ニキビ治療薬?アルダクトンの効果と副作用
ニキビのレベルは様々であり、たまに1~2個できてすぐ治るという方、常にニキビがある状態で治療薬もなかなか効かないという方もいます。人の目につきやすい顔~首のニキビはコンプレックスになってしまうことがありますよね。
インターネットでニキビ治療薬を検索すると、そのなかに「アルダクトン(スピロノラクトン)」がありますが、副作用が目立つ治療薬であり、服用には細心の注意が必要です。アルダクトンについて、まずは知識を持って備えましょう。
アルダクトンってどんな薬?
高血圧治療や利尿剤に併用される
アルダクトンは、ナトリウムや水を体内に溜めるホルモン・アルドステロンの作用を抑える医薬品です。水分を体の外に出すことで血圧降下が期待でき、むくみ解消、血圧降下を目的とした薬に併用されます。
カリウムの排泄を抑えつつナトリウムだけを排泄することから、利尿剤の使用によって起こる副作用・低カリウム血症を防止する目的で使用されます。
アルダクトンが使われる症状には、本態性高血圧症、腎性高血圧症、心性浮腫(うっ血性心不全)・肝性浮腫・腎性浮腫、特発性浮腫、原発性アルドステロン症、悪性腫瘍に伴う浮腫及び腹水、栄養失調性浮腫などがあります。
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アルダクトンの効果
<高血圧改善>
水分を体外に出すことで血圧を下げる作用がありますが、その効果は決して高くないため、アルダクトン単体ではなくその他の薬と併用されています。
<利尿作用>
利尿剤を使用するとナトリウムだけでなくカリウムまで排出されてしまい、低カリウム血症が起こる可能性がありますが、アルダクトンはカリウムの排出を抑えつつナトリウムだけの排出を促します。そのため、低カリウム血症を防止したいときの利尿剤として利用されます。
<ニキビ改善>
アルダクトンには、男性ホルモンを受け取るレセプター部分を阻害する作用があります。そして男性ホルモンには皮脂分泌を促す働きがあります。
このことから、アルダクトンを服用することで皮脂分泌が抑えられ、ニキビの改善が期待できると考えられていて、実際に治療薬として使用されるケースがあります。
ニキビが重症化してなかなか治らないとき、男性ホルモンが多いための過剰な皮脂分泌が原因となっている可能性があり、このような場合にアルダクトンが効果を発揮するとされます。その効果は高く、アルダクトンの服用を止めてもニキビが再発しにくいのが特徴です。
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アルダクトンの副作用と注意点
アルダクトンの副作用
利尿による脱水症状、ホルモンバランスの乱れなどから、アルダクトンの副作用として以下のような様々な症状が挙げられ、決して安全な薬とは言えません。
手足のしびれ 神経過敏 鬱状態 眠気 筋肉のけいれん むくみ
女性様乳房 性欲減退 勃起障害 多毛 月経不順・停止 性器出血
消化不良 疲労 発疹 多汗 下痢・便秘 腹痛
電解質異常 急性腎不全 中毒性表皮壊死融解症 肝機能障害 高尿酸血症
高トリグリセド血症 心悸亢進 感冒様症状 無力症 高カリウム血症
副作用の多さから皮膚科で処方されることはほとんどなく、多くのニキビ治療ではディフェリンゲルなどが用いられます。
男性ホルモンに作用する性質から主に女性に使用されるほか、下記のような方はアルダクトンを使用することができません。
- 過去にスピロノラクトンで問題があった
- 無尿、急性腎不全
- 高カリウム血症
- 副腎不全(アジソン病)
- タクロリムス(プログラフ)・ミトタン(オペプリム)・エプレレノン(セララ)を投与されている
- 心疾患、動脈硬化症
- 腎障害がある
- 減塩療法中
- 肝障害、肝腫瘍
- 妊娠中、授乳中である
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細心の注意が必要な治療薬
まれにアルダクトンをニキビ治療に処方する施設もあるようですが、上記をはじめとしてたくさんのチェック項目をクリアしたうえで、正しい知識で利用する必要がありますし、定期的に受診して経過をみることになります。
もしもアルダクトンの処方を打診された場合には、副作用の知識や対処法など万全の対策を講じている施設なのかどうかを、まず見極めなければなりません。
またアルダクトンは、血圧の薬としては認可されていますがニキビ治療薬としては認められておらず、高価ではないとはいえ保険適応外の自費診療となっています。
インターネットのサイトや掲示板などで、アルダクトンを効果的な輸入薬として紹介していることがありますが、安易に購入することなく、もし購入してしまった場合でも必ず専門医に相談してから使うかどうかを決めてください。そうでなければ、ニキビ治療のために生死に関わる副作用を引き起こしかねないのです。
実際に、服用後の副作用で亡くなった事例があります。使用によるリスクをよく考え、より安心して利用でき、自分の症状に合ったニキビ治療薬を探すようにしましょう。薬だけでなく、ニキビ用の化粧水といったスキンケアの見直しも忘れないでください。
- 高血圧改善、利尿剤、浮腫といった症状に処方される医薬品
- 男性ホルモンを阻害しニキビを改善すると考えられている
- 軽症から命に関わる重症のものまで様々な副作用のリスク
- 適応外でないかしっかりチェックし、経過を見ていく必要
- ネットで推奨されていても安易に個人輸入しない