べと病【有機の力で育てるバラ栽培10-7】
知る人ぞ知る!知らない人は全然知らないべと病!
ただ、これに感染すると一晩で葉っぱを全部落としてしまうこともあるやっかいな病気です。
発生時期:春先・初夏・秋
発生箇所:新しい葉や茎に出やすい。品種により広がりの度合いが異なる。
症状:1cm前後の不整形の灰褐色もしくは紫褐色のシミ状の斑点が表れる。
育てる環境による影響が大きい!
「べと病?まだ見たことがありません!」
と、こうおっしゃる方が多いのがべと病の特徴です。
理由は、出る環境と出ない環境がはっきりしているからです。
よって、出ない環境で栽培しているなら見たことないですね。
逆に、出る環境だと毎年悩まされます。
こちらでは、もちろん毎年悩まされている方に向けた説明をいたします。
品種の違いも大きい!
べと病といえば、その代表格がカクテルです。
強健品種と呼ばれていますが、べと病にはすこぶる弱く、一晩で丸坊主になることも…
べと病の出る環境では控えたいモノです。
べと病には出る条件があります べと病は別名、「露菌(ろきん)病」とも呼ばれています。
夜に葉っぱが濡れていると、たとえそれが殺菌剤の農薬だとしても感染が広がることがあります。
その他、
・湿度が高い
・気温の上下が激しい(高温~中温域)
この時期に活性を上げて猛威を奮います。
対策…その1 雑草を観察 べと病は雑草にもよく出ます。
ですから、散歩がてら雑草を観察しておくとべと病の発生予測ができます。
葉っぱに紫色にシミが出ていたら、そろそろバラにも感染すると考えましょう。
対策…その2 育てる環境を見直す、整える べと病対策は、育てる環境や条件を整えてあげることが大事です。
このべと病は生産者のハウス内でよく蔓延します。
ハウス内は昼間かなり暑くなります。また、ビニールに囲まれていますので湿度も高くなります。
よって、ハウス内の温度を下げ、湿度を下げることで感染を防ぐことになります。
皆さんの環境では、
・コンクリートが焼けて暑くなっていないか?
・エアコンの室外機の風が当たっていないか?
・風通しが悪くなっていないか?
など、べと病が出る環境であればチェックし、改善していきましょう。
また、湿度が高い場合もべと病が出やすくなります。
混み合った葉っぱでムレたり、不適格なマルチング材を使うことでムレることもあります。
株と株の間が狭い場合もムレやすくなります。
このムレ(湿度)対策はべと病には欠かせません。
前もって混み合った葉っぱを切ってしまうこともべと病対策でおこなうことがあります。
鉢植えの場合は、べとが出やすい期間だけ風通しの良い場所に移動することも考えましょう。
対策…その3 ピキャットクリア散布 べと病もピキャットクリアで対処します。
ただ、うどんこ病や黒点病よりも広範囲に噴霧しておきましょう。
雑草などある場合は、雑草にもピキャットクリアを噴霧します。
ただし!
噴霧は朝~昼限定です。
夕方に撒いて、それが乾かず夜に葉っぱが濡れているとべと病を誘発します。
気を付けてください。
対策…その4 春先から注意! べと病の蔓延時期は6月の梅雨時です。
また、近年は春先の新芽が多い持期、昼と夜の寒暖差が大きくなる環境で、べと病が出やすくなることが多くあります。
出るかな?と察知したら、とにかく早めに風通しを良くして湿度が高くならないようにします。
これだけでかなり違ってきますので、やみくもに農薬撒くぐらいなら環境や条件を先に整えてあげましょう。
また、出たての新芽の時期は、ピキャットクリアでも薬害が出ることがあるので、散布する場合は、濃度は低めで!
蔓延してしまったら… べと病が蔓延すると、バラは丸坊主…
しかし、丸坊主になると風通しが良いので自然に収まります。
まだ病葉が付いていたら、早めに取り、ピキャットクリアを散布しましょう。
一回菌が入ると結局は葉が落ちてしまうので、環境を改善しながら菌の拡大を防ぎ、病気の収まりを待ちます。
普段からバラを健全に育ててあげれば復活も早くなります。
落ち込むことなく、次を考えてまずはバラを休ませ、そして葉っぱが展開できるようにしてあげてください。