倉順平が選ばれました。

次節は9月17日(土)、仙台での近鉄ライナーズ戦になります。昨シーズン2敗している相手ですし、是が非でも負けるわけにはいきません。

ご都合のつく皆さま、仙台のグランドで会いましょう。